『双翼の日の丸エンジニア ゼロ戦と飛燕の遺伝子は消えず』(学研プラス)
敗戦で打ちひしがれていた中、熱き創作魂を胸に「モノづくり」に取り組んだ2人の日本人エンジニアの歩みを克明に記した本で、グイグイ引き込まれています。
海軍のゼロ戦と陸軍の飛燕。
世界に名だたる戦闘機を手がけた堀越二郎と土井武夫という稀代のエンジニアの教え子、葛城衛(かつらぎ・まもる)と百合草三佐雄(ゆりくさ・みさお)の物語です。
葛城は世界で初の本格オートフォーカス一眼レフカメラ「ミノルタα-7000」を、百合草は世界最速の大型バイク「カワサキZ1」をそれぞれ開発しました。
ちゃんと技術の血脈が受け継がれているんですね。
筆者は、懇意にしている元産経新聞記者の戸津井康之さん。
ありがたく謹呈していただきました~😁
戸津井さんが文化部記者の時に試写室で知り合い、ぼくが本を上梓するたびに紙面できちんと紹介してくれはりました。
3年前、いきなり文化部編集委員の職を辞し、中途退職した時はびっくりポンでした。
そんな彼が理科系バリバリの本を著すとは……。
でも新聞社の前、IBMで勤務されていたので、納得できました。
「この物語を世に伝えるために、私は現在持つすべてのエネルギーを傾注しようと決めた」
〈おわりに〉で記された戸津井さんの気概にぼくは胸を打たれました~😍
ページを繰るごとに、強い使命感が伝わり、同時に濃厚な取材に圧倒されています。
素晴らしい~‼️
改めてご出版、おめでとうございます~🎁🎂🎉