今朝、ブルゴスの博物館へ直行。
「ケルト・イベリア」の展示を見たあと、アポなしで学芸員の方(中年女性)に取材を申し込んだら、快く応じてくれはりまして、新たな知見を得ることができました~(^-^)v
強烈なスペイン語訛りの英語で難儀しましたが、「飛び込み営業」、大成功~(笑)
その後、世界遺産に登録されているブルゴス大聖堂へ。
ごっつうデカイです~!!
内部は荘厳な佇まい。
実はスペインに来てずっと肌身で感じていたことがありました。
それはカトリシズムの強さです。
ポルトガル、イタリア、フランス、アイルランドなどヨーロッパの他のカトリック国に比べて、かなり強く感じられます。
カトリックの総本山バチカンがあるイタリアよりも~!!
教会で礼拝する人たちを見ても、濃密に伝わってきます。
それは711年~1492年(781年間)、イスラム教徒に支配された歴史が大きく影響しているように思えてなりません。
お隣のポルトガルも同じ歴史を歩みましたが、国民性の違いでしょうか、スペイン人の方がより熱く、かつ激しくカトリシズムを守ろうとしている、そんなふうに感じられます。
先日、バルでビールを飲みながら、英字新聞に目を通していると、非常に興味深いコラムがありました。
ISのようなイスラム原理主義者はスペインに「復讐」の矛先を向けているのではないかと。
つまり、キリスト教徒によるレコンキスタ(国土回復運動)でイベリア半島から追放されたことに怨みを持っているのだと。
600年以上前のことなので、まさかと思ってしまいますが、「南部アンダルシアはイスラム原理主義者が奪還を企てている」と明言してありました。
それなら、十字軍に遠征隊を出した国はことごとくターゲットになっちゃいますよね~(^o^;)
一般のスペイン人はそこまで意識していないでしょう。
現に、少数ながらムスリム(イスラム教徒)の人たちが暮らしており、今のところこれといったトラブルもなく共存してはりますから。
カトリシズムの濃厚な空気が充満する大聖堂の中で、レコンキスタの英雄エル・シッド(映画化作品もありましたね)の肖像画とお墓を見て、スペインの宗教事実について考えさせられました。