武部好伸公式Blog/酒と映画と旅の日々

ケルト文化に魅せられ、世界中を旅するエッセイスト・作家、武部好伸。映画と音楽をこよなく愛する“酒好き”男の日記。

南インド紀行(2015.2.14~27)

南インド紀行(19)~愛すべき南インドの人たち

投稿日:2015年3月9日 更新日:

どんなややこしい国なんやろ~。

 

インドへ旅立つ前、ニュースや映画、書物などで知り得ている情報を総合すると、結局、上記のイメージを抱かざるを得ませんでした。

 

そして好奇心と期待感を胸いっぱいに抱き、インドの土を初めて踏みました。

 

ゆめゆめ不安感はなかったです~(^-^)

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穏やかな南インドとあって、思いのほかギスギスしていないし、それほどややこしいところでもないな~というのが第一印象でした。

 

こちらに来て、よく目にしたインド人(あくまでも南インドの人です)の振る舞いや目についた点を列挙します。

 

日本人の感覚からすれと、「えっ~!」と驚いてしまうことです。

 

ちょっとマイナス面が多いかもしれませんが、決して彼らの生活習慣を否定しているわけではありませんので、お含み置きを。

 

『道にツバを吐く人がやたらと多い』

 

歩きながら、車を運転しながら、人と喋っていながら……。

 

最初は、キンマの葉に香辛料やタバコ、果実などを包んだ「パーン」を捨てているのかなと思いましたが、南インドでは「パーン」を噛んでいる人をあまり見かけませんでした。

 

だから普通のツバ。

 

唾液の量が多いのかな~(^-^)

 

『平気でゴミを捨てる』

 

街によってはちゃんとごみ箱を設置しているところもあるのに、それでもポイと道に投げ捨てる人がいてはりました。

 

駅のプラットホームでも、ペットボトルを線路に放り投げたり、河川敷にゴミをどっさり放置したり。

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ぼくが街角で揚げパンを食べたあと、それを包んでいた新聞紙をビニール袋に入れてショルダーバッグに収めたのを、周りの人たちがまるで異星人に出会った目付きで見てはりました(笑)

 

もちろんゴミを捨てない人も多くいます。

 

それにゴミを拾うのを仕事にしている人もいると聞いています。

 

だからゴミのポイ捨てが悪いともいえないのですが……。

 

難しいところですね。
『列に並ばない、すぐ割り込もうとする』

 

寺院の入り口や列車のチケット窓口などで並んでいたら、スッと横から入ってきはります。

 

それが当たり前のように~!

 

「After you(お先にどうぞ)」と紳士的に言うと、「おまえ、アホちゃうか」といった顔つきになった人もいました(笑)

 

リクシャー(オート三輪のタクシー)に乗っていても、絶対に道を譲りませんね。

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他の車に先を越されてたまるものかとガンガン攻めていく~(*_*)

 

人口が多いから、そうしないと生き抜いていけないのでしょうか……。

 

『とにかくよく首を横に振る』

 

リクシャーの運転手に代金を払い、「サンキュウ」と言うと、ニコニコして頭を左右に振り続けてはります。

 

横振りは結構、難しいと思うのですが、100人中100人がみなそうなんです~(笑)

 

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首を縦に振っている人を見かけたことがありません。

 

「Yes」の意思表示らしいですね。

 

そう言えば、昔、吉本興業に淀川吾郎という芸人がいました。

 

インド人はあそこまでグルグル回していませんが……(笑)

 

『英語をよく話す』

 

日常会話なら、ほとんどの人が喋れると思います。

 

とりわけ若い人は、独特な発音とイントネーションがあるとはいえ、流暢に話します。

 

年輩者でも、単語を言えば、たいていわかってくれはります。

 

北インドより南インドの方が教育水準が高いらしいですね。

 

『めちゃめちゃ人が多い』

 

頭では理解しているんですが、実際に街中を歩くと、人、人、人だらけ。

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長距離バスも幹線ルートなら、30分に1本出ています。

 

それでも追っつかず、バスが牛詰め状態になることもしばしば。

 

食堂に入ると、店員の多さに驚かされます。

 

客がぼく1人だけで、従業員が5人というケースもありました。

 

「美味しいですか?」

 

「ライスのお代わりは?」

 

「(天上の)扇風機を強くしましょうか」

 

いろいろ気を遣ってくれはります。

 

彼らに囲まれて食べている感じで、それはそれで楽しかったです。

 

よほど人が余ってるんや。

 

調理人、テーブルを拭く人、料理をオーダーして運んでくる人、レジの人、便所掃除の人……と役割分担が徹底されています。

 

そこにもカースト制が根づいているそうです。

 

子供も働いています。

 

とにかく子供が多い。

 

ほんまに人口がどんどん増えているのを実感できました。

 

現在、12億人。

 

近い将来、中国を抜いて世界一になるでしょう。

 

今の日本では感じられない活気がほとばしっています。

 

この国は伸びる!

 

ほんまにそう思いました。

 

☆     ☆     ☆

 

ざっとこんな感じですが、ついでに外国人観光客として改善してほしい点を挙げておきます。

 

『観光案内所(Tourist Office)』

 

最低限、街の地図くらいは用意しておいてほしいです。

 

どこも簡単なリーフレット程度しかもらえませんでした。

 

いや、何も資料がないところもありました。

 

地図があれば、旅行者にとってどんなに楽か~。

 

観光を産業に採り入れたいのなら、観光案内所を拡充する方がいいと思います。

 

『列車のアナウンス』

 

〈南インド紀行(17)~危機一髪〉のところで触れましたが、英語で車内アナウンスをしてほしいです。

 

電光表示があれば、申し分ないです。

 

まぁ、それは車両を全リニューアルしない限り、無理でしょうが。

 

降車駅は、チケットに印字された時刻で判断するしかありません~(((^^;)

 

「Googleマップ」でも検索できますね。

 

でも、スマホを持っていない人もいます。

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これはインドに限ったことではないですね。

 

ヨーロッパの鉄道でも車内アナウンスのない列車が多かった~(((^^;)

 

ただインドの場合、列車が遅れるのが当たり前で、乗り過ごすと、とんでもない距離になってしまうので、旅行者には切実です。

 

 

以上、南インドの人たちに対する感想をあれこれと綴りましたが、結論から言えば、非常に愛らしい人たちでした~(^_-)-☆

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ぼくは大好きです!!

-南インド紀行(2015.2.14~27)

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武部好伸(タケベ・ヨシノブ)
1954年、大阪生まれ。大阪大学文学部美学科卒。元読売新聞大阪本社記者。映画、ケルト文化、洋酒をテーマに執筆活動に励む。日本ペンクラブ会員。関西大学非常勤講師。