武部好伸公式Blog/酒と映画と旅の日々

ケルト文化に魅せられ、世界中を旅するエッセイスト・作家、武部好伸。映画と音楽をこよなく愛する“酒好き”男の日記。

ケルト

山陰で奮闘する小泉八雲のひ孫さん

投稿日:2009年2月4日 更新日:

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気がつくと節分も過ぎ、暦のうえでは立春。もう春なんですね。でも、これから冬本番といった感じです。今日も夕方から冷たい風が吹いていました。
身体を縮ませて帰宅すると、小泉凡さんから大きな封書が届いていました。「おやっ、なんやろ?」と興味津々、封を切りました。なかに1冊の本!
表紙を飾るうつむき加減の男性がドーンと眼に飛び込んできました。日本では小泉八雲として知られるラフカディオ・ハーンです。明治時代、怪談や民間伝承に材をとった作品を数多く残した著名な作家です。教科書にも載っていましたよね。
本のタイトルは『〈増補新版〉文学アルバム 小泉八雲』(恒文社、2500円)。アイルランド人の父親、ギリシア人の母親をもつこの作家の生涯を、540点余の写真で浮き彫りにしたものです。小泉八雲の入門書としてうってつけ。2000年に刊行された『文学アルバム 小泉八雲』のグレードアップ版です。
編者は小泉時さんと小泉凡さん。そう、時さんは小泉八雲のお孫さんで、凡さんは時さんの長男、つまり小泉八雲のひ孫に当たります。親子で祖父、曽祖父のことをちゃんと1冊の本にしてはるんですね。素晴らしい! 
その凡さん(ぼくはなれなれしくそう呼ばせてもらっています)と数年前、ご縁ができましてね。現在、凡さんは八雲が暮らした島根県松江市にある県立大短期大学部で准教授として、八雲やアイルランド、民俗学などを研究してはります。
山陰日本アイルランド協会の事務局長でもあり、アイルランドに関する情報を松江からいっぱい発信し、いろんなイベントを開催してはります。「ほんま、文化を大切にしてはる人やな?」とぼくは凡さんの活動に常々、敬意を表しています。
とても謙虚なお人です。酔うと(?)、素敵なピアノを披露してくれはります。
本のなかに新聞記事のコピーがはさんでありました。それは山陰中央新報の読書欄(2月1日付け朝刊)に凡さんが書いてくれはったぼくの拙著『アイルランド「ケルト」紀行~エリンの地を歩く』(彩流社、2300円)の書評でした。写真付きで大きな扱い。びっくりした?!! 
ぼくを「ケルト」の大家のように紹介してくれはって……。恥ずかしいやら、照れくさいやら。ほんまにおおきに、ありがとうございます。嬉しさでいっぺんに身体が火照りました!!

-ケルト

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プロフィール

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武部好伸(タケベ・ヨシノブ)
1954年、大阪生まれ。大阪大学文学部美学科卒。元読売新聞大阪本社記者。映画、ケルト文化、洋酒をテーマに執筆活動に励む。日本ペンクラブ会員。