1920年代のパリ。
パブロ・ピカソ、アンリ・マティス、サルバドール・ダリ、T・S・エリオット、ルイス・ブニュエル、アーネスト・ヘミングウェイ、スコット・フィッツジェラルド、コール・ポーター……。
フランスだけでなく、海外からも歴史に名をとどめる画家、詩人、映画監督、小説家、作曲家らが居つき、その時期は「狂乱の時代」と呼ばれています。
大阪出身の洋画家、佐伯祐三(1898~1928年)もそこにいました。
彼はしかし、華やいだ空気とは一転、茶系で統一したシックなパリの街角を描き続けました。
どこかペシミスティックなムードが漂い、たまらなく惹きつけられます。
この人の作品、大好きです。
何時間でも見入っていられる。
とくに、『壁』というタイトルをつけられた上の作品は、詩情があふれていて、何かドラマを秘めているような気がします。
そんな佐伯祐三の作品を集めた美術展が大阪市立近代美術館心斎橋展示室で開催されています。
『佐伯祐三とパリ』
白っぽいパリの街がどうしてかくもシブい色彩で表現されるのか。
興味は尽きません。
26日から公開されるウディ・アレン監督の新作『ミッドナイト・イン・パリ』はちょうどその頃を舞台にした物語です。
アレンも20年代のパリに郷愁を覚えているみたい。
コール・ポーターのノスタルジックな音楽がよく合います。
タイムマシンがあれば、真っ先にこの時代のパリに行きたい。
この展示会、オススメです!!
大阪からこんな素晴らしい画家が輩出されたことが、何よりもうれしい(^o^)v
郷愁の時代への誘い~『佐伯祐三とパリ』
投稿日:2012年4月30日 更新日:
執筆者:admin