武部好伸公式Blog/酒と映画と旅の日々

ケルト文化に魅せられ、世界中を旅するエッセイスト・作家、武部好伸。映画と音楽をこよなく愛する“酒好き”男の日記。

日記

ガラスに〈生〉を吹き込むステンドグラス~

投稿日:2010年3月15日 更新日:

昨夜は久しぶりに大和川を越えて堺へ足を伸ばし、中百舌鳥のバー「Whisky Cat」でセント・パトリックス・デー(St.Patrick’s Day)のパーティーを楽しみました。
セント・パトリックは5世紀にアイルランドへキリスト教を広めたといわれる御仁で、アイルランドの守護聖人にもなっています。
アイルランドには、セント・パトリックと名のつく教会、通り、広場、橋、井戸などがごまんとあります。人名にもパトリックが多いですよ。
その聖人の命日である3月17日、「セント・パトリックス・デー」として全世界で祝われています。
だから、きのうのパーティーは3日早かったのですが、そんなことは別にどうでもいいです。
セント・パトリックス
ギネスやアイリッシュ・ウイスキーを気分よく飲め、旧知の人との再会があり、知り合いのジャズ・ピアニスト藤井美穂さんのファンキーなサウンドにも浸れ、なんとも素敵な夜を過ごせました。
その余韻が醒めやらぬきょう、大阪・西天満の現代画廊(℡06-6361-6088)でステンドグラスを鑑賞しました。
ステンドグラスといえば、キリスト教会の厳かな窓ガラスを思い浮かべますが、きょうぼくが眼にしたものは非常に品のあるインテリアでした。
ステンドグラス
ランプ、ドア、鏡、建具、その他装飾品……。絶妙なる色合いで、まったく奇をてらっておらず、眺めているうちに心が和んできました。
無機質のガラスに〈生〉が吹き込まれた、そんな気もしました。
作者は大阪のNakayoshi Shinさん。
じつに気さくなお人です。
ガラス工芸が好きで好きでたまらんわ~といったオーラがにじみ出ていました。
まさに「好きの力」~!
「WINDOW GLASS」展は20日まで。

-日記

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

恒例のルナ会~♪

恒例のルナ会~♪

昨夜(28日)はルナ会でした。 ぼくが読売新聞の映画記者(文化部)をしていた時に出会った4人の面々からなります。 たしか1993年のことだったと思います。 映画配給会社宣伝マンのYさん、某地方紙女性映 …

恩師、山崎正和先生、永眠……

恩師、山崎正和先生、永眠……

文化勲章を受章された大学(大阪大学文学部美学科)のゼミ教官、山崎正和先生が19日に黄泉の客人になられていました。 享年、86。 昨年3月のお誕生日会では、かくしゃくとされておられました 劇作家、評論家 …

新著『ウイスキー アンド シネマ』発刊記念イベント、大盛況でした!!

新著『ウイスキー アンド シネマ』発刊記念イベント、大盛況でした!!

『武部好伸さんを囲む会』   自分で言うのも気恥ずかしいこんなタイトルで、昨夜、大阪・谷町6丁目の隆祥館書店において新刊『ウイスキーアンドシネマ 琥珀色の名脇役たち』(淡交社)発刊記念イベントが行われ …

明日からポーランドへ行きます

明日からポーランドへ行きます

夏恒例の旅。 以前、ブログで書きましたが、今年はポーランドです。 『地下水道』『灰とダイヤモンド』『約束の土地』『カチンの森』……。 ポーランド映画界の巨匠アンジェイ・ワイダ監督の作品が気になり、その …

新年明けましておめでとうございます~(^O^)/

新年明けましておめでとうございます~(^O^)/

2015年が開幕しました。   明けましておめでとうございます。   ひつじ年ですねぇ。     今年は読売新聞大阪本社を辞めて、ちょうど20年目です。   新聞記者時代が17年間 …

プロフィール

プロフィール
武部好伸(タケベ・ヨシノブ)
1954年、大阪生まれ。大阪大学文学部美学科卒。元読売新聞大阪本社記者。映画、ケルト文化、洋酒をテーマに執筆活動に励む。日本ペンクラブ会員。関西大学非常勤講師。