武部好伸公式Blog/酒と映画と旅の日々

ケルト文化に魅せられ、世界中を旅するエッセイスト・作家、武部好伸。映画と音楽をこよなく愛する“酒好き”男の日記。

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隆祥館書店⇒生家⇒玉三郎の舞踊⇒ちょかBandリハーサル

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寒波襲来で冷蔵庫状態になった27日(金)は超多忙でした。

午前中、来月公演の舞台『フェイドアウト』の企画・主催者、井場さん兄妹(イサオビルのオーナー)を伴って、谷町六丁目の隆祥館書店へ。

ぼくの生まれ育った生家の近くにある書店で、幼少時代にはしょっちゅう足を運び、マンガを立ち読みしていました(笑)

この本屋さんが、公演の間、ぼくの初小説の原作『フェイドアウト 日本に映画を持ち込んだ男、荒木和一』(幻戯書房)や『大阪「映画」事始め』(彩流社)など自著を販売してくれることになり、店主の二村知子さんを交えて打ち合わせ。

チラシだけでなく、ポスターも貼ってくれはるそうで、全面協力~!

ホンマにありがたいです。

   ☆    ☆    ☆    ☆    ☆

打ち合わせを終え、井場さん兄妹を生家のある龍造寺町へご案内しました。

お2人さん、狭い路地(ろうじ)が入り込み、長屋が建ち並ぶ、昭和丸出しの街並みを見て、ちょっと驚いてはりましたわ。

生家は健在でしたが、リニューアルされ、民泊の施設になっています。

誰でも泊まれるのかな??

北隣の2軒は取り壊され、更地になっていました。

まさか不似合いなマンションが建つのではないでしょうね。

生家の1軒置いて叔父叔母の一家が暮らしていましたが、その家がないのは、やはり寂しい……。

このあと、風呂屋「いろは湯」に足を伸ばしました。

大阪では、大衆浴場のことをあまり「銭湯」とは呼びませんねぇ。
大概、「お風呂屋さん」です。

この「いろは湯」、昨年暮れに営業を終わっていたんです~。

わ~っ、ショック !!

幼少期には、それこそ毎日、遊びに浸かっていた風呂屋さんだけに、ガーンと脳天を衝かれたような気持ちです。

小学校低学年の時、銭湯の裏庭の池で泳いでいた鯉を湯船に放り込み、それを目撃し、怒りまくった番台のおっちゃんに頭をはたかれ、「武部家は入湯禁止や~ 」と言い渡され、オヤジさんにも頭をバシバシはたかれた、あの思い出深い銭湯が……。

どうしてそんなことをしたのか?

鯉を温水に入れたら、体の色が変わるかどうかを調べたかっただけだったんです。

ゆめゆめ動物虐待ではなく、知的好奇心からのアクションでしたので、ご理解を~(笑)

鯉はどうなったか?

はい、湯船から跳ねて床に落ちたところをおっちゃんが捕まえ、すばやく池に戻しはりました。

だから、負傷なし (笑)

あゝ、ぼくの歴史から大事な場所がまた1つ消えてしまいました~

 ☆    ☆    ☆    ☆    ☆

昼下がり、気分を切り換え、道頓堀の大阪松竹座で、初春特別公演『坂東玉三郎×鼓童』を観劇しました。

世阿弥が見た“幽玄”の世界を『羽衣』『石橋』『道成寺』など能の代表演目を題材に、玉三郎さんが太鼓芸能集団「鼓童」による演奏に合わせて踊るという趣向。

勇壮な太鼓の音によって、しなやかな仕草が昇華していくところが何とも絶妙で、とりわけ『道成寺』のラスト、ダイナミズムの極致ともいうべき演出には目を見張りました

玉三郎さんの〈オーラ〉が凄かった

現在、72歳とは思えぬほど、生気がみなぎっていました。

この人、まだまだやれますね。

とにかく、言葉に言い尽くせぬほど、〈心の洗濯〉になりました~

☆    ☆    ☆    ☆    ☆

そして夜半——。

3月12日のちょかBand第11回ビッグライブに向け、心斎橋のスタジオに総勢10人が結集し、全員でリハーサル~

かなりブラッシュアップできました~。

めちゃめちゃ楽しかった~(^_-)-☆

やっぱり音楽は最高ですね。

もちろん、練習後の「飲み会」も~!

ということで、慌ただしい1日を締めました。

-ちょかBand, 大阪, 日記, 雑学, 音楽

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プロフィール

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武部好伸(タケベ・ヨシノブ)
1954年、大阪生まれ。大阪大学文学部美学科卒。元読売新聞大阪本社記者。映画、ケルト文化、洋酒をテーマに執筆活動に励む。日本ペンクラブ会員。関西大学非常勤講師。