武部好伸公式Blog/酒と映画と旅の日々

ケルト文化に魅せられ、世界中を旅するエッセイスト・作家、武部好伸。映画と音楽をこよなく愛する“酒好き”男の日記。

日記

世界にひろまったスコットランドのバグパイプ~♪

投稿日:2009年6月23日 更新日:

バグパイプと言えば、イギリス北部のスコットランドを思い浮かべる人が多いでしょう。スコットランドを紹介するガイドブックやポスターには、きまってキルト姿の男性が荒涼たる地でバグパイプを奏でる姿が映っています。
たしかにタータンチェックのスカート様のキルトとバグパイプがセットになっていると、ひじょうにインパクトがあって、絵になりますよね。
でもヨーロッパを旅したことのある人ならご存知だと思いますが、じつは名称と若干、形がちがえども、バグパイプは各地で演奏されています。決してスコットランドが発祥地ではありません。
写真はブルガリアとスペイン(ガリシア地方)で、ぼくが撮影したものです。このほか、フランス(ブルターニュ地方)やチェコ、ハンガリーなどでも見かけました。
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どうしてバグパイプ=スコットランドとなったのでしょうかね。ぼくの印象では、スペイン・ガリシア地方のほうがずっと普及していたように思います。街頭ミュージシャンにしても、バグパイプの演奏者はスコットランドよりはるかに多かったです。
それでもバグパイプがスコットランドの確固たるブランドとして定着したのは……。あくまでもぼくの推測ですが、大英帝国華やかなりしころにイギリス人が世界に知らしめたのか、あるいはロマン主義に惹かれスコットランドを訪れた外国人が自国に紹介したのか。
いやいや、大英帝国の軍隊にバグパイプを奏でるスコットランド連隊がいたので、そこからひろまっていったのか~。考えれば考えるほど、わからなくなってきました。だれか知っている人、教えてくださ~い!!
ともあれ、世界最強国だった大英帝国にスコットランドが属していたことがキーポイントになっているような気がしてなりません。100年以上前、大英帝国にまつわる情報がいろんな媒体によって世界各地に伝播されていったのでしょう。
いきなり話が飛びますが、きょうアメリカで起きた列車事故をあたかも国内で生じたように日本のメディアがビッグ・ニュースとして伝えていました。この事故がアフリカの国で起きていたら、こんな大きな扱いをしたのでしょうかね。
スパーパワー(超大国)は良くも悪しくも世界に注目されているのだと改めて実感した次第です。
アメリカの列車事故を報じるテレビニュースを見て、ふとバグパイプのことを思い浮かべました。なんという飛躍~!!(笑)。

-日記

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プロフィール

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武部好伸(タケベ・ヨシノブ)
1954年、大阪生まれ。大阪大学文学部美学科卒。元読売新聞大阪本社記者。映画、ケルト文化、洋酒をテーマに執筆活動に励む。日本ペンクラブ会員。関西大学非常勤講師。