武部好伸公式Blog/酒と映画と旅の日々

ケルト文化に魅せられ、世界中を旅するエッセイスト・作家、武部好伸。映画と音楽をこよなく愛する“酒好き”男の日記。

スリランカ紀行(2019.4.1~4.10)

スリランカ紀行(3)3日目~4月3日

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スリランカ紀行(3)3日目~4月3日

旅の3日目、ヤバイ、だんだん現地に慣れてきました~(笑)

朝から気温30度、雲ひとつない快晴のゴールの街で見かけた光景。

インド洋からそよぐ潮風に当たりながら、ベンチで腹筋を鍛えている人が少なからずいてはるんですよ。

中年太りの解消?

この男性、勢い余って(?)、途中でベンチから転げ落ちはりました。

それを目にした小学生の一団からゲラゲラ笑われ、おっちゃん、バツ悪そうに退散……。

ちょっと気の毒やったけど、ぼくもゲラゲラ笑ってしもうた(笑)

どうってことのない日常のひとコマでした~😁

ゴールの街は、元々アラブ商人によって開かれ、その後、ポルトガルが占拠し、続いてオランダが堅牢な城壁を築きました。

そして、最後がイギリス(大英帝国)。

スリランカの歴史とよく似ています。

街の建物はほとんど17世紀のオランダ時代のもので、後から来たイギリスがそれらを有効活用していたようです。

旧市街の古色蒼然とした街並み、アラビア海の大波が打ち寄せる外壁、得もいわれぬ静謐な風情……、時が止まったかのような錯覚に陥りました。

この形のモスクは珍しい

カトリックの学校

オランダ植民地時代の倉庫

漁村もありました

欧米人の観光客が多いです。

しかし、街自体は全く俗化しておらず、世間によくある観光地とは一線を画しています。

ヨーロッパの旧市街と大きく異なるのは、すべて支配者による植民地の「遺産」であることですね。

そこが哀しい……😅

だからこそ、たそがれているんです。

すべてにおいてこの街が気に入り、もっと独特な空気感に浸りたいと思い、急きょ連泊するにしました。

ほんま、気ままな旅ですわ~(笑)。

ゲストハウスのご主人いわく、「1か月でも、1年でも、好きなように泊まっていきなはれ」。

連泊を思い立った決定打は、昨日の夕方、アラビア海へ沈む夕陽を見たからでしょうね。

ほんまに心が洗われました。

朝食後、ゴールの旧市街と新市街をじっくり散策。

世界遺産に登録されている旧市街は、テーマパークのような作り物ではなく、すべて歴史の重みを伝える本物です。

さらに、そこで暮らしている人たちの営みと息づかいが感じられるからこそ、居心地がええのかもしれませんね。

歴史的な事情で、仏教だけでなく、イスラム教とキリスト教も混在しており、極めて多様性があります。

それに小、中、高の学校が文教地区的な旧市街に集中しています。

博物館で社会見学に来た高校生と出会ったけど、イチビっている(大阪弁で、ふざける? おちょける?)者は皆無でした~🙆

一方、北側の新市街は雑然としています。

生活臭がふんぷんとしており、めちゃめちゃ活気があります。

日本語学校がありました

新市街を40分ほど海岸沿いにどんどん歩いて行くと、海に突き出た岬の上に感じのいいホテルがありました。

イギリス植民地時代の提督クローゼンバーグが暮らしていた邸宅をそのままホテルに活用しているらしいです。

その名もクローゼンバーグ・ホテル。

ロケーションが最高です😃⤴⤴

左手にはビーチが広がり、対岸の丘には赤い大仏が鎮座、そして右手は茫莫たるインド洋。

宿泊客が少ないのか、シーンとしています。

テラスのバーでビールを飲もうと思ったら、「BAR CLOSED」の貼り紙……、ガックリ😖⤵

仕方なく、ホテル敷地内の展望台で潮風に当たりながら、ぼんやりしていました😃

-スリランカ紀行(2019.4.1~4.10)

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プロフィール

プロフィール
武部好伸(タケベ・ヨシノブ)
1954年、大阪生まれ。大阪大学文学部美学科卒。元読売新聞大阪本社記者。映画、ケルト文化、洋酒をテーマに執筆活動に励む。日本ペンクラブ会員。関西大学非常勤講師。