やむなく初日に一泊したアムステルダムから早朝、スペイン・アンダルシアのマラガ行きの飛行機に搭乗。
それはKLMと提携しているTRANSAVIAという聞いたことも、見たこともないLCC(格安航空会社)でした。
でっかいオランダ人が体を縮ませて座っていました~(笑)
2時間40分の空の旅で午前10時前にマラガ空港に到着。
荷物受け取り場でターンテーブルを待つも、なかなかぼくのトランクが出てこない~。
まさか届いてない~!?
便を変更したからな……。
最後まで居残るも、出てきまへん。
1人だけ取り残された~( ;∀;)
えらいこっちゃ~!
またかいな~。
半泣きになって、バッゲージ・クレイムの女性スタッフに言うと、「ちゃんと届いているはず。ベルトから落ちてるんちゃう?」。
そんなアホな~。
もう一度、チェックするも、見当たらない。
だれもいなくなった荷物受け取り場で1人、本泣きになるのをグッと押さえ、他のターンテーブルを調べていると、掃除のおばちゃんが近づいてきて、何やら話しかけてきはりました。
しかし、スペイン語なのでちんぷんかんぷん~。
「こっちに来なはれ」と言った素振りで手招きしてくれはったので、着いていくと、別のフロアの荷物受け取り場。
だれもいない~。
しかし、一番右端の隅に荷物が数個、置いてある。
わっ、そこにぼくのトランクがあった~!!
思わずおばちゃんに抱きつきそうになりました。
「ムーチョス・グラシアス~(ほんまにありがとうございます)」
興奮しすぎて、ツーショット撮れなかった~ 残念~( ;∀;)
「おばちゃん」と表記しておりますが、おそらくぼくよりかなり若いと思います。すんません~。
先ほどの女性スタッフに言いに行くと、「ほら、あったやん 何でそんなとこにあったんやろ」やて。
ほんまにシバいたろか~。
そんなわけで、やっとこさ荷物をゲットでき、スペイン国鉄(Renfa)の電車に乗ってマラガの街中へ。
気温29度、快晴~、湿気がない夏場の地中海沿岸、大、大、大好き~💛
この風土に触れると、300%リフレッシュできます!
20年ぶりのマラガ、街全体が随分、垢抜けしていました。
初日だけ予約していた駅前のホテルに空室があったので、そこにチェックインし、午後からマラガ博物館で古代ケルト絡みのお仕事。
アポを入れていた学芸員に説明してもらい、ずっと気になっていたことのウラが少しは取れました。
その後、裏通りをそぞろ歩き、イスラム支配下の11世紀に建造された宮殿アルカサバ、ピカソ美術館、ピカソの生家を見て回りました。
アルカサバで、地元の女の子に写真を撮影してもらうと、「日本人? うち、日本のアニメ大好きゃねん。一緒に撮ろう」と友人と3人で記念撮影~(^_-)-☆
ほんま、人なつっこい~(^_-)-☆
先ほどの荷物受け取りの嫌なこと、どこかへ吹っ飛んでいきましたわ。
マラガは天才画家パブロ・ピカソを生んだ地とあって、あちこちにピカソが顔を覗かせてます。
ピカソ美術館とピカソの生家を訪れ、そのあと公園でピカソさんとツーショットできました(笑)。
ピカソは後年、活動拠点を置いたフランス政府からフランスの市民権を与えると言われた時、「私はスペイン人、アンダルシア人、マラガ人」と言って、拒否したそうですね。
ピカソの生家を見学したとき、説明板にそう書かれてました。
やはり、生まれ育った地にこだわり、そこにアイデンティティーが凝縮されているのでしょうね。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
そんなことを考えながら、夜、バール(酒場)をハシゴしました。
学生時代から数えて、スペインはこれで4回目ですが、毎回、晩御飯でレストランに行ったことがあんまりありませんねん。
レストランは量が多すぎる~!
バールで、タパス(アテ=おつまみ=肴)を適当に注文するだけで、お腹がいっぱいになり、安うつきますから~(笑)
昨日も夕刻からそうしました。
基本は一軒であまり長居しない。
お酒一杯でタパスを一品といった具合。
その店を出ると、街の散策を兼ねて次の店を探す、こんな具合です。
結構、フットワークが軽いんです、というか、ちょか(多動症候群?)なんですね~(笑)
バールはあちこちにあり、どの店もタパスがめちゃめちゃ美味い~(^_-)-☆
驚いたのは、何とシェリーを置いていない店があったこと~!!
シェリー酒はアンダルシアの特産品。
沖縄に泡盛を置いてない店ってありますかね?
でも、マラガ産の普通のワイン、クラフトビールもムーチョス・ブエノ(very good)でした~(^_-)-☆
バールではお客さん、お店の人とすぐに仲良くなれます。
ぼくと波長が同じなんやろか~。
この雰囲気、アイルランドのパブとそっくりですわ。
関西・大阪人=アイルランド人=スペイン人⇒どこか共通項がありそうな(笑)。
プラシド・ドミンゴが来たこともあるという店でイベリコ豚のハモン(生ハム)を注文したら、めちゃめちゃフレンドリーな女性2人組に「それ、1人で食べるのん?」と話しかけられました。
こういう場合はスマホのGoogle翻訳アプリを活用。
えらい話が盛り上がりました~(^^♪
このアプリはほんまに便利です。
訊くと、お2人は南米コロンビアからの観光客でした。
何でも、ルーツがアンダルシアにあるとかで、祖先探しの旅みたいでした。
ケッサクなのがこの言葉。
「スペイン人のスペイン語、ちょっとなまってるわ」
ハハハ(笑)。
カウンター内のお店のお兄さんは「確かにそうかも~。コロンビア人の方がスペイン人らしい」と訳のわからん返答を。
問答をいちいち翻訳アプリで示してくれはりますねん。
南米の人もノリがよろしおますな。
次のバールは家族系経営のお店。
BGMにオールディーズばかりが流れ、ぼくにはすごく心地良かった!
そうこうするうちに、夜も更けてくると、昼間は比較的、静かな街が活気づいてます。
どんどん人が出てきて、どの通りも大賑わい。
見たところ、8割は地元の人。
日中、どこに潜んではったんやろ~(笑)
そんなわけでアンダルシアの初日からすっかり同化できました~(^_-)-☆