どんなややこしい国なんやろ~。
インドへ旅立つ前、ニュースや映画、書物などで知り得ている情報を総合すると、結局、上記のイメージを抱かざるを得ませんでした。
そして好奇心と期待感を胸いっぱいに抱き、インドの土を初めて踏みました。
ゆめゆめ不安感はなかったです~(^-^)
穏やかな南インドとあって、思いのほかギスギスしていないし、それほどややこしいところでもないな~というのが第一印象でした。
こちらに来て、よく目にしたインド人(あくまでも南インドの人です)の振る舞いや目についた点を列挙します。
日本人の感覚からすれと、「えっ~!」と驚いてしまうことです。
ちょっとマイナス面が多いかもしれませんが、決して彼らの生活習慣を否定しているわけではありませんので、お含み置きを。
『道にツバを吐く人がやたらと多い』
歩きながら、車を運転しながら、人と喋っていながら……。
最初は、キンマの葉に香辛料やタバコ、果実などを包んだ「パーン」を捨てているのかなと思いましたが、南インドでは「パーン」を噛んでいる人をあまり見かけませんでした。
だから普通のツバ。
唾液の量が多いのかな~(^-^)
『平気でゴミを捨てる』
街によってはちゃんとごみ箱を設置しているところもあるのに、それでもポイと道に投げ捨てる人がいてはりました。
駅のプラットホームでも、ペットボトルを線路に放り投げたり、河川敷にゴミをどっさり放置したり。
ぼくが街角で揚げパンを食べたあと、それを包んでいた新聞紙をビニール袋に入れてショルダーバッグに収めたのを、周りの人たちがまるで異星人に出会った目付きで見てはりました(笑)
もちろんゴミを捨てない人も多くいます。
それにゴミを拾うのを仕事にしている人もいると聞いています。
だからゴミのポイ捨てが悪いともいえないのですが……。
難しいところですね。
『列に並ばない、すぐ割り込もうとする』
寺院の入り口や列車のチケット窓口などで並んでいたら、スッと横から入ってきはります。
それが当たり前のように~!
「After you(お先にどうぞ)」と紳士的に言うと、「おまえ、アホちゃうか」といった顔つきになった人もいました(笑)
リクシャー(オート三輪のタクシー)に乗っていても、絶対に道を譲りませんね。
他の車に先を越されてたまるものかとガンガン攻めていく~(*_*)
人口が多いから、そうしないと生き抜いていけないのでしょうか……。
『とにかくよく首を横に振る』
リクシャーの運転手に代金を払い、「サンキュウ」と言うと、ニコニコして頭を左右に振り続けてはります。
横振りは結構、難しいと思うのですが、100人中100人がみなそうなんです~(笑)
首を縦に振っている人を見かけたことがありません。
「Yes」の意思表示らしいですね。
そう言えば、昔、吉本興業に淀川吾郎という芸人がいました。
インド人はあそこまでグルグル回していませんが……(笑)
『英語をよく話す』
日常会話なら、ほとんどの人が喋れると思います。
とりわけ若い人は、独特な発音とイントネーションがあるとはいえ、流暢に話します。
年輩者でも、単語を言えば、たいていわかってくれはります。
北インドより南インドの方が教育水準が高いらしいですね。
『めちゃめちゃ人が多い』
頭では理解しているんですが、実際に街中を歩くと、人、人、人だらけ。
長距離バスも幹線ルートなら、30分に1本出ています。
それでも追っつかず、バスが牛詰め状態になることもしばしば。
食堂に入ると、店員の多さに驚かされます。
客がぼく1人だけで、従業員が5人というケースもありました。
「美味しいですか?」
「ライスのお代わりは?」
「(天上の)扇風機を強くしましょうか」
いろいろ気を遣ってくれはります。
彼らに囲まれて食べている感じで、それはそれで楽しかったです。
よほど人が余ってるんや。
調理人、テーブルを拭く人、料理をオーダーして運んでくる人、レジの人、便所掃除の人……と役割分担が徹底されています。
そこにもカースト制が根づいているそうです。
子供も働いています。
とにかく子供が多い。
ほんまに人口がどんどん増えているのを実感できました。
現在、12億人。
近い将来、中国を抜いて世界一になるでしょう。
今の日本では感じられない活気がほとばしっています。
この国は伸びる!
ほんまにそう思いました。
☆ ☆ ☆
ざっとこんな感じですが、ついでに外国人観光客として改善してほしい点を挙げておきます。
『観光案内所(Tourist Office)』
最低限、街の地図くらいは用意しておいてほしいです。
どこも簡単なリーフレット程度しかもらえませんでした。
いや、何も資料がないところもありました。
地図があれば、旅行者にとってどんなに楽か~。
観光を産業に採り入れたいのなら、観光案内所を拡充する方がいいと思います。
『列車のアナウンス』
〈南インド紀行(17)~危機一髪〉のところで触れましたが、英語で車内アナウンスをしてほしいです。
電光表示があれば、申し分ないです。
まぁ、それは車両を全リニューアルしない限り、無理でしょうが。
降車駅は、チケットに印字された時刻で判断するしかありません~(((^^;)
「Googleマップ」でも検索できますね。
でも、スマホを持っていない人もいます。
これはインドに限ったことではないですね。
ヨーロッパの鉄道でも車内アナウンスのない列車が多かった~(((^^;)
ただインドの場合、列車が遅れるのが当たり前で、乗り過ごすと、とんでもない距離になってしまうので、旅行者には切実です。
以上、南インドの人たちに対する感想をあれこれと綴りましたが、結論から言えば、非常に愛らしい人たちでした~(^_-)-☆
ぼくは大好きです!!