昨夜はちょかBand初の本格レコーディングでした。
もちろん生まれで初めてです!
中崎町のスタジオで、定番曲『やけ酒ブルース』を撮りました。
一気に録音するのではなく、パートごとに収録していきます。
最初がぼくのギター伴奏。
スタジオの中にひとり取り残され、さすがに緊張します。
カチ、カチ、カチ……というメトロノームの音に合わせて演奏せねばなりません。
それがなかなか難しい。
普段、リズムなんてあまり気にしてませんからね。
何度もやり直し。
店のレコーディング・エンジニアSさん(店長でもあります)は笑みを絶やさず、うまく「もういっぺんいきましょうか」とやんわり言ってくれはるので、助かりました。
何とか終えました。
フーっ、やれやれ。
このあと、今、録音した自分のギターに合わせ、間奏のリードを弾きました。
これも普段と勝手が違うので、あまりうまくいきませんでしたが、何とかクリア。
次は相方、疋田さんのギター伴奏。
ずっとカッティングです。
出足で随分、とまどっていたけれど、Sさんの機転で間奏で引いた部分を冒頭にもってくることで解決。
コンピューターってすごいですね。
ただ、リズム・テンポが一定でないと、この作業がスムーズにいかないそうです。
だから基本はリズムなんです。
よし、メトロノームを買おう!!
2人のギターを収録後、こんどは歌です。
まずぼくから。
ギター伴奏に合わせ、ええ感じで歌いこなせました。
これは一発でOK。
そして疋田さんの番。
彼もOK。
願わくは、ハモリたかったけれど、まぁ、『やけ酒ブルース』はそこまで凝らなくてもええ曲です。
勢いとシャレが勝負。
で、そのシャレですが、Sから素晴らしいアイデアをいただきました。
「間奏の最後に、お2人で何か喋りを入れたらどないですか。いかにも大阪らしいブルースになりますよ」
これは面白い!!
2人とも納得し、さっそく漫才師のごとくアドリブで掛け合い。
ごく自然にセリフが出てきたのには、ぼくも疋田さんも驚きましたが、何よりもSさんがゲラゲラ笑って、「OK、OKです」。
これで全て録音済み。
あとはSさんがそれを巧みにミキシングするだけです。
真剣な表情で、コンピューターをいじってはります。
リードギターの音の弱い部分を増強したり、音色を変えたり、2人の声の強弱を合わせたり……。
Sさんに容易に声をかけられない重い雰囲気を背中からかもし出してはりました。
その間、2人は後ろのソファでだらだらとダベリング。
「できました、こんな感じになりました」
レコーディングした『やけ酒ブルース』が大音響で流れてきました。
すごい、すごい!
自分たちの曲とは思えなかった。
プロのミュージシャンが演(や)っているような感じ。
こんなに洗練されたサウンドに仕上がるんですなぁ。
いずれ音源は公表します。
気がつくと、3時間が経っていた~!
『やけ酒ブルース』は歌い慣れているから、録音はすぐに済むはず。
3曲くらい収録できるんちゃうやろか。
スタジオに行く前、そんな甘い考えを持っていました。
本格的にレコーディングするのはほんまに大変なんや。
ええ勉強になりましたわ(^o^)v
ということで、満足至極、録音したCDをもらい、近所の居酒屋でささやかな打ち上げ~!
ビールの何と美味しかったこと。
心地よい疲労感がたまりません。
あっ、しもた!
スタジオで写真を撮るのを忘れた~o(><)o