武部好伸公式Blog/酒と映画と旅の日々

ケルト文化に魅せられ、世界中を旅するエッセイスト・作家、武部好伸。映画と音楽をこよなく愛する“酒好き”男の日記。

お酒 日記 映画

国立映画アーカイブで喋ってきました!!

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7日から久しぶりに東京出張でした。

2泊3日というのは、本当に久しぶりでした。

仕事+プライベートです。

【1日目】

昼下がりに新幹線で東京駅に着き、まずはドラフト・ギネスで軽く喉を潤しました。

理屈抜きに元気が出ますな~ (笑)

このあと、京橋のホテルにチェックインし、地下鉄を乗り継ぎ、神田神保町へ。

神田のランドマークともいえる三省堂書店で、長年の友人かねぼん(金子郁子さん)と再会しました。

この三省堂書店、一時閉店の1日前でした。

神田・古本屋街の裏通りにあるレトロな喫茶店「ミロンガ」で、近況報告+アイルランド+音楽+旅+ウクライナ戦争などあれこれと話が弾みました~ 。

彼女は、卓抜した英語力を生かし、超前向きに歩んでいるバリバリのキャリアウーマンです~

拙著『北アイルランド「ケルト」紀行~アルスターを歩く』(2001年、彩流社)を介してご縁ができたので、もう21年か~。

以来、しかるべき文書の英訳とか、何かとサポートしてくれるありがたいお人です。

今日の再会で、友達はホンマに大事にせなアカンな~と改めて実感しました~

かねぼんとのお茶のあと、出版社の社長さんお2人と神田のビアホール「ランチョン」で懇親会。

要は飲み会です~ (笑)

拙著『フェイドアウト 日本に映画を持ち込んだ男、荒木和一』の版元、幻戯書房の田尻勉さんと、田尻さんを紹介していただいた彩流社の河野和憲さん。

田尻さんとは初めてお会いしましたが、温和なお方でした。

彩流社は、『ケルト』紀行シリーズ全10巻をはじめ、『大阪「映画」事始め』『ヨーロッパ古代「ケルト」の残照』などで深い関わりがあります。

昨今の出版業界をめぐる動き、あっと驚く裏話、将来展望など興味深い話をいろいろ聞け、まるで勉強会のようで、すごく有益なひと時でした~

ともあれ、こうして膝をつき合わせて語らうのはホンマにええもんですね~

お2人と別れてから、今宵の締めは、数寄屋橋サンボアさん。

やっぱりバーに引き付けられますね~

ここに来たのは3年ぶりかも。

店主・津田さんのお顔を見に行ったら、お隣にいた常連さんのジェントルマン(社長さん)と波長が合い、べらべらと語らいました。

その人、ぼくとおんなじくらい喋りでしたわ ~ (笑)

何を喋ったのか忘れてしまったけど(笑)、素敵な東京の夜になりました~

【2日目】

朝、目覚めると、お江戸は快晴~☀

自然と足が上野公園へ向かい(地下鉄に乗って)、不忍池のほとりでボケ-ッとしました☀

上野公園は何度も訪れましたが、ここに来たのは初めて。

のどかで、まったりした風情に癒されました。

ウクライナ戦争の厳しい現状を鑑みると、平和のありがたみをしみじみと実感。

上野駅前の立ち食いソバ店で、ランチに東京風カレーうどんを取り、地下鉄で京橋へUターンし、国立映画アーカイブへ向かいました。

3日から開催している特別企画『発掘された映画たち2022』で、午後1時から『荒木和一/横田永之助コレクション』がスタート。

拙著『フェイドアウト 映画を日本に持ち込んだ男、荒木和一』(幻戯書房)の主人公が60歳の時に、息子さん(三男の重義氏)によって撮影された珍しい映像が上映され、そのあとぼくが荒木和一さんについて解説しました。

持ち時間が30分~

これはキツイ~~~(´;ω;`)ウッ…

パワーポイントを使って、焦り気味で喋くりましたが、ぼくの早口大阪弁、わかってくれはったかな~ (笑)

まぁ、何とかパワポデータをすべて説明でき、安堵したけれど、あまり笑いを取れなかったのが残念でした。

でも、東京なのでしゃあないかと開き直った次第。

フィルムを寄贈された和一さんのひ孫、井上聡一さん、当主の鎌太郎さん、いろいろ資料を提供してくださったひ孫の髙川邦子さんら、荒木家の面々が一堂に会しました。

「武部さんにお会いしたくて来ました」と言われ、めちゃめちゃ嬉しかったです。

一番びっくりしたのが、新たに8ミリフィルムが見つかったこと!

この件については、後日、きちんと説明します。

昨日、一緒に飲んだ幻戯書房の田尻さんが拙著を販売してくれはりました。

ありがとうございました!

夕方から、銀座の天ぷら屋で、井上さん、アーカイブ学芸課長の入江良郎さん、主任研究員の大傍正規さん(今回の企画実行者)、映画史研究家の本地陽彦さん、そしてこの春から駿河台大学教授に就任した長谷憲一郎さんの6人で打ち上げ!

紅ショウガの天ぷらが出てこなかったのは残念でしたが(笑)、何やかんやと話が盛り上がりました。

このあと、近くにある、日本初の映画製作会社の吉澤商店跡で記念撮影。

井上さんが帰阪したので、5人でサンボア銀座店へ向かい、二次会~

〈最強の5人〉(笑)がグラスを傾けながら 、映画、映画史、映画史研究について熱っぽく語り合いました。

とりわけ、田中純一郎、塚田嘉信、水野一二三という特筆すべき3人の映画史研究家を、本地さんが縦横無尽に斬りまくり、その様はワンマンショーさながら、圧倒されました。

よく飲み、よく喋り、よく笑った。

ホンマにええお酒になり、ほっこりとお開きと相成りました。

国立映画アーカイブさま、ご馳走様でした!

【3日目】
今朝の目覚めが思いのほか良く、午前8時38分の新幹線で帰阪しました~

いろんな人と出会え、再会でき、それに想定外の収穫もあり、充実した東京出張になりました~

-お酒, , 日記, 映画

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プロフィール

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武部好伸(タケベ・ヨシノブ)
1954年、大阪生まれ。大阪大学文学部美学科卒。元読売新聞大阪本社記者。映画、ケルト文化、洋酒をテーマに執筆活動に励む。日本ペンクラブ会員。関西大学非常勤講師。