旅の6日目。
朝早く、トリシェール(Thrissur)のバス・スタンドからバスに乗り、北へ約130キロ離れたコーリコッド(Kozhikode)へ来ました。
コーリコッドはかつてのカリカット(Calicut)です。
インドは近年、軒並み、都市名を英国植民地時代の名称からインド風に変えていますね。
ボンベイ(Bombay)⇒ムンバイ(Mumbai)、カルカッタ(Kalkata)⇒コルカタ(Kolkata)、マドラス(Madras)⇒チェンナイ(Chennai)といった具合。
慣れているはずなのに、目的のバスに乗るのが実はひと苦労〜(涙)





何せ目的地の表記がすべて解読不能なマラヤーラム語で、英語を喋れるはずの案内係の言葉が、なぜかこれまたよくわかりまへん。
案内板や電光板もなく、アナウンスもマラヤーラム語で、何番乗り場に行けばええのかさっぱり???
なので、バスが入ってくる度に必ず英語表記したメモをスタッフに見せています。
それでも乗車後、運転手に確認したら、「そこには行きまへん。別のバスですわ」。
ホンマに疲れますわ。
走行すると、車掌がてきぱきと運賃を徴収しに来ます。
見た感じ、電子決済をしている乗客は2割ほどかな。
年配者はみな現金でした。


運転はなかなかスリリングです。
一車線道路なのに、バンバン飛ばし、チンタラ走っている車を片っ端から追い越し、時にはトラックやバスも。
ブレーキを踏まず、ハンドルを切って、対向車を避けています。
速度80キロほどで走行するのだから、年代物の車体(アショク・レイランド社製)はさぞかし悲鳴を上げているでしょうね。
4時間がかりで、コーリコッドに着きました。
この街もえらい活気がありました。

客待ちしているリクシャーの若い運転手に「この近くにええホテルある?」と訊きました。
キレイな英語を話すお兄さん、「任しとくんなはれ」。
連れて行ってくれたところは想定外に素晴らしいホテルでした。


エアコン付きで、しかもトイレットペーパーもあった!!
外国人の宿泊客が多いのかもしれませんね。
これで2000ルピー(約3500円)、言うことなし。
☆ ☆ ☆ ☆
夕方、気分良くビーチへ足を向けました。
リクシャーを使ったら50ルピー(約85円)。
西日が眩しいアラビア海……。


市民の憩いの場になっています。


このずっと右手のはるか向こうにイランがあるんですね……。
しばらくすると、夕陽がアラビア海に沈んでいきます。


例えようもなく綺麗です。
なぜか平和のありがたみがしみじみと感じられ、目頭が熱くなりました。

この日、日本では、「平和憲法を守るための緊急アクション」が行われ、全国的に反戦の声が高まったそうです。
あゝ、生きてきてよかった。

合掌……。
☆ ☆ ☆ ☆
えらいこっちゃ!!
ぼくにとっては、ホンマにえらいこっちゃ〜なんです。
コーリコッドはアラビア海に面しているので、気温は比較的、抑え気味ですが、それでも日中は35度くらい。
とにかく無性にビールが欲しくなります。

夕方、足を向けたビーチには露店がびっしり並んでいました。

日本なら、必ず缶ビールを売ってますよね。
インドではしかし、売ってまへん。
自販機もありまへ〜~ん。
アルコール類は政府公認の店でのみ販売されているんですが、店舗数が少なく、辺鄙なとこばかり。
スーパーもありまへ〜〜ん。
飲むのなら、中級以上のホテルのバーか酒販免許のある飲食店(ごく僅か)でしか無理で、一般の食べ物屋には置いてません。
しかもホテルに必ずしもバーがあるとも限らない。
つまり、ぼくのような愛飲家にとっては、非常に厳しい環境にあるんです〜(涙)
で、ビーチの近くでやっとこさホテルのバーを見つけたら、休業中でした。
ホテルマンに訊くと、「ドライ・デー(Dry Day=禁酒日)のお触れが出てますねん」。
翌日の9日、ケララ州の州議会選挙の投票日なんですが、2日前(7日)の夕方から投票日まで全州で禁酒なんです。
トラブル防止のためとか。
ガーン!!!!!
あゝ、冷えたビールが欲しい、欲しい。
ヤケクソになり、なぜかスーパーでインド版の日清カップヌードルを買い、ホテルで食べました。


スパイシーの効いた野菜カレー風味。
でも、アカン〜(涙)
辛いだけでワケのわからん味やわ。
日本のカレーヌードルの方が100倍美味い。
あ〜、ますますビールを飲みたくなってきた!
結局、3日間、お酒なしの生活になり、ぼくには死活問題、ここが人生最大の試練の時。
えらいたいそうな〜(笑)