文化勲章を受章された大学(大阪大学文学部美学科)のゼミ教官、山崎正和先生が19日に黄泉の客人になられていました。
享年、86。

劇作家、評論家として多大な功績を残されましたが、全くブレのない一本筋の通ったところがまばゆく感じられました。
保守の論客……。
飲み会の席で、酔いに任せてこんなことを言いました。
「先生と違って、ぼくはリベラル派で、ちょっと左がかっています」
すると、笑みを浮かべてこう返してくれはりました。
「純粋な学問にはイデオロギーは関係ないよ」
この春、先生の教え子が集う恒例のお誕生日会がコロナで中止となったのが残念でした。
ゼミをちょくちょくサボり、おそらく一番の劣等生であったであろうぼくを根気よく指導してくださり、ホンマにご迷惑をおかけしました。
以前、投稿しましたが、1984年に先生が吉野作造賞を受賞されたとき、ぼくは古巣新聞社の科学部記者で守備範囲外だったのに、あえてインタビューさせてもらいました。
この記事で、少しはご恩返しができたかなと思っています。

ご冥福をお祈り申し上げます。
そして、ホンマにありがとうございました
合掌……。