東日本を襲った大地震と大津波、そして福島原発のトラブル、電力不足による計画停電、避難所への物資欠如……。
先週金曜に起きた天災は、私たちの想像をはるかに越える事態を生み出しており、日本社会の根底を揺るがしています。
政府や東京電力の対応が遅い!
なぜ避難所に物資が届かないのか!
地震の多い日本に原発を作ったのがまちがい!
断水を早く復旧させ~!!
こんな怒りや非難の声が日々、聞こえてきますが、今は文句を並べ立てるよりも、目の前の事態をどう克服していくか、そこに力を注ぐべき時期だと思います。
被災地で行方不明者を捜索している警察官、消防署員、自衛隊員。
寒い避難所で震えながら暮らしている被災者。
彼らをケアする行政マン、医療関係者、ボランティア。
援助物資を送っている自衛隊員やトラックの運転手……。
みな必死になって活動しています。
それでも思うようにはかどらない。
歯がゆい、もどかしい。
それほど今回の地震・津波によるダメージが大きかったということです。
とりわけ原発では、最悪のケース(放射能の大量拡散)を回避すべく、東京電力の社員、自衛隊員、機動隊員らが放射能被爆の恐怖と戦いながら、決死の覚悟で取り組んでいます。
だれひとり手を抜いていません。
いや、手を抜けません。
想像を絶するほど厳しい作業だと思う。
命がけです。
世界が注目しています。
それが職務、当たり前やろ~と言えば、それまでですが、こうした現状をきちんと見据える必要があります。
ぼくは見据えていきたい。
文句を言ったり、非難したりするのは、落ち着いてからにしましょう!
怒りのエネルギーを何か他の建設的なエネルギーに転換させましょう!
「頑張れ!」という言葉は、ぼくは好きではないです。
「頑張っているのに、これ以上どう頑張ったらいいんや」と言われたことが何度かあるから。
確かに、「頑張れ!」という言葉は逆に相手を追い詰めることもあります。
だから、めったに使いません。
でも、今、日本にいるすべての人にあえて言いたい。
頑張ろう!!!!
あと、1点。
これは怒りではありません。疑問に思ったことです。
プロ野球のセリーグの開幕日について、日本プロ野球選手会(新井貴浩会長=阪神)が、異常な状況下にあることを鑑みて延期を求めたのに対し、リーグ側は予定通り、今月25日の開幕を貫くとのことです。
「野球で勇気づけようという気持ちはぼくらも同じ。それが今の時期かといえば、ちがうと思う」
新井選手のコメントは的を得ています。
自粛一辺倒は確かによくないけれど、時期的な問題は大きい。
こんなとき、心から野球観戦を楽しめるでしょうかね。
選手自身のモチベーションも高まっていないような気がします。
スポーツはゆとりの産物。
とくに野球は国民的なスポーツですからね。
もう少し落ち着いてからでもいいのでは。
それと関東で電力不足が深刻化しているのに、東京ドーム、神宮、横浜の各球場でナイターを実施できるのかな。
その電力を被災地や生活に密着した場所に送る方が絶対にいいと思う。
G球団の○○ツネ氏は、ごり押しで25日開幕を進めようとしています。
この人には、常識というものがないのでしょうか。
未曾有の天災から1週間
投稿日:2011年3月18日 更新日:
執筆者:admin