武部好伸公式Blog/酒と映画と旅の日々

ケルト文化に魅せられ、世界中を旅するエッセイスト・作家、武部好伸。映画と音楽をこよなく愛する“酒好き”男の日記。

その他 日記

「新しい生活」~???

投稿日:

新型コロナウイルス禍によって「新しい生活(社会、日常)」が叫ばれていますが、ぼくはその言葉(考え方、認識)にめちゃめちゃ違和感を抱いてますねん。

昨夜、NHK・BS『アナザーストーリー選「マンデラと“ゆるし”~アパルトヘイトとの闘い~」』(再放送)を見て、その思いをいっそう強くしました。

白人優位社会からあらゆる人種の共存社会へ……。

そのことを新生南アフリカの指導者マンデラが「新しい社会、生活を!」と訴えていました。

ガンジーも英国からのインド独立時に同じことを言うてはりました。

軍事政権を倒した、世界でいちばん貧しいウルグアイの元大統領ムヒカさんも……。

それは相当な覚悟を持って、国の新しい秩序を構築するときにこそ使うべき言葉だと思います。

何が言いたいのかというと、コロナ以降の日常は「新しい生活」でも何でもなく、「不自然で不健全きわまる生活」だということ。

換言すれば、居心地の悪いややこしい生活であり、あくまでも、「非常(異常)事態における〈一時的〉な生活」とぼくは受け止めています。

人の営みの根幹ともいえる「3密」を避けなければならないという今の状況は明らかに不健全です!!

こんな状態がずっと続いたら、社会が歪になり、人間性も阻害されてしまいますよ。

だから、安易に「新しい生活」と規定してほしくないんです。

皆、右へならへ~、こんなん大嫌い~(>_<) 近い将来、マスクなしで、当たり前のように人と人が膝を交えて語り合えていた元の普通の生活にきっと戻るはずです。 あのスペイン風邪の時でもちゃんと戻ってました。 とにかく、今は我慢して、一日も早く元の日常に戻さなあきません~!!

-その他, 日記

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

能のエッセンスを視覚で伝える写真集『花の景 若梅桜雪の名舞台へ 写真でいざなう能』

能のエッセンスを視覚で伝える写真集『花の景 若梅桜雪の名舞台へ 写真でいざなう能』

大阪を拠点に精力的に活動されているカメラマン、生原(いくはら)良幸さん。 お弟子さんの守屋由美さん(高校の後輩)を通じて、何度か生原さんの作品を目にし、言葉を交わさせてもらったことがあります。 すごく …

仕事初め、ランニング初め、ライブ(鑑賞)初め、飲み会初め~!

仕事初め、ランニング初め、ライブ(鑑賞)初め、飲み会初め~!

みかんうどんをお昼に食べました。 一体、何やて??  瀬戸内海に浮かぶ愛媛・松山の中島から送られてきた“特産品”です。 「大好き中島 瀬戸内の再会桜 元祖八生(やよい)ちゃんのみかんうどん」 袋にそう …

阪神・淡路大震災、20年に思う

阪神・淡路大震災、20年に思う

今日は、阪神・淡路大震災からちょうど20年。   ぼくが40歳のときです。   地震が起きた1月17日は、大阪市内の自宅マンションでもかなり揺れ、棚からウイスキーのボトルがなだれ落ち、足を負傷しました …

ママチャリ琵琶湖1周ツアー(下)

ママチャリ琵琶湖1周ツアー(下)

最終日の3日目(5月20日、月曜日)です。   大津・雄琴の温泉宿で目覚め、外を見ると、雨が止んでいました。   まだ厚い雲に覆われていますが、うっすらと陽射しが差し込んでいます。 &nbs …

❝恩師❞の墓参で福知山へ

❝恩師❞の墓参で福知山へ

昨日20日)、丹波の福知山(京都府)に行きました。   昨年夏、86歳で黄泉の客となられた大阪・広島両大学名誉教授、藤田尚男先生の墓参です。 最晩年は老人養護施設に入っておられ、亡くなられて …

プロフィール

プロフィール
武部好伸(タケベ・ヨシノブ)
1954年、大阪生まれ。大阪大学文学部美学科卒。元読売新聞大阪本社記者。映画、ケルト文化、洋酒をテーマに執筆活動に励む。日本ペンクラブ会員。関西大学非常勤講師。