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5月 21

ポルトガルの“演歌”、ファドを聴きたいな~♪

新型インフルエンザの感染予防にと、街中はマスク、マスク、マスクであふれています。マスクをつけていないと気が引けるようで、ちょっと異様な感じがしますけれど。
マスクで思い出しました~! 以前、ポルトガルを訪れたとき、首都リスボンの大衆レストランで食事をしていると、マスクをしたおばちゃんが厨房からつかつかと出てきて、マスクをはぎとるや、いきなり店のなかで歌い始めたんです。
地鳴りがするくらいすごい歌唱力でした。もちろんマイクなどあろうはずがありません。
ファド(1)
歌詞はさっぱりわかりませんでしたが、ちょっぴり陰鬱なメロディーが日本の演歌のように思えてきて~。そのうちポルトガルギターの伴奏がつき、おばちゃんの歌はますます勢いづいてきました。
これがファド(Fado)です。ポルトガルの民衆の歌とでも言いましょうか。家族や恋人との別離、彼らを想う気持ち、そして得もいわれぬ喪失感を情感たっぷりに謳いあげた歌です。
情熱的なスペイン・アンダルシアのフラメンコとは対照的に、じんわりと魂を揺さぶる、そんな音楽です。日本人にはこちらの方が合うのではないかな~?
リスボンのバイロ・アルトと呼ばれる地区にファドを聴かせるレストランが集中しています。しかしそのほとんどが観光客向けのものです。
ぼくがたまたま入ったお店は、かなり場末のところにあり、観光客はひとりもいませんでした。これぞ本場のファドっていった感じで、なんだか得をしたような気になりました。
おばちゃんが厨房に戻ると、こんどは若いウェイトレスの絶唱~♪ さらに経営者とおぼしき中年男性や背の高いコックらが入れ替わり立ち代りフロアに現れては、素晴らしいノドを披露してくれました。
ファド(2)
最後はほんとうの女性歌手。瞳を潤わせ、身体の芯からなにか吐き出すようにして熱唱する姿に、ただただ圧倒されるばかりでした。
イワシの塩焼きとタラのコロッケを肴にワインをちびちびやりながら、ファドを聴くのは最高~!! 死ぬまでにもういちど、あの大衆レストランに行くつもりです。

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