武部好伸公式Blog/酒と映画と旅の日々

ケルト文化に魅せられ、世界中を旅するエッセイスト・作家、武部好伸。映画と音楽をこよなく愛する“酒好き”男の日記。

スリランカ紀行(2019.4.1~4.10)

スリランカ紀行(6)6日目~4月6日

投稿日:2019年4月12日 更新日:

ひょんなことから参加することになったサファリ・ツアー。

やっぱり昨夜の飲み会がたたり😅、迎え時間の午前4時に遅刻~😭

理由は、目覚ましが鳴っていたにも関わらず、全く気づかずに爆睡していたからです💣💤。

結局、ドアの激しいノックでようやくウェイクアップ。

ゲストハウスのスタッフが起こしてくれはりました。

バンガロー風のゲストハウスでした

あわてて身支度をし、ゲストハウスの玄関に駆けつけると、頑丈そうな四輪駆動のワゴン車が停まっていました。

すでに5人のツアー客が乗っており、「ほんまにすんません❗」「すんません❗」と平身低頭、後部座席に腰を下ろしました。

「昨夜、飲みすぎて目が開きませんでしてん。アラックが悪いんです」と言い訳したら、ドライバーを含め皆さん、ゲラゲラ笑うてくれはりました。

よかった、よかった~😁

こういう場合、笑いを取ったら勝ちや(笑)。

ドライバーは昨夜、一緒に痛飲した人と違う男性でした。

ツアー客はぼく以外、すべてヨーロピアン(ドイツ人のカップル、ドイツ人の女連れ、スイス人女性)。

皆さん、ドイツ語で会話しはるので、ぼく1人浮いてました(笑)。

ガイド兼任のドライバーの説明は英語ですが、完璧に把握してはりましたね。

ドイツ系の人は優秀です。

ヤラ野生動物国立公園のゲートの前に到着すると、次々と他のツアーのワゴン車が乗り付けてくるので、数珠つなぎ状態。

順番を待って国立公園内に入ると、いきなり熊と遭遇しました。

このあと、さらにいきなり豹が出現しました❗

スリランカには虎がいないので、豹が〈猛獣の王様〉です。

右手の茂みの30メートルほど向こうを歩いているのをしかと目にし、「豹や~❗」と思わず日本語で叫んでしまった。

今度は英語で「レオタード❗」。

皆さん、クスクス笑うてはります。

しもた、間違えた。

「レオパード~❗」

一気にボルテージがアップ⤴⤴

ドライバーが豹のいるところを指さし、みんな殺気だって視覚を集中。

ぼくはスマホで激写しようとするも、すぐに姿が見えなくなりました。

画像に収めることができず、残念無念ですが、確かに野生の豹を現認できました。

結構、でっかかった❗

大人の雄です。

旅の大きな収穫になりました~❗

この後、バッファロー、像、サンバー(鹿の仲間)、イノシシ、マングース、クロコダイル、イグアナなどを見れました。

ゲストハウスに戻ったのは正午前。

正味、8時間、非常に充実したツアーでした❗

ゲストハウスに到着時

ゲストハウスの自室に戻るや、バタンキュー。

しばし深い眠りに……😪💣💤

☆    ☆   ☆   ☆   ☆

人との出会いが旅の良し悪しを左右しますね。

昨日、バスの中で偶然、出会った男性に素敵なゲストハウスを紹介してもらい、楽しい酒宴も共有でき、さらに今朝、刺激的なサファリ・ツアーに参加することができたのもそうです。

昨日と今日、連泊しているのはティッサマハーラーマという田舎町。

サファリ・ツアーのあと昼寝してから、町を散策しました。

大きな仏塔(スリランカではダーガバ、インドではストゥーパ)の近くに小さな考古学博物館があったので、見学しました。

そこはスリランカ南部の仏教遺跡を専門にしている博物館で、居合わせた2人の学芸員としばし「仏教談義」。

実はぼく……、宗教全体、とりわけキリスト教もそうですが、仏教、ヒンドゥー教にすごく関心があるんです。

「大乗仏教」を英語でどう訳していいのか分からず、「日本式仏教」と訳して話していると、「ここからそう遠くないところに、その仏教遺跡がありますよ」と。

えっ❗ スリランカ仏教=上座部(小乗)仏教とばかり思っていたので、びっくりポン~😲

その場所をメモしてもらい、Wikipediaで検索したら、ありました❗

よっしゃ、明日はそこに行こう🎵

楽しみ、楽しみ~🙆

☆    ☆   ☆   ☆   ☆

考古学博物館をあとにし、誰もいない小さな寺院の境内に入り、すごく怖い体験をしました。

仏像の後ろからいきなり黒い中型犬が姿を現し、しきりに吠えまくられたのです。

無視して、仏像に近づくと、「ウ~ッ」と威嚇の声。

ありゃ、口からよだれを流している。

狂犬病の犬~!?

瞬時にそう直感しました。

噛まれたらヤバい。

仏像に参拝するのを断念し、後ろずさり。

気がつくと、新たに2匹の犬が近づいてきて、完全に取り囲まれてしまいました。

こちらはよだれを垂らしていなかったけれど、目付きは完全にあっち系(日本で言えば、Yさん)。

ワンワンワン~~、やたらと吠えまくる。

変に動いたら、飛びつかれるかもしれへん。

気温が34度に達する昼下がり、大の大人が3匹の犬に恫喝され、ビビりまくっているんですよ。

端から見たら、滑稽に映るでしょうが、ぼくは冷や汗タラタラ。

ほんまに怖い、怖い~。

えらいこっちゃ~❗

心底、そう思いました。

どうしょう、どうしょう。

と、そのとき、1人のおっちゃんがどこからともなく現れ、棒切れを振り回して「乱入」、あっという間に犬を蹴散らしてくれました。

近所の住人やと思います。

小柄な年配男性でしたが、ぼくにはスーパーマンに見えました~❗

東南アジアもそうですが、ほんまに野犬が多い。

スリランカの場合、仏教の影響で殺生はご法度なので、よけいにそうかもしれませんね。

救助してくださったお礼に、通天閣の絵はがきをおじさんにプレゼントしたら、信じられないくらい喜んでくれはりました。

この経験以来、ワンちゃんに少し距離を置くようになりました(笑)

-スリランカ紀行(2019.4.1~4.10)

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プロフィール

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武部好伸(タケベ・ヨシノブ)
1954年、大阪生まれ。大阪大学文学部美学科卒。元読売新聞大阪本社記者。映画、ケルト文化、洋酒をテーマに執筆活動に励む。日本ペンクラブ会員。関西大学非常勤講師。