9月 23

「危うい」カップルの痛みを見据える~『オーバー・フェンス』

『海炭市叙景』(2010年)、『そこのみにて光輝く』(14年)に続く亡き作家、佐藤泰志(1945~90)の小説を映画化した三部作の最終章。

 

ぎこちなく生きるカップルの痛みを慈愛の眼差しで見据え、素直になれない揺れ動く心情を見事に映像に焼きつけた。

ℂ 2016「オーバー・フェンス」製作委員会

ℂ 2016「オーバー・フェンス」製作委員会

 

監督は山下敦弘。

 

前2作を撮った大阪芸大の先輩、熊切和嘉監督と同期の呉美保監督が共に高評価を得ただけに、満を持して臨んだ。

 

作風には気負いがなく、存外に軽やかで、後味も実に爽やかだった。

 

妻子と別れ、東京の建設会社を辞めた義男は故郷の函館に戻り、職業訓練校に通っている。

ℂ 2016「オーバー・フェンス」製作委員会

ℂ 2016「オーバー・フェンス」製作委員会

 

生気が感じられず、惰性で生きる、そんな男をオダギリジョーが好演。

 

まさに適役といえよう。

 

訓練校の胡散臭い生徒(松田翔太)を介して聡(さとし)と出会う。

 

男ではない。

 

鳥の求愛ポーズをまねたり、突然、キレたりする激情的な女性。

ℂ 2016「オーバー・フェンス」製作委員会

ℂ 2016「オーバー・フェンス」製作委員会

 

かなり難しい役どころを蒼井優が果敢にチャレンジした。

 

聡の不思議なオーラに義男が圧倒される姿が強調される。

 

過去を引きずる未練たらしい感傷を彼女が容赦なく剥がしていく過程が映画の軸となっていた。

 

2人の心が1つになるシーンが素晴らしい。

 

誰もいない夜の動物園。

 

白頭鷲の羽が天空から無数に舞い降りてくる。

 

恋に落ちた瞬間をかくもシュールな画像で描き切った。

 

牽引役は聡で、義男は常に受け身。

 

それでいて上目線で彼女を見る。

 

「そんな目で見ないで」という悲痛な言葉が胸に重く残る。

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訓練校の生徒との触れ合い、教官に目をつけられた劣等生(満島真之介)への同情、別れた妻(優香)との再会……。

 

脇筋をきちんと固めた上で恋の顛末が綴られる。

 

全編を包み込む温かいタッチが心地よい。

 

2人が惹かれ合う心の中枢を山下監督が丁寧にすくい取っていた。

 

渋みあふれる恋愛映画だった。

 

1時間52分

 

★★★★(見逃せない)

 

☆テアトル梅田などで公開中

 

(日本経済新聞夕刊に2016年9月23日に掲載。許可のない転載は禁じます)

9月 16

心の闇を容赦なくあぶり出す~日本映画『怒り』(17日公開)

信じることの難しさ、増長する不信感、信じられなくなった時のやるせなさ(罪悪感?)。

 

対人関係の根底を揺るがすテーマにミステリー仕立てで斬り込んだ。

 

心の闇に容赦なく迫る映像に終始、気圧される。

(C)2016映画「怒り」製作委員会

(C)2016映画「怒り」製作委員会

原作者が吉田修一、監督・脚本が李相日(リ・サンイル)。

 

善と悪の境目に迫った『悪人』(2010年)の強力コンビが6年ぶりに再びタッグを組んだ。

 

東京の住宅街で起きた夫婦惨殺事件。

 

家の壁に残された「怒」の血文字が狂気を孕ませ、ただならぬ気配を放つ。

 

この鮮烈な冒頭が映画の通奏低音となり、1年後、東京、沖縄、千葉に3人の青年が現れる。

 

東京---。大手通信会社に勤務するゲイの優馬(妻夫木聡)がクラブで引っかけた直人(綾野剛)。

(C)2016映画「怒り」製作委員会

(C)2016映画「怒り」製作委員会

 

沖縄--。東京から引っ越してきた女子高生の泉(広瀬すず)が無人島で出会ったバックパッカーの信吾(森山未來)。

(C)2016映画「怒り」製作委員会

(C)2016映画「怒り」製作委員会

千葉--。漁港で働く父親(渡辺謙)に育てられた1人娘、愛子(宮﨑あおい)と心を通わせる哲也(松山ケンイチ)。

(C)2016映画「怒り」製作委員会

(C)2016映画「怒り」製作委員会

群像ドラマのようだが、3つの話に関連性がなく、それぞれ独立し、並列的に描かれる。

 

しかし「殺人犯」という共通認識が3話をイメージとして関連づける。

 

そこが本作の特異なところ。

 

3人はみな身元不詳で、どことなく怪しい。

 

顔立ちが異なっているのに、警察の手配写真公開後、3者3様、犯人像に似てくる。

 

この心理マジックが不協和音を伴い、物語の要となる。

 

誰が犯人なのか。緊張感を一気に高め、結末へとなだれ込む展開は見事としか言いようがない。

 

ワンカットごとに伝わる凄まじいエネルギー。

 

李監督の演出の熱量は半端ではない。

(C)2016映画「怒り」製作委員会

(C)2016映画「怒り」製作委員会

何に対しての怒りなのか。

 

簡単に答えが出ない。社会性をも内包した、そんな深奥な人間ドラマだった。

 

2時間22分

 

★★★★★(今年有数の傑作)

 

☆17日~全国東宝系にてロードショー

 

(日本経済新聞夕刊に2016年9月16日に掲載。許可のない転載は禁じます)

9月 13

スペインひとり旅(最終回)

マドリッドの空港からエミレーツ航空で帰国の途に就きます。

日本到着は10日の17時すぎ。

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実質8日間の短い旅でしたが、思いのほか「ケルト」取材の収穫があり、マドリッド以外は初めての地だったので、とても新鮮でした。

思い起こせば、17年前…。

北西部ガリシアで20数日間、みっちり「ケルト」を取材し、その後、ポルトガルを北から南まで列車で縦断。

途中、あちこちに立ち寄り、国境の村へ。

そこでスペイン側の国境の町(バダホス)行きのバスに乗り遅れ、何とかタクシーで越境しました(笑)

そして、南部アンダルシアを10日間ほど放浪。

英領ジブラルタルにも足を向け、アフリカ大陸をうっすら目にしました。

何とトータルで40日間もイベリア半島をうろうろしていました~(*_*)

当時、あまり仕事がなかったので(笑)、時間のゆとりがあったんですね。

あのころと比べ、スペインは全てにおいて実にスマートになっていました。

駅やバスターミナルに着くと、必ずややこしそうな人が近づいて来たのに、今回はタクシーの呼び込みもなし。

いや、昨夜、ほろ酔い気分でマドリッドの路地を歩いていたら、自称サウジアラビア人という青年に「日本人でしょ。日本に何回も行ったことがある。そこに美味しい寿司屋があるので、案内しましょう」と英語で声をかけられました。

生ハムの余韻に浸ってるのに、何で寿司やねん~(>_<)

それに明らかに怪しい。

「ノーサンキュー」と断っても、しつこく着いてくるので、はっきり言うたった~❗

「日本人とちゃいます。ヒマラヤのブータンから来ました」

そのお兄ちゃん、目が点になり、足早に去って行きましたわ~(笑)

閑話休題ーー。

1999年当時、よほど東洋人が珍しかったのか、どこに行ってもジロジロ好奇の視線を浴びていましたが、それも皆無。

時代の流れですね~。

スペインの人は総じて基本的に明るく、愛想がいいですね。

昨夜のバルのお姉さんがその典型。

それに喋りも多い~(*^^*)

こうした気取りのない庶民性がぼくにはすごく心地いいです。

ほんま、大阪人とおんなじですわ~(笑)

スペイン語が大阪弁に聞こえて仕方なかった~(^-^)v

他によく似た国はアイルランド、南イタリア、ギリシャ、ルーマニア~かな。

やはりアイルランド以外はラテン系ですね。

今回はマドリッド以北の限られたエリアでした。

アンダルシアの濃密な風土に比べると、いかんせん淡彩に感じられましたが、それでもお隣のポルトガル人からすると、かなり開放的で熱い。

じゃあ、イタリア人と比較したらどうか?

北イタリアの人よりずっと体温が高く、南イタリアの人とほぼ同等かもしれない。

イチビリ具合はアイルランド人の方が上~(笑)

何を比較してんねん~(*_*)

それにしても、今回の旅ではよく飲みました。

トータルでバルを何軒回ったのかわかりません。

昼はビールかワインとタパスが当たり前。

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平日というのに、昼前から飲んではる人もぎょうさん見かけまして、それにつられ、ぼくも何回か「朝酒」しました~(笑)

シェリー酒とはほんま、縁がなかったです。

スペイン=シェリー酒と思っている人が多いかもしれませんが、バルに置いてないんですよ。

今、ビールを飲んでいるマドリッド空港のバルにもありまへん~(>_<)

結局、スペインに来て一度もシェリーを口にしなかった~。

前回はアンダルシアでイヤというほど飲みまくったのに~。

今回訪れた地域は北部ということもあり、「シェリー=アンダルシアの地酒」のイメージが強いのでしょうかね。

日本のスパニッシュ・バルは結構、シェリーをメインにしているお店が多く、アンダルシアに特化しているのがよくわかりました~。

まぁ、そんなこんなで、ハプニングはいろいろあったけれど、これといったトラブルもなく、体調を崩すこともなく、多くの出会いがあり、ほんま、素晴らしい旅になりました~(*^^*)

行き当たりばったりの旅が、ぼくにはやっぱり一番性に合うているなと改めて実感。

いつもこんな感じですが~(笑)

旅の醍醐味もそこにあるのではないかと思うてます。

今回の取材成果は、ここ数年、続けてきた古代ケルトの旅の一環として来年辺り、一冊の本にまとめる予定です。

つまりベネルクス3国(ベルギー、オランダ、ルクセンブルク)、ポルトガル南部、フランス南西部、ドイツ南西部、そして今回のスペイン・メセタ(中央台地)。

「ケルト」の取材……、古巣新聞社を辞めた1995年から毎年欠かさず続けています。

このトランク、ボロホロになってきましたが、よぉ持ち堪えてますわ。

来年はどこになるのでしょうか?

「愛読」してくださり、ありがとうございました❗❗

9月 13

スペインひとり旅(12)

サラマンカ(Salamanca)は大学都市です。

1218年に創立、スペイン最古のサラマンカ大学が街中にあります。

イタリアのボローニャ大学、パリのソルボンヌ大学、イギリスのオックスフォード大学と比肩できうる由緒ある大学です。

レベルは知りませんが……(^o^;)

この大学の博物館に行けば、ぼくの取材対象「ケルト」について有益な情報を得ることができるのではないかと思い、昨日、半ば思いつきで(衝動的に?)サラマンカに来た次第です。

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博物館の受付で、学芸員(大学の先生?)を呼んでもらったのですが、ケルトの専門家はおられないようで、「ケルトなら、ソリアのヌマンティア博物館に行きなさい」とアドバイスされました。

ありゃりゃ、とっくに行きましたがな~。

そのことを伝えると、「ほんなら、アヴィラ(Avila)の博物館に行きはったらええんちゃいますか」(いつものクセで大阪弁に~!!)

ここからそう遠くない。

よっしゃ、夕方、列車で行って、今日はそのアヴィラで泊まろう。

正直、バスに飽きましたから~(^o^;)

ということで、取材は空振りでしたが、古風な大学街を堪能でき、満足、満足~(*^^*)

ぼくの持論ですが、大学は郊外ではなく、街中にある方が絶対にええと思います。

サラマンカ大学は学部、研究所、博物館、図書館、学生ホールが旧市街に溶け込んでおり、厳密にキャンパスというものを形成していません。

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もちろん、バルも点在しています。

学生、教授、職員、市民、観光客が渾然一体となって街を歩いてはります。

垣根がないのがほんまにええです~(^-^)v

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で、カスティーリャ=レオン州の博物館に入ると、旅の2日目、炎天下、必死のパッチで歩きまくり、ようやく対面できた「牡牛の石像」と再会できました~(^-^)v

別のエリアで見つかったもので、劣化が激しく、牡牛というより、豚でした(笑)

そう言えば、サマランカの街中にもお肉屋さんに美味しそうな(笑)豚ちゃんの模型が飾ってありました。

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決めた~!!

ランチはセルヴェッサ(ビール)と生ハムかチョリソーにしよう~(*^^*)

9月 13

ミニ・レポート~(^_-)-☆

ミニ・レポートです。

旅の順序と異なっていますが、悪しからず。

~(1)~

メセタ(中央台地)はやっぱり暑い~!!

今(17時前)は38度ですが、1時間前は41度ありました。

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連日、こんな感じです。

日陰で寝てはる人があちこちいますわ~(笑)

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昨年、南インドで44度の暑さを経験しているので、ぼくは全くノープロブレムですが~(^-^)v

 

~(2)~

メセタに沈む夕陽。

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午後8時半、ブルゴスから南西のサラマンカに向かうバスの車窓から。

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こんなでっかい夕陽を見たのは久しぶり。

サラマンカに着くのは午後9時過ぎ。

宿屋、ちゃんとゲットできるんやろか~(^o^;)

 

~(3)~

サラマンカという地方都市なう。

夜遅めに安宿を取り、近くのバルで夕食を取っていたら、テレビにペネロペ・クルスが映っていました~!!

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バラエティー番組みたい。

華がありますねぇ~、この人。

何か得した気分~(笑)

 

~(4)~

今、スペインで公開中の映画はこんな感じです。

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『ベン・ハー』(左上)がヒットしているとか。

新聞にそんなことが書いてあったように思います~(^o^;)

メル・ギブソン主演の『Blood Father』(上の真ん中)、気になります。

 

~(5)~

今回、こちらに来て、初めて列車に乗りました。

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サラマンカ(Salamanca)→アヴィラ(Avila)。

約1時間半。

鈍行です。

車両がめちゃキレイ~!!

17年前はこうではなかった。

かっちり定刻にスタート。

車内環境もバッチリ。

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スペイン国鉄(renfe)、見直しました~(笑)

車窓からの光景はずっと同じ。

これぞ、メセタ~!!

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な~んもない。

そして、無人駅ばかりです。

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~(6)~

明日、マドリッドに戻るので、今宵が田舎で過ごす最後の夜。

思いっきり食べてやれ~とアヴィラ(Avila)特産のビーフ・ステーキをいただきました。

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かなりの量なのに(400グラム?)、あまりの美味さにペロリと平らげてしまった~(^-^)v

ちなみにお代金は12ユーロでした(安い~!!)。

夕食後、夜の帳が下りた、城壁内の旧市街を散策。

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夜風がすごく爽やか~。

たまたま訪れたアヴィラの街。

どこか哀愁が漂う佇まい、しっかり網膜に焼きつけました~(^-^)v

 

~(7)~

昨夜、泊まったのは田舎町アヴィラ(Avila)の小さな駅舎の2階にある安ホテル(Hostal)でした。

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荷物持って移動するのが邪魔くさいから~(笑)

どう見ても、木賃宿っぽい感じ。

まぁ、25ユーロ(約2800円)なので、しゃあない~(^o^;)

宿にはこだわりなしです。

でも、心ときめくモノが部屋にありました~!!

天井に取り付けられた大型扇風機。

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昔、銭湯にありましたね。

ひょっとしたら、今でも使っている銭湯があるかもしれませんが……。

今どきヨーロッパのホテルでこれがあるとはちと驚き~(*_*)

Hotelと名のつくところは基本的にエアコンがありますが、HostalやPensionになると、扇風機もなく、窓を開けるしかありません。

カラッとした暑さなので、エアコンが要らないくらいです。

で、この部屋の扇風機、回転スピードが強と弱しかなくて~(;_;)。

強にすると、ビュンビュンではなくで、グォーングォーンと凄まじい音をがなり立てて台風並みの風を発生させます。

部屋の埃も舞い上がってしまうほど~(*_*)

弱では1回転にジャスト2秒かかり、全く扇風機の体をなさない~(笑)

白黒はっきりしすぎや~!!

かなりの年代物。

こういうアナログ感、ほんまええわ~(*^^*)

 

~(8)~

おっ~❗

びっくりしました~(*_*)

小さな田舎町アヴィラから列車でマドリッドにある大きなターミナル駅のひとつ、チャマルティン(Chamartin)駅に到着後、スペイン最後の日なので、ちょっと高級ホテルに泊まろうと思いました。

何せ、昨夜は扇風機の音であんまり寝られませんでしたから~(^o^;)

駅の近くにそびえる高層ホテルに飛び込むと、満室。

しゃあない、別のホテルに当たろうかな~と思うていたら、フロントマンが「隣のマンション形式のホテルなら空いているはず」。

系列のホテルなのか?

周りは住宅街。

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そのマンションの一階にフロントがあり、聞くと、部屋が空いてました~❗❗

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完全にマンションの一室です。

それがめちゃめちゃキレイな部屋。

キッチンもついています~(*^^*)

扇風機ならぬ(笑)、洗濯機も。

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ホテルのプールも使えるとか。

そのチケット付きです。

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空調もバッチリ❗

昨夜の安宿と雲泥の差~(笑)

ベランダから目と鼻の先に駅があります。

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これで宿代が55ユーロ(約6200円)~❗❗❗

ほんま、アンビリーバブル~(*_*)(*_*)

ますますスペインが好きになりました。

イェーツ~\(^^)/

 

~(9)~

スペイン最後の夜はゴージャスな料理ではなく(昨夜、目一杯、牛肉を食したし)、やっぱりバル(Bar)のハシゴでお腹を膨らましました~(笑)

イベリコ豚の生ハム、文句なく美味いですね~(*^^*)

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ワインが何杯でも進みますわ。

3軒目のバルのお姉さん、めちゃめちゃ愛想がよかった。

「シルヴィー・ヴァルタンに似ていますね」

そう言うや、満面笑みを浮かべ、「一緒に写真を撮りましょう❗」

もちろん、OK.

喜んでツーショットを撮りました~(笑)

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このノリ、最高~(*^^*)

マドリッドの夜はほんま、熱い、熱い、燃えてます~❗❗❗。

人、人、人であふれてますわ~。

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平日の夜やのに~(笑)

 

~(10)~

こんな素晴らしい美術館があるとは知らなかった~❗

ティッセン-ボルネミッサ美術館。

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ルネサンスから現代絵画までおびただしい数の展示を誇っています。

とりわけ印象派以降が圧巻。

マネ、モネ、ピサロ、セザンヌ、ゴッホ、ゴーギャン、ミロ、ピカソ、ブラック、シャガール、ダリ、モンドリアン……。

モネしか描けないぼんやり光景

モネしか描けないぼんやり光景

 

 

ピサロの風景画は落ち着きます

ピサロの風景画は落ち着きます

 

あゝ、セザンヌ……

あゝ、セザンヌ……

 

ドガの踊り子を観たのは初めて

ドガの踊り子を観たのは初めて

ミロの傑作を見ろ~(^_-)-☆

ミロの傑作を見ろ~(^_-)-☆

 

ギュスターヴ・モローの世界観は凄い!

ギュスターヴ・モローの世界観は凄い!

「青の時代」のピカソ、寂寥感がたまりません

「青の時代」のピカソ、寂寥感がたまりません

ゴーギャンといえば、やはりタヒチ

ゴーギャンといえば、やはりタヒチ

 

キュビズムの極致、ブラックの作品

キュビズムの極致、ブラックの作品

夢幻的なシャガール

夢幻的なシャガール

シュールレアリズム。ダリの代表作

シュールレアリズム。ダリの代表作

ぼくの大好きなモディリアーニがないのが残念でしたが、抽象画の雄カンディンスキーの具象画が新鮮でした~(*^^*)

イングランド王ヘンリー8世の肖像画も!

世界史の教科書に載っていましたね。

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スペインなので、エル・グレコの絵画ももちろんありました。

グレコのタッチは非常に現代的

グレコのタッチは非常に現代的

昨日、バル巡り前の午後4時に入り、閉館の午後7時まで、たっぷり目の保養をさせてもらいました。

写真も撮影できます(当たり前か?)。

マドリッドと言えば、プラド美術館が有名ですが、こちらは比較的、空いており、ゆったりと和んだ空間の中で名作の数々と邂逅できました。

今年に入って多忙を極め、美術展にほとんど行けなかっただけに、よけいに心が満たされた。

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美術で旅を締めくくり。

実にええ塩梅なエンディングでした~(*^^*)

 

9月 13

スペインひとり旅(11)

今朝、ブルゴスの博物館へ直行。

「ケルト・イベリア」の展示を見たあと、アポなしで学芸員の方(中年女性)に取材を申し込んだら、快く応じてくれはりまして、新たな知見を得ることができました~(^-^)v

強烈なスペイン語訛りの英語で難儀しましたが、「飛び込み営業」、大成功~(笑)

その後、世界遺産に登録されているブルゴス大聖堂へ。

ごっつうデカイです~!!

 

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内部は荘厳な佇まい。

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実はスペインに来てずっと肌身で感じていたことがありました。

それはカトリシズムの強さです。

ポルトガル、イタリア、フランス、アイルランドなどヨーロッパの他のカトリック国に比べて、かなり強く感じられます。

カトリックの総本山バチカンがあるイタリアよりも~!!

教会で礼拝する人たちを見ても、濃密に伝わってきます。

それは711年~1492年(781年間)、イスラム教徒に支配された歴史が大きく影響しているように思えてなりません。

お隣のポルトガルも同じ歴史を歩みましたが、国民性の違いでしょうか、スペイン人の方がより熱く、かつ激しくカトリシズムを守ろうとしている、そんなふうに感じられます。

先日、バルでビールを飲みながら、英字新聞に目を通していると、非常に興味深いコラムがありました。

ISのようなイスラム原理主義者はスペインに「復讐」の矛先を向けているのではないかと。

つまり、キリスト教徒によるレコンキスタ(国土回復運動)でイベリア半島から追放されたことに怨みを持っているのだと。

600年以上前のことなので、まさかと思ってしまいますが、「南部アンダルシアはイスラム原理主義者が奪還を企てている」と明言してありました。

それなら、十字軍に遠征隊を出した国はことごとくターゲットになっちゃいますよね~(^o^;)

一般のスペイン人はそこまで意識していないでしょう。

現に、少数ながらムスリム(イスラム教徒)の人たちが暮らしており、今のところこれといったトラブルもなく共存してはりますから。

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カトリシズムの濃厚な空気が充満する大聖堂の中で、レコンキスタの英雄エル・シッド(映画化作品もありましたね)の肖像画とお墓を見て、スペインの宗教事実について考えさせられました。

9月 13

スペインひとり旅(10)

スペインに来て5日目にして、ようやくまともな夕食にありつけました~(^o^;)

何せ、これまでお酒の肴(タパスやピンチョスなど)だけでお腹がいっぱいになっていましたから~(笑)

で、ログローニュからバスで1時間半ほど揺られて到着したブルゴスの町で、直感的にここはええぞと思ったバル兼レストランに入り、チキンの料理をいただきました。

しかしスペイン語がわからないので、ちゃんとオーダーできません。

そこで、店の看板に貼ってあるチキン料理の写真をスマホで撮り、お店の人に見せて難なく注文できました~(^o^;)

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この料理、信じられんほど美味かった~!!

ニンニクとハーブの得も言われぬ香りが骨付きチキンにがんじがらめにまとわりつき、無心になってむしゃふりつきました~(^-^)v

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白ワイン(地域、品種不明)と、そのあとの赤ワイン(リオハのテンプラニーニョ)にもバッチリ合いました。

ぼくはゆめゆめグルメではありませんが、この料理には完全にノックアウトされましたわ。

それにしても、今日は(も)ついてました。

夕刻、ブルゴスに到着後、手頃なホテルがないかな~とバスターミナルの前でキョロキョロ辺りを見回していると、「ホテルを探してはるんですか?」とふいに背後から英語で声をかけられました(何で大阪弁やねん)。

ややこしい人やったら無視したろと思って、チラッと振り向くと、何ともお上品な初老の神父さんでした~!!

「近くにホテルがないかなぁと思いまして」

「この通りの2ブロック目にええホテルがありますよ」

ありがたい❗

さっそく神父さんに教えてもらったホテルに飛び込むと、空き部屋があり、運良く宿を確保できました。

50ユーロ(約5700円)の宿泊代にしては、かなりゴージャスな部屋でした。

ウェルカム・ワインのボトル(18.7cl.)も置いてあって。

神父さん、ムチャス・グラシアス(おおきに、ありがとうございました❗)

これはきっと、昨日、サンティアゴへの巡礼者たちに声がけをした「お返し」なのかもしれないと勝手に思い込んでいます(笑)

9月 13

スペインひとり旅(9)

サンティアゴ巡礼。

ぼくの知人のNさんがこの春、ご夫婦でスペイン国内の巡礼の道を踏破されました。

Nさんが帰国後、貴重な体験談や土産話をいろいろ話してくれはりまして、俄然、スペイン再訪を決意した次第です。

昨夜、愉快に痛飲したリオハ(Rioja)州の中心地ログローニョ(Lngrono)は、巡礼の道に当たっており、リュックを背負い、ツエを手にした巡礼者の方々を何人も見かけました。

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「巡礼者にぜひ声がけしてあげてください。疲れが吹っ飛びますので」

Nさんからそう言われていたので、実践しました。

橋を渡ってきた背の高い男性の巡礼者が重そうな脚を引きずって歩いてきました(写真の人)

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「オラ~❗」

ぼくが笑顔で、しかもいきなり大きな声で挨拶したので、男性はびっくりしてはりました。

この人、スペイン人ではなく、北アイルランドの人でした。

全く想定外~(*_*)

もちろんカトリック信者。

懐かしい(聞き取りにくい!?)北アイルランド訛りの英語を耳にして、少し立ち話。

何でも仕事があるので、休みが取れる時に、巡礼を続けてはるみたい。

四国八十八ヶ所巡りやメッカ巡礼などもそうですが、何か駆り立てられるものがあるのでしょうね。

「北アイルランドのどこから来はったんですか?」

「ファーマナー州のエニスキリンです」

お~っ、『北アイルランド「ケルト」紀行』を書くために訪れたことがあります。

湖水と緑に囲まれたアイルランド島で一番美しい町~とぼくが勝手に思い込んでいるところ。

そのことを伝えたら、めちゃめちゃ喜んではりました~!!

ゴール地点のサンティアゴ・デ・コンポステーラまでここから西へ約400キロ。

道中、お気をつけて~(^-^)v

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9月 13

スペインひとり旅(8)

すんません、またまたバルの話です~(^o^;)

芳醇な赤ワインで世界的に知られるリオハ(Rioja)の中心地ログローニョ(Logrono)の旧市街は、バルが軒を連ねています。

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夕刻、ちょっとモダンな店で最初の一杯。

お~っ、すぐに身体がプラス志向に反応しました。

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一杯飲み干すと、次のバルへ。

そして、また次のバルへ……。

これの繰り返し。

正真正銘のバーフライ、ハシゴです(笑)

タパスやピンチョスを適当に摘まみながら、ずっと赤ワインで通しました。

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店によって値段が異なりますが、平均して一杯、1.2ユーロ(約140円)。

量は少な目ですが……。

だから、お金の心配はご無用。

時折、休憩がてら公園のベンチに座って夜風に当たり、「安らぎ水」(ペットボトルのミネラルウォーター)で身体を癒し、またおもむろに新たなバルへ。

ヤバいと思われるかもしれませんが、本人はいたって正常です~(笑)

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午後9時を過ぎると、バル街にどんどん人が増え、賑わいがピークになりました。

それが酒飲みの大人だけでなく、子供連れやご老人の方も目につくのが面白い。

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これ、スペインだけでなく、イタリア、ギリシャなど南欧では夏の夜、お決まりの情景ですね~。

猛暑の日中はひたすら屋内で身体を休め、夜になると、涼を求めて外に出る。

ついでワイン、ビール、ソフトドリンクで喉を潤す。

非常に健全な日常だと思います~(^-^)v

それにしても、何軒バルをハシゴしたのか……??

覚えてません~(^o^;)

1人でこんなに酒場を回ったのは、おそらく生まれて初めてかも。

不思議なことに千鳥足になることもなく、ずっとほろ酔い気分で、ええ塩梅でした~(^-^)v

 

9月 13

スペインひとり旅(7)

昨日、書き忘れていたこと。

ヌマンティアの遺跡探訪のあと、ソリアの街中にあるヌマンティア博物館へ。

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そこには、「ケルト・イベリア」の大展示室が2フロアにわたってありました。

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マドリッドの国立考古学博物館どころやおまへん~(^-^)v

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おびただしい数の展示品に目を奪われ、閉館時間(午後8時)ギリギリまで粘りに粘った。

途中、アポを取っていた学芸員の男性と、短時間でしたが、お話を聞くことができました。

抜かりなく仕事してまっせ~(笑)

この人の英語力がぼくとほぼ同等だったので、めちゃめちゃ理解しやすかった~(^-^)v

ヌマンティアの出土品をはじめ古代ケルト・イベリアの遺物をバッチリ写真に収めることもでき、今回、スペインに来てほんまによかった~と改めて実感~(^-^)v

ケルトとは関係ありませんが、古代ローマの展示品で、女性の顔を描いたレリーフがありました。

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どこかで見たことのある顔だったので、ドキッとしました。

中学時代の担任の先生か???

それとも飲み屋のおばちゃんか???

気になってしゃあない~(^o^;)

夜は宿で『ゴッドファーザー・パート2』を最後まで見てしまい、その後、爆睡。

 

☆    ☆    ☆    ☆    ☆

今朝の目覚めは最高でした。

田舎町の日曜日の朝。

カラッと晴れ渡った空、爽やかな風がそよぐ中、街を散策。

驚くほど静か。

くしゃみしたら、街中に響き渡りました(笑)

おっ、こんな落書きが~!!

それも英語で。

「ビールを愛しなはれ、ファシズムを嫌悪しなはれ~!!」

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落書きは良くないけれど、思わずよっしゃ❗

今、街の外れにある丘の上で、このレポートをつらつらと綴っています。

眼下にはドゥエロ川がゆったり流れています。

写真を添えておきます。

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ここに登ってくる途中、リスにストーカーされていました。

人間に慣れているのか、一緒に着いてくるんです(笑)

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今日はお昼から、リオハの中心地ログローニュに行きます。

言わずと知れたワインの本場。

もちろんワインを堪能するために~(笑)

「ケルト」の取材もしますよ…(^o^;)

今回の旅行、宿を予約したのはここソリアのHostal(宿泊代30ユーロ)だけ。

要のスポットなので、宿探しで無駄な時間を費やしたくなかったから。

今夜のログローニュの宿はほんまに偶然、ゲットできました。

昨日の昼に入ったバルの女性店員が片言の日本語で語りかけてきまして。

何でも福岡に1年ほど住んでいたらしいです。

パッと見ぃが、ジャンヌ・モローに似ていました。

褒めすぎかな~(笑)

片言の日本語で少し会話。

明日、ログローニュでまだ宿を取っていないと言うと、「オススメのペンションがある」と何とその場で電話で予約してくれはったんです。

宿代が25ユーロ。

やった~、安い、安い~(^-^)v

もちろん、ぼくの名前で。

びっくりした~!!

というか、ありがたかったです。

知り合いが営んでいる民宿かもしれませんね。

宿の名前と住所を記したメモをもらい、彼女とツーショットを撮影しようしたら、団体さんがどやどや入ってきて、断念した次第。

その後はラッシュアワー状態~(*_*)

名前も聞けなかったけど、お姉さん、ムチョス・グラシアス~!!

さぁ、今日はリオハでワインデーにしよう~(^-^)v

日曜日やし~(^o^;)

*ちなみに、こんな素敵なトリプルの部屋でした~(^_-)-☆

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