先日、講談社から1冊の本が贈られてきました。
『一生、女の子』
大阪をこよなく愛する作家、田辺聖子さんへのインタビュー記事、生い立ちから今日までの証言集、自作の解説、そして仲のいい落語家、笑福亭鶴瓶との対談が盛り込まれています。
いつも笑いがあって、肩肘はらずぼちぼちやりながら、それでいて勝負時には全力投球をみせるこの人の生き方が大好きで、それなりにファンだと自負しております。
恋愛モノの小説なんて、男性が読んでもオモロイですわ。
女心が何となくわかり、男の可愛さ、ずるさに思わず苦笑したり……。
シリアスな話でも、悲壮感はなく、終始、軽やかなタッチ。
井上ひさしさんやないけど、「難しいことを優しく、優しいことを深く、深いことを愉快に、愉快なことを真面目に」書いてはります。
ええ塩梅です。
田辺さんの根幹は、やっぱり大阪なんや~。
読み終えてから、改めてそう思い、浪花っ子のぼくにはかなり読後感が良かったです。
大阪文化の宝!
そこまで言うたら言い過ぎかな。
「乞御高評」と書かれた紙がページにはさんでありましてね。
講談社とは、昨年刊行された『大系 黒澤明』でご縁ができたので、その関係でかなと思ったら、違いました。
古巣(読売新聞大阪本社)の文化部の文芸担当、浪川知子記者から届けられたものと判明しました。
〈人生を語る 笑いながら、生きて〉という章が、彼女の記事を基に加筆修正されているんです。
好奇心を絶やさず、ひたすら書き続ける田辺さんに触発され、が然、執筆意欲が高まってきました。
ランニングとギターにばかり注いできたエネルギーを書く方にも向けていきます。
最近、ちょっと疎かになっていましたから。
浪川さん、ぼくに刺激を与えてくれた御本を贈ってくれはって、ほんま、おおきに、ありがとうさん~!!
田辺聖子さんの『一生、女の子』
投稿日:2011年6月17日 更新日:
執筆者:admin