「大阪のお母さん」と呼ばれた浪花千栄子――。
NHK連続テレビ小説『おちょやん』のモデルになっている、ぼくの大好きな女優さんです。
大阪のおばちゃんを演じさせたら、この人の右に出る者はいなかった。
完ぺきな大阪弁と確固とした存在感で、得も言われぬ安堵感を与えてくれはりました。
その朝ドラを記念し、大阪・九条のシネ・ヌーヴォで5月8日(土)~28日(金)、『浪花の名女優 浪花千栄子』と題し、代表作15本が一挙公開されます。
見損ねている作品もあり、興味津々です。
大阪映画の名作『夫婦善哉』(1955年)の置き屋の女将役もさることながら、朝吉と清次の名コンビが大暴れする『悪名』(1961年)で見事な貫禄ぶりを見せつけた「因島の女親分」役が忘れられません。