大阪・上六(上本町六丁目)の新風書房の創業者、福山琢磨さんが黄泉の客人になられました。
享年、90。
かれこれ30数年前、福山さんが古巣新聞社へ「自分史作り」の活動を説明しに来られた時、たまたま社会部の記者がおらず、隣の科学部で昼飯を食べていたぼくが応対しました。
伺った話がすごく興味深かったので、記事にまとめたら、大阪版で大きく載りました。
科学部記者の越権行為!?(笑)
それを機に福山さんとご縁ができました。
お会いする度に、いつも同じ言葉を発せられました。
「あの記事が反響を呼び、今の私があります。武部さんは恩人です」
照れ臭かったなぁ(笑)
以降、自分史作りの講演活動、戦争体験を綴った『孫たちへの証言』シリーズ……と精力的に活動されました。
個人的には、2004年、『〈洋酒の精〉に乾杯! ボビーズ・バー』」を福山さんのご厚意で出してもらい、その他、いろいろ助言をいただきました。
アルコールに弱いのに、何度か飲み会に付き合っていただき、すんませんでした。
闘病中、時折りパソコンで近況を知らせてくださいました。
本当にお世話になり、ありがとうございました。
福山さんこそぼくの恩人です。
心よりご冥福をお祈り申し上げます。
今宵、お通夜に参列させていただきます。