4月 20

人間の本質を突く問題作~『ザ・スクエア 思いやりの聖域』

これは誠にけったいな映画でした。

28日から公開される『ザ・スクエア 思いやりの聖域』。

昨年のカンヌ国際映画祭で最高賞パルムドールを受賞した悲喜劇です。

世界的に注目を浴びるスウェーデンの名匠リューベン・オストルンド監督が美術館を舞台に思いっきり毒気と風刺をぶつけてきます。

ちょっとした綻びから全体が瓦解していく恐ろしさ……。

映画ファンのための感動サイト「シネルフレ(Cinereflet)」の『武部好伸のシネマエッセイ』でこの作品についてたっぷり書かせてもらっています。

4月 14

27日、中之島のリーガロイヤルホテルで講演~『大阪「映画」事始め』

大阪・中之島にあるリーガロイヤルホテルの会員制クラブ「リーガクラブ」

その文化講座で今月27日(金)13:30~15:00、『大阪「映画」事始め』と題してお話しします。

「大阪検定」協力事業です。

2016年秋、演題と同じタイトルの本を彩流社から出版後、大阪が〈映画のふるさと〉であることを各地でアピールしてきましたが、まさかリーガロイヤルホテルから講演依頼があるとは思ってもいませんでした。

ゴージャスな会場ですので、会費が少々お高いです~(^^;)

それでも、大阪の知らない歴史に触れることができると思います。

ぼくの講演をまだ聴いておられない方で、かつ時間とお金にゆとりのある方は、どうぞ中之島に足を運んでくださいませ~(^_-)-☆

4月 13

家族愛と報復心に突き動かされて……ドイツ映画『女は二度決断する』

メッセージ性の強い実録映画。

ドイツで実際に起きたネオナチによる在住外国人への連続殺人事件を題材にしている。

最愛の家族を奪われた者の悲痛な気持ちを壮絶な復讐劇としてあぶり出した。

Ⓒ2017 bombero international GmbH & Co. KG, Macassar Productions, Pathe Production, Corazon international GmbH & Co. KG, Warner Bros. Entertainment GmbH

カティヤ(ダイアン・クルーガー)は機械に強い明朗なドイツ人女性。

コンサルタント業を営むトルコ系移民の夫ヌーリ(ヌーマン・アチャル)、6歳の息子と幸せに暮らしている。

彼女が友人と遊びに出かけている間、夫と息子が爆破テロに遭い、命を落とす。

理不尽な暴力がカティヤを哀しみと絶望の淵に立たせる。

打ちひしがれる姿が猛烈に痛々しい。

Ⓒ2017 bombero international GmbH & Co. KG, Macassar Productions, Pathe Production, Corazon international GmbH & Co. KG, Warner Bros. Entertainment GmbH

ドラマが大きく動き出すのは容疑者のドイツ人夫婦が逮捕されてから。

2人は外国人排斥を訴える極右思想の人種差別主義者。

舞台は法廷に移り、緊迫感みなぎる裁判劇と化す。

全く罪の意識がない被告人。

ヌーリが麻薬売買の前科者の移民であることを強調する彼らの弁護人。

決定的な証拠を突きつけられない検察側。

息をもつかせぬ審理に見入ってしまう。

裁判の結果を踏まえ、映画は予期せぬ展開を用意する。

カティヤをある単独行動に走らせたのだ。

その原動力が家族愛と報復心。

Ⓒ2017 bombero international GmbH & Co. KG, Macassar Productions, Pathe Production, Corazon international GmbH & Co. KG, Warner Bros. Entertainment GmbH

加害者の動機に一切触れず、あくまでも主人公の言動に焦点を置く。

彼女にカメラが密着し、サスペンスタッチで物語が深化していく終盤は観応え十分だ。

トルコ系ドイツ人のファティ・アキン監督はネオネチの犯罪で知人を亡くした経験を持つだけに、並々ならぬ力を注いだ。

カティヤは自分の分身と言い切る。

クルーガーの感情をむき出しにした熱い演技に圧倒される。

Ⓒ2017 bombero international GmbH & Co. KG, Macassar Productions, Pathe Production, Corazon international GmbH & Co. KG, Warner Bros. Entertainment GmbH

最後の決断を下す時の吹っ切れた表情がことさら印象的だった。

外国人差別に怒りを込めて真っ向から挑むリベラリスト。

カティヤがその象徴的な存在に思えた。

1時間46分

★★★★(見応えあり)

☆14日からシネマート心斎橋ほかで公開

(日本経済新聞夕刊に2018年4月13日に掲載。許可のない転載は禁じます)

4月 09

今月28日(土)、朝日カルチャーセンター中之島教室の特別講義『アイルランド物語』、追加講義のお知らせ~(^_-)-☆

朝日カルチャーセンター中之島教室の特別講座『アイルランド物語-歴史、文化、風土を知る-』。

3月3日開催分が満員御礼となり、聴きに来られなかった人たちのために急きょ、4月28日(土)に追加講座(定員40人)を開くことになりましたが、おかげさまでこちらも申し込みが相次いでいるようです。

興味を持たれている方、お早目にご予約してください~(^_-)-☆

4月 08

天神橋サンボアでのちょかBandライブ~♪♪

昨日、天神橋サンボアでのちょかBandのライブ~♬

おかげさまで満員御礼でした。

予約をせずに来られた方々、入場叶わず帰っていただき、本当に申し訳ございませんでした。

フライヤー(チラシ)に「チケット制」「予約制」と明記すべきでした。

反省しています~

ええ塩梅でリハーサル~♪

リハーサルの後、相方(疋田さん)ハーモニカを忘れたことに気づき、あわてて自宅に取りに帰るも、午後4時の開演時間になっても戻ってこず、最初1人でパフォーマンスをせざるえを得なくなり、あわてましたわ。

それに演奏の途中で何度もハウリングが起きてしまい……。

まぁ、いろいろハプニングがありましたが、終始、ほんわかムードでめちゃ楽しかったです~ 🎵

咄家、桂出丸さんの飛び入りギター演奏も一興あり~ 🎸

大学の元教え子、宮前一葉さんも駆けつけ、二次会、三次会と付き合ってくれました~ 🍶 🍻

ご来場いただいた方々、そしてマスターの田仲さん&奥さん、ありがとうございました~

セッティング・リスト(演奏曲)は以下の通りです。

ミッシェル(ビートルズ)武部
ちっちゃい町(オリジナル)疋田
哀愁のシングルモルト(オリジナル)武部
二人でお酒を(歌謡曲)疋田
心の小箱(オリジナル)武部
Maxwells silver hammer(ビートルズ)疋田&武部
陽よ昇れ!(カバー)疋田
Daydream believer(モンキーズ&タイマーズ)武部&疋田
 ~休憩~
ジ・エンターテインナー(出丸)ギター独奏
シネマはお好き(オリジナル)武部
サンフランシスコ湾ブルース(カバー)疋田
海辺のプロムナード(オリジナル)武部
今宵もCジャムブルースを(オリジナル)疋田
All of me(スタンダード)武部
プカプカ(カバー)疋田
やけ酒ブルース(オリジナル)武部&疋田
「アンコール」
酔いにまかせて(オリジナル)武部&疋田

イェーツ、イェーツ、イェーツ~(^O^)/(^O^)/

4月 07

時空を超えた奇跡の絆~アメリカ映画『ワンダーストラック』

時の隔たりを超えて結びつく2つのドラマ。

よくある設定だが、本作は絶妙な語り口でぐいぐい引きずり込んでいく。

児童文学を思わせる世界観にも心がくすぐられた。

Ⓒ2017 AMAZON CONTENT SREVICES LLC

1977年、まだ見ぬ父親に会いたくてミネソタの田舎町からニューヨークへ向かった少年ベン(オークス・フェグリー)。

その50年前、憧れの映画女優リリアン(ジュリアン・ムーア)に接見するためニュージャージーから同じ大都会を目指した少女ローズ(ミリセント・シモンズ)。

ベンは母親を交通事故で亡くし、計り知れない喪失感を抱いている。

Ⓒ2017 AMAZON CONTENT SREVICES LLC

豪邸で暮らすローズは父親とそりが合わず、孤独な日々を送っている。

Ⓒ2017 AMAZON CONTENT SREVICES LLC

共に自分の居場所がない……。

さらに少年は落雷で耳が聞こえなくなり、少女は生まれながらの聴覚障害者。

相似点を持つ2人がニューヨークの自然史博物館を舞台に奇抜な物語を紡ぎ出す。

時代性を顕著にするため、片やカラー、片やモノクロで交互に描かれる。

ローズの話は無声映画を観ているようだ。

Ⓒ2017 AMAZON CONTENT SREVICES LLC

2つの物語がシンクロしていくところが非常にスリリングで、かつ心地よい。

トッド・ヘインズ監督の演出は巧妙に計算し尽くされている。

古今東西の珍妙な展示品を集めた「驚異の部屋」へと2人を誘うプロセスが特に秀逸だった。

ベンが父親探しの手がかりとした書店の店主、彼をエスコ―トする闊達な少年、ローズの思慮深い実兄。

そしてジュリアン・ムーアが二役で扮した映画女優と心優しい老女。

脇の布陣が手堅い。

Ⓒ2017 AMAZON CONTENT SREVICES LLC

Ⓒ2017 AMAZON CONTENT SREVICES LLC

デビッド・ボウイの名曲『スペース・オデュセイ』も実に効果的に使われていた。

ローズに扮した子役シモンズは実際に耳が不自由だ。

緊張感を伴う不安な少女の心象を観る者に体感してもらおうと起用した。

その狙いが見事に的中。

Ⓒ2017 AMAZON CONTENT SREVICES LLC

子供が旅を通して成長する冒険譚。

ラストの清々しさに胸が熱くなった。

1時間57分

★★★★(見逃せない)

☆シネリーブル梅田ほかで公開中

(日本経済新聞夕刊に2018年4月6日に掲載。許可のない転載は禁じます)

4月 01

豊中・服部のショットバー・リーの名物女性バーテンダーが引退!!!

大阪市内のど真ん中で暮らしていると、北摂はほんまにご縁がありません。

同じ大阪府内にありながら、別世界のようにも映ります。

そんな北摂でキラリと存在感を放つバーがあります。

豊中・服部にあるショットバー・リーです。

その店のオーナー、松下理美さんが昨日(3月31日)、バーテンダー最後のお勤めをされました。

北摂、いや関西で名物女性バーテンダーといわれているのに、何と51歳で潔くバーの世界から去っていくからです。

それも寿引退(再婚ですが)!!

めでたい、めでたい~💛

20年前、オープンしたまなしの店に訪れ、理美さんとご縁ができました。

非常にエネルギッシュな方で、8年前からクライミングや登山に夢中になっているバリバリの山ウーマン。

これからは山で出会った伴侶と毎日、登山に明け暮れるそうです。

で、現役最後となった昨日、ぼくは食の雑誌『あまから手帖』に彼女への「はなむけエッセイ」を書くため、お店を訪れました。

夕刻からぞくぞく集まってきた常連客がみな花束をプレゼント。

店内はかぐわしい香りに包まれ、何とも華やかな雰囲気でした。

理美さんとはいろんなエピソードがありますが、ここではあえて触れません。

4月23日発行の『あまから手帖』をぜひご覧になってください。

お店は、ホテル・バーテンダー出身の岩崎雄一さんがそっくりそのまま引き継ぎます。

なので、バー・リーは今まで通りに営業します。

ともあれ、理美さん、お疲れさまでした!!

そして第3(?)の人生に幸あれ~(^_-)-☆

3月 30

報道の自由を高らかに謳う~米映画『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』

ペンの力を侮るなかれ。

まさにこの文言を映像化した作品だった。

今年のアカデミー賞では無冠に終わったものの、実話を忠実に再現した骨太な社会派映画。

米国メディア界の現状を憂うスティーヴン・スピルバーグ監督の並々ならぬ気概が伝わってきた。

ニクソン政権下の1971年、ニューヨーク・タイムズ紙が世紀の大スクープを放った。

ベトナム戦争に絡む政府の虚偽と欺瞞が盛り込まれた国防総省の極秘文書を入手し、公表したのだ。

映画はしかし、記事を抜かれたライバル紙のワシントン・ポストの方に焦点を当てる。

政権を激震させる内容だけに絶対に後追いせねばならない。

そこに政府から「圧力」がかかる。

情報入手と記事掲載に躍起になる編集主幹のベン・ブラッドリー(トム・ハンクス)。

経営者として慎重にならざるを得ない社主のキャサリン・グラハム(メリル・ストリープ)。

2人の攻防が物語の軸となる。

キャサリンは米国新聞史上初の女性発行人。

しかも経営基盤強化のため株式公開直前の時期とあって、ドラマ性がいっそう高まる。

後発とはいえ、政府にとって不都合な真実を同紙が公表すれば、社の屋台骨が揺らぐ恐れもある。

編集と経営。

両者のせめぎ合いが非常にスリリングだ。

トランプ政権にとって好ましからざるニュースは「フェイク(ウソ)」と切り捨てられる。

そんな状況を見かね、スピルバーグ監督が今のこの時期にこそと本作のメガホンを取った。

報道の自由を高らかに謳った最高裁判所の採決に映画のテーマが凝縮されていた。

ジャーナリズムの根幹は権力の監視。

このことを改めて思い知らされた。

ニクソン大統領を辞任に追い込んだウォーターゲート事件へとつながるラストが深い余韻を生む。

本作の製作意図を日本のメディア界も真摯に受け止めてほしいと思った。

1時間56分

★★★★★(今年有数の傑作)

☆30日から全国ロードショー

(日本経済新聞夕刊に2018年3月30日に掲載。許可のない転載は禁じます)

3月 28

大阪地下鉄アプリ「Otomo!」に1回目のエッセイがアップされました~(^_-)-☆

大阪地下鉄アプリ「Otomo!」に寄稿したぼくのエッセイVol.1が今日、アップされました。

アプリを開き、「ギュッと大阪」のところを押さえると、エッセイが掲載された「大阪ストーリー」が出てきます。

タイトルは『路地は大阪の原風景、ええ塩梅や』。

路地を「ろじ」と言う大阪人はいません。

「ろぉじ」か「ろおじ」です~(笑)

生まれ育った中央区龍造寺町のことをたっぷり書かせてもらいました。

ぼくの原点です!

原則、奇数月の第4水曜日に新しいエッセイが掲載されます。

乞うご期待くださいませ~(^_-)-☆

3月 20

4月18日から映画講座『シネマ・パラダイス~映画はお好き?』が関大梅田キャンパスで始まります~(^_-)-☆

関西大学と大阪よみうり文化センターがスクラムを組み、4月17日から関西大学梅田キャンパスで市民向け文化講座『梅田みらいずカルチャーリンク』が始まります。

非常勤講師を務めている関大、古巣新聞社の読売……。

どちらも深く関わっているので、講師を引き受けざるを得なくなりました(笑)。

『シネマ・パラダイス~映画はお好き?』と題し、4月18日から計6回、映画について大所高所からいろいろお話しさせていただきます。

毎月第3水曜日の10:30~12:30。

興味をお持ちの方、どうぞふるってお申し込みください~(^_-)-☆

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