好天の昨日、大阪・関西万博を観に行きました。
元々、今回の万博には懐疑的でした。
55年前、高度経済成長期に開催された大阪万博とは異なり、今や日本は「老境」にさしかかっているような状況、それにカジノを含めたIR(総合型リゾート)を前提に企画されたのも引っかかっているからです。
だから自ら好んで足を運ぶつもりはなかったのですが、ぼくが所属している関西日英協会から英国パビリオン見学会のお誘いがあり、「せっかく地元大阪で開かれるのだから、この目でしっかり見ておこう」と思った次第です。
GWが終わり、人出は幾分、少なかったようですが、それでも大阪メトロ「夢洲」駅には次から次へと来場者からやって来ていました。
インバウンドの観光客だけでなく、小中学生の団体も思いのほか多かったです。
会場を取り囲む巨大な木製リングはやはり圧巻でした!
英国パビリオンは、イングランド+スコットランド+ウェールズ+北アイルランドの4つの「国」による世界初のアイデアをすべて映像で見せ切っていました。
鉄道、電信、コンピューターなど……。
「連合王国」であることがやたら強調されていましたね。
日本でもよく知られている英国の某製薬会社のPRが目についたので、かなり資金提供を受けたのでしょう~(笑)
正直、あまりインパクトを受けなかったです。
このあとは、予約なしで入れるパビリオンを適当に巡っていきました。
各国が1つのパビリオンでブースによって展示しているコモンズ館は、何だか国際見本市みたいな感じでした。
しかし、その中で胸に突き刺さったのはウクライナの展示でした!
ブルー一色のメガホン、人形、チェス盤などの模型が置いてあるだけで、各展示品のQRコードに読み取り機をかざすと、ロシアによる戦争被害から懸命に復興している現状が浮き彫りにされるのです。
全く想定外の展示でした。
まさに反戦と愛国心を凝縮させたもので、入場者の関心がすこぶる高かったです。
締めはアイルランド・パビリオンで本場のアイリッシュ音楽を堪能し、会場を後にしました。
全体の印象としては、ぼく自身、年齢を重ねたせいか、1970年の大阪万博のような高揚感はなかったです。
どことなくクールで、静かに展示を見るといった穏やかな空気が会場に宿っていました。
あと1回、万博に行くチャンスがあります。
預金している某金融機関からキャンペーン商品として招待券をもらったので。
次回は事前に予約してアメリカ、中国、ドイツ館などを観に行こうと思っています。