愛すべきスコットランド人女性が天国へ旅立ちました。
アン・マン(Anne Munn)さん。
34年前の1988年、古巣新聞社の記者時代に10年勤続の休暇を利用し、妻を伴ってスペイサイドのウイスキー蒸留所を隈なく巡り、そのときエルギンの町で泊まったB&B(民宿)のオーナーでした。
5月27日で、ぼくが34歳のとき。
アンさんの素顔は水彩画の画家で、地元で個展を何度も開催してはりました。
以来、文通を続け、その10年後、ケルト紀行シリーズの第1弾『スコットランド「ケルト」紀行~ヘブリディーズ諸島を歩く』(彩流社)の取材時に再会を果たし、大歓待されたことが忘れられません。
彼女からプレゼントしてもらった水彩画は、ぼくの「宝物」です。
数年前から認知症で施設に入っていると息子さん夫婦から連絡をもらい、吃驚したのですが、それを機にお2人ともご縁ができました。
安らかに永眠されたようで、「母親にとって、あなたはかけがえのない日本の友人でした」という息子さんのメッセージに胸が熱くなりました。
さぁ、スコットランドにグラスを向け、アンさんに献杯~!
いろいろありがとうござました。
天国で思う存分、絵筆を握ってください。