武部好伸公式Blog/酒と映画と旅の日々

ケルト文化に魅せられ、世界中を旅するエッセイスト・作家、武部好伸。映画と音楽をこよなく愛する“酒好き”男の日記。

慈悲の心に満ちあふれた詩集『ぞうきん』

投稿日:2013年2月21日 更新日:

 

なんやろ、この優しさと温かさは……。
 
河野進さん(1904~90年)の詩集『ぞうきん』(幻冬舎刊)を開くや、得も言われぬ安堵感に包まれました。
 
牧師として、半世紀以上もハンセン病療養所で慰問伝道をされてきたお人です。
 
詩集のタイトルにもなった『ぞうきん』という詩、心に響きました。

こまった時に思い出され 

用がすめば すぐ忘れられる
ぞうきん
 台所のすみに小さくなり
むくいを知らず
朝も夜もよろこんで仕える
ぞうきんになりたい

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プロフィール

プロフィール
武部好伸(タケベ・ヨシノブ)
1954年、大阪生まれ。大阪大学文学部美学科卒。元読売新聞大阪本社記者。映画、ケルト文化、洋酒をテーマに執筆活動に励む。日本ペンクラブ会員。関西大学非常勤講師。