武部好伸公式Blog/酒と映画と旅の日々

ケルト文化に魅せられ、世界中を旅するエッセイスト・作家、武部好伸。映画と音楽をこよなく愛する“酒好き”男の日記。

ケルト ドイツ「ケルト」紀行(2015年夏)

ドイツ「ケルト」紀行(15)最終回

投稿日:

ついに会えた~!!

 

それも旅の最後に~(^-^)v

 

フランクフルト中央駅からローカル線の鈍行電車で約1時間、無人駅のグラウブルグ(Glauburg)という村に来ました。

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正真正銘の田舎です~。

 

麦畑が広がっているだけ。

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炎天下、村の外れの丘にあるケルトの重要な遺跡を目指してゴー。

 

とにかく歩いてばかり。

 

いつもながら、「ケルト」取材旅行は体力勝負です~(笑)

 

今日は熱波がドイツを襲来し、気温は38度~!!

 

さすがに暑い~!

 

20分ほどで丘にたどり着くと、盛り土の墳墓とその上にKelten Museum(ケルト博物館)が併設されていました。

 

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マンヒンクのケルト博物館よりも、こちらの方が立派でした。

 

そこで「ケルトのプリンス」と対面~(^-^)v

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高さ(身長)が186センチ、紀元前5世紀のものです。

 

当地の出土品で、「ケルトの男神」とも呼ばれています。

 

「あんたに会いたかったんやで!!」

 

そう声をかけたら、うん、うんと頷いてくれはりました~(笑)

 

旅の間、ハプニングはいろいろあったけれど、何とか取材をクリアできました。

 

昨日は、ボンで『ラインラントのケルト』の展示を見ることができたし。

 

それもこれも、この神さんがぼくにパワーを与えてくれはったからでは~と思うているんです~(^-^)v

 

何はともあれ、見事ゴールイン。

 

素晴らしいエンディングになりました~(*^^*)

 

旅を振り返ってみると、ドイツ南西部は古代ケルトの宝庫でした。

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アイルランドやスコットランドなどの「ケルト」のルーツは、やはりヨーロッパ大陸にあるのを再認識できました。

 

これで本のメドがついた。

 

ベネルクス三国(2012年)、ポルトガル(2013年)、フランス南西部(2014年)、ドイツ南西部(今年)、そして来年の夏、スペイン中東部を踏破したあかつきに1冊の本にします。

 

『ヨーロッパ「ケルト」の残照』 こんな題名になるかもしれません。

 

足かけ6年がかり、それも足で稼いだルポルタージュ。

 

既刊の「ケルト」紀行シリーズ全10巻で言及できなかったエリアで、記録として活字で残したいと切に思っているんです。

 

だから、来年のスペインは締めとしてきちんと取材したい。

 

そして、そして、再来年は初めて北アメリカへ足を伸ばし、スコットランド移民が多いカナダ東部のノヴァ・スコシアに向かおうと思っています。

 

『赤毛のアン』で知られるプリンス・エドワード島にも寄りたいです。

 

カナダ「ケルト」紀行~! もう鬼が笑うどころではありませんね(笑)

 

それにしても、暑い、暑い~!!!

 

早くフランクフルトに戻りたかったのに、列車が1時間15分も遅れ、それまで駅前のカフェで、ビールで喉を潤しました。

 

達成感と心地よい疲労感。

 

めちゃめちゃええ塩梅です~(*^^*)

 

これをもって、ドイツ(一部フランス、ルクセンブルグ)のケルト取材は終了です。

 

素晴らしい夏を過ごせました~!!

-ケルト, ドイツ「ケルト」紀行(2015年夏)

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プロフィール

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武部好伸(タケベ・ヨシノブ)
1954年、大阪生まれ。大阪大学文学部美学科卒。元読売新聞大阪本社記者。映画、ケルト文化、洋酒をテーマに執筆活動に励む。日本ペンクラブ会員。関西大学非常勤講師。