先日、『グランマ・モーゼス展 素敵な100年人生』の前売り券を持っていたのをふと思い出し、昼下がり、あべのハルカス美術館へ足を運びました。
グランマ・モーゼスのニックネームで知られるアンナ・メアリー・ロバートソン・モーゼス(1860~1961)は、70代から絵を描き始め、80歳で初個展、その後、100歳まで絵筆を握っていたというアメリカでは国民的な女性画家です。
アメリカ北東部の牧歌的な風景画、絵本や児童書の挿絵、刺繍など展示された130点はどれも生気がみなぎっています。
人生最期に描いたとされる「虹」の絵はまるで青春時代のよう~!
「追憶と希望」……、それが彼女の芸術にとっての手がかりだったそうです。
彼女の語録も胸に染み入りました。
「悲しいことがあっても忘れるようにと自分に言い聞かせてきました。そうすれば、何はともあれ、最後には悲しみは消え去っていくものです」
この言葉は、10人いた子どものうち5人を亡くした経験によって生まれたものだと思われます。
「今まで年を取ったとは感じていないし、実際、年のことなど考えたことはありません」
ぼくなんかまだまだ青二才みたいなもんやな……、ホンマに~
元気をもらえる美術展でした。
今月27日まで。
その後、東京でも開催されます。