23、24日、梅雨の悪天候を承知で、ちょっと気分転換にぶらりと近江の湖北へプチ旅行をしてきました。
大阪駅からJR新快速で長浜に到着後、雰囲気のある蕎麦屋さんで美味な蕎麦をいただきました。
焼き鯖寿司も美味く、納得いくランチになり、ご機嫌、ご機嫌。
そして、浄土真宗大谷派長浜別院の「大通寺」をお参りし、長濱浪漫ビール(長濱蒸溜所)で、あえてウイスキーではなく、クラフトビールだけを満喫しました。
やはりウイスキー愛飲者が結構、多かった!
秀吉が築いたこの町には何度か来ていますが、非常に風情がありますね。
いかにも城下町らしく、条里制の街並みは独特な秩序があり、得も言われぬレトロ感が漂っていました。
そして電車(JR北陸本線)で2つ向こうの河毛駅で下車すると、予約しておいた温泉旅館「須賀谷温泉」の車が来ていました。
長浜の奥座敷……、戦国武将・浅井長政の居城、小谷(おだに)城阯の麓にひっそりと佇む温泉宿です。
宿に向かう途中、年配の運転手さんに、小谷城や姉川の戦い(織田軍VS朝井・朝倉連合軍)などについていろいろ説明を受けました。
小谷城は、天守閣のない、典型的な中世の山城です。
2つの山全体が要塞化された城だとわかり、いかに規模が大きかったと実感できました。
この日は降雨だったので、とても散策できなかったけれど、次回は必ず山城を巡ろうと決意した次第。
須賀谷温泉は、有馬温泉とよく似た赤茶色の含鉄泉で、長政と奥方のお市さんも入ったといわれていますが、誰もいない露天風呂に一人で浸れ、極楽気分でした。
夕膳は、すべて滋賀県産の食材を使った「茶々の華」という和食のコース。
地酒(七本槍の純米酒)も含め、すべて美味しゅうございました。
平日なので、宿泊客が少なく、心底、のんびりでき、満足、満足。
☆ ☆ ☆ ☆
旅の2日目。
幸い雨が上がり、薄曇りが広がっていました。
朝風呂に浸かってからの朝食も、すべて滋賀県産の食材で調理されていました。
地産地消……、素晴らしい!
でも、食材を調達するのがなかなか難しいと聞きました。
チェックアウトし、旅館の車ですぐ北側の高月にある渡岸寺(向源寺まで送ってもらい、国宝の十一面観音菩薩を拝みました。
ここは2度目です。
撮影不可でしたが、ガラスケース越しではなく、至近距離で直に対面でき、心がポッと温かくなりました。
この辺りは「観音の里」と呼ばれ、そこいらに観音さんが安置されているんですね。
仏教を忌み嫌っていた織田信長による仏像破壊や頻繁に起こる戦いから仏像を守ろうと、村人たちが土の中に埋めたり、川底に隠したりしていたそうです。
だから、この地の観音さんには「人の心」が宿っているのでしょう。
この辺りを散策していると、樹齢300年のケヤキの木が立っていたり、田んぼの上をサギが飛遊したり……。
その後、電車で長浜へ行き、琵琶湖汽船で琵琶湖に浮かぶ竹生島へ。
宝厳寺のご本尊、大弁才天で知られるパワースポットですね。
乗船時間は35分でした。
実はここを訪れるのは初めて。
西国三十三所巡りの第三十番目札所なので、思いのほか巡礼者がいてびっくり。
都久夫須麻(つくぶすま)神社や龍神拝所などもあり、神仏習合の不思議な空気に気圧されました。
帰りは湖西の今津へ渡り、JR湖西線経由で大阪へゴールイン。
というわけで、1泊2日の旅を存分楽しめ、リフレッシュできました〜!