武部好伸公式Blog/酒と映画と旅の日々

ケルト文化に魅せられ、世界中を旅するエッセイスト・作家、武部好伸。映画と音楽をこよなく愛する“酒好き”男の日記。

ケルト 大阪 日記

八尾の心合寺山古墳を訪れて……

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昨日、衝動的に大阪・八尾の田園地帯へ足を運びました~💨

生駒山脈のすそ野にある心合寺山(しおんじやま)古墳を見たくなったから。

アクセスはこんな感じです。

自宅⇒(地下鉄)⇒難波⇒(近鉄)⇒山本⇒(近鉄バス)⇒大竹⇒(徒歩)⇒古墳

1時間足らずで到着できました。

大竹バス停から生駒山脈方面へ緩い坂道をてくてく登っていくと、のどかな光景が広がっていました。

八尾には何度も来たことがありますが、この辺り(最東部)は初めて。

5分も経たないうちに古墳にたどり着きました。

南北160メートル。

5世紀前半に造営された中河内最大の前方後円墳です。

前からずっと気になっていたのですが、なかなか行動に移すチャンスがなくて……( ;∀;)

以前は雑草が生い茂るありきたりな丘だったそうですが、数年前、整備・修復され、きれいな公園のようになっていました。

埋葬者は皇族ではなく、地元の豪族なので、古墳の上に登れます~💡😁

そこに遊歩道が敷かれていたのにはびっくり。

堺、羽曳野、藤井寺、柏原、八尾……、大阪の南東部はほんま、古墳の「宝庫」ですね。

池をはさんで古墳を眺めていると、ヨーロッパに点在する古代ケルトの城塞と何となく似ているような気がしました。

〈向こうは紀元前5世紀以前、こちらは紀元後の5世紀……。1000年もスパンがあるのに、面白いなぁ〉

そのうち、ムラムラと執筆意欲が高まってきました。

そうなんです、過去5年間に欧州各地で古代ケルト遺跡をつぶさに探査(取材)してきておりまして、それらをまとめて『ヨーロッパ古代『ケルト』紀行』という本にまとめようと思っています。

ところが、『ウイスキー アンド シネマ~琥珀色の名脇役たち』(淡交社)や『大阪「映画」事始め』(彩流社)などの本を出すことになったりして、なかなか執筆に取りかかる時間がなくて……。

というより、なかなかモチベーションが高まらなくて~という方が正解です。

11月出版予定の『ウイスキー アンド シネマ 2』が一段落したので、頭の中を映画とお酒から「ケルト」へシフトし、そろそろ『ヨーロッパ古代『ケルト』紀行』に向けてアクセルを踏み込もうと思った次第。

ベネルクス三国(ベルギー、ルクセンブルク、オランダ)、ポルトガル南部、フランス南部と西部、ドイツ南部と西部、スペイン中部……。

地域が多岐にわたっており、情報量もやたら多く、まとめるのが大変だと思います。

でも、ちゃんと記録として残しておきたいので、始動します!!!

まさか日本の古墳を見て、遠く離れた欧州「ケルト」の執筆の動機付けになろうとは思わなかった……(笑)

八尾にやってきてよかった、つくづくそう思いました。

-ケルト, 大阪, 日記

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プロフィール

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武部好伸(タケベ・ヨシノブ)
1954年、大阪生まれ。大阪大学文学部美学科卒。元読売新聞大阪本社記者。映画、ケルト文化、洋酒をテーマに執筆活動に励む。日本ペンクラブ会員。関西大学非常勤講師。