ぼくが上梓した拙著を謹呈する度に、必ず長文の感想を寄せてこられる方がいます。
それもお世辞抜きで、客観的に論評するような感じで。
その方は、かれこれ四半世紀前、岡山市で開催されたケルト関連の会でご縁ができた、作家・エッセイストの有木きょう子(恭子)さん。
地元岡山の大学で教授を務められた文学博士で、これまで小説やエッセイのご本を何冊も出され、文芸月刊誌に積極的に寄稿されています。
文学をこよなく愛しておられる、尊敬すべき人生の先輩です。
何たって、ずっと「表現者」を貫き通してはりますからね。
今回、新刊小説『ごんぼ色の残照 大阪龍造寺町物語』小学生編+高校生編(幻戯書房)を謹呈したら、何とA4用紙4枚にびっしり感想が記されていました〜
過去最長です。
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正直、毎回、感想を読むのが怖くて、ドキドキしながら目を通しました。
著者のぼくが意識していないことをズバズバと挙げられ、ハッとすることしきり。
ともあれ、最後の一文がすごくうれしかったです。
「これは――少年が大人になっていく過程を描いた、いわゆる『教養小説(Bildungsroman)』だと思いました。しかも背景には日本の高度経済成長時代が描かれていて、素晴らしい記録だと思います」

今、ふと脳裏によぎりました。
実は、有木さんに読んでもらい、感想を寄せていただくためにぼくは本を書いているのかもしれないと……。
かくもしっかり読み解き、的確に指摘してくれる「読者」は他にいませんから。
ホンマにありがとうございます!!