武部好伸公式Blog/酒と映画と旅の日々

ケルト文化に魅せられ、世界中を旅するエッセイスト・作家、武部好伸。映画と音楽をこよなく愛する“酒好き”男の日記。

南インド・ケララ州紀行(2026年4月3日~13日) 日記

(2日目)南インド・ケララ州紀行

投稿日:

2日目の朝、スッキリ目覚めました。

ホテルで朝食を取り、コチ(コーチン)国際空港からバス+メトロ(高架鉄道)を乗り継ぎ、市内中心部へ向かいました。

いよいよ活動開始!

バスとメトロで電子決済がちゃんとでき、まずは安堵しました。

外国人観光客のぼくが手慣れた感じでスマホを使って電子決済する姿を見て、周りの人、ちょっと驚いてはりました。

メトロの駅では、改札に入る前に空港のような手荷物検査機を通り、警備員が厳重にチェック。

隠し撮りしたら、警備員が飛んできて、何やらブツブツ、ブツブツ。

撮影禁止みたい。

「すんません、すんません」と大阪弁で平謝り(笑)。

何枚か削除しましたが、1枚残ってました、

メトロはエアコンが効いており、比較的新しい車両で快適でした。

M・Gロードという駅で降りました。

この辺り、エルナクラム(Ernakulum)という中心部です。

えらい賑やかで、活気に溢れ、高度経済成長期の日本みたいでした。

それに驚くほどクリーンになってました。

クラクションの音は相変わらずでしたが(笑)

あちこちにホテルがあり、「はて、どこにしようかな」と散策していると、パッと目に飛び込んできたのが「BAR」の看板。

そこがホテルだったので、即、飛び込みました。

まるで、「パブロフの条件反射」みたい、ハハハ(笑)

部屋を見せてもらうと、昨夜泊まったゴージャスなホテルと遜色しないほどキレイで、びっくりポン!

これで1泊、約4000円。

宿泊客はほとんどビジネスマンと家族連れで、中の上くらいかな。

個人的にはちょっと高いけど、このホテルで決まり。

2泊にしました。

フロントのお兄さんが「向かいがファッションストーリーですねん」。

見ると、わっ、何ともレトロなお店や!

昭和ですがな。

いっぺんに気に入ってしまった。

   ☆     ☆    ☆    ☆

少し休憩してから、コロニアル時代のレトロな建物が残っているフォート・コーチン(Fort Cochin)へ渡船で渡るため、ホテルの近くで三輪タクシーのリクシャーを拾い、乗船場まで向かいました。

リクシャーはタクシーに比べてずっと安価で、小回りが利き、実にスリリング。

ぼくは大好きです。

7,8分ほど乗って100ルピー(約170円)。

8年前より値段が随分高くなっていましたが、まぁ、しゃあないです。

メーターはたいがい壊れてます(笑)

だから、某超大国の◯◯◯◯大統領がお気に入りのディールです。

値切ってナンボ(笑)

   ☆     ☆    ☆    ☆

渡船の乗り場から、沖合の半島にあるフォート・コーチンへ向かいました。

15世紀からポルトガル、オランダ、イギリスというヨーロッパの列強に支配された地で、今なお当時の建物が点在しているんです。

15分ほど乗船したのに、船賃が6ルピー(約10円)とはびっくりポン〜!

あとで知りましたが、これ、水上メトロといって公営なんですね。

だから安い!

フォート・コーチンへ来ると、街並みがコロニアル風で、一気にタイムスリップ。

哀愁を感じさせる枯れた佇まい⋯⋯、こういうのん大好きですねん。

海岸では、大きな網を仕掛けたチャイニーズ・フィッシングという珍しい漁法を目の当たりにでき、それで捕れた魚を調理する魚屋や野外料理店が並んでいました。

ぼくはその1軒に入り、フィッシュカレーとガーリックライスをオーダー。

量が多くて圧倒され、口に入れるや、辛くて酸っぱいルーに打ちのめされ、頭が覚醒してしまった。

これまで味わったことのないカレーでした。

ホンマに美味かった。

スプーンを出してくれましたが、ぼくは右手を使って食べましたよ。

なかなか得意ですねん。

このあと、フォート・コーチンを散策しました。

ひと昔のヨーロッパにいるみたい。

惜しみなく写真を撮りましたので、とくとご覧ください。

これ、オマケ。

秋吉久美子と会えました(笑)

   ☆    ☆    ☆    ☆

夜ごはんーー。

泊まっているホテルの近くにある大衆食堂で、チキンのビニヤニ(焼き飯)を食べました。

カレー風味のチキンがてんこ盛りのご飯に埋没していました!

北インドは小麦粉ですが、南インドは米です。

画像の右はスパイシーなお漬物。

結局、ご飯は完食できず……、すんませんでした。

こういう食堂はアルコール類を提供しないので、正直、愛飲家のぼくには辛いです。

食後、自然と足が宿泊しているホテルのバーに向かいました。

15メートル四方の店内は薄暗く、ピンク色の照明がやけに際立ち、何とも妖しい雰囲気。

2015年に初めて渡印した時、こんな感じのバーへ入り、男性客から熱い視線を注がれ、そこがオカマバーと知り、慌てて飛び出したことがあります。

でも、ここは違うみたいで、よかった。

カウンター内にバーテンダーが5人もいるのには驚きましたが(笑)、とにかく口をさっぱりさせたかったので、ジンリッキー(ジン+ソーダ)をオーダー。

すると、「向こうでチケットを買ってちょうだい」。

えっ!

見ると、金網の中に店主らしい男性がいました。

まさか食券を買うバーがこの世にあるとは〜!?

その男性に「ジン・アンド・ソーダを」と言うと、「ジンはない」と。

バックバーにゴードンやビーフィーターなどのジンのボトルが並んであるのに……。

「あれは空ビン、イミテーションですねん」

そんなアホな。

そこで、「スコッチ・アンド・ソーダ」とオーダー。

ハイボールはまず通じませんから。

いろいろスコッチのボトルがあったので、「ホワイトホースを」と告げたら、「スコッチはシーバスリーガルしかありませんねん」。

えっ!!!

あれらのボトルもイミテーションかいな(笑)

というわけで、やっとこさハイボールを喉に流し込めました。

お代金は450ルピー(約760円)也。

こちらではめちゃ高いです。

目の前の若いバーテンダーがこっそり教えてくれました。

「インド産ウイスキーやったら、130ルピー(約220円)やったのに〜。他のお客さん、それ飲んでますよ。スイカ(おつまみ)はなんぼ食べてもOK〜」

しもたっ! スコッチと言うたんが間違いやった(笑)

何だかバカバカしくなり、1杯で店を出ました、チャンチャン〜

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武部好伸(タケベ・ヨシノブ)
1954年、大阪生まれ。大阪大学文学部美学科卒。元読売新聞大阪本社記者。映画、ケルト文化、洋酒をテーマに執筆活動に励む。日本ペンクラブ会員。