旅の最初に「えらいこっちゃ~」を連発し、その後はそれなりに順調でしたが、実はアルヘシラスのバール巡りのエンディング近くになって、ちょっぴり「えらいこっちゃ~」がありました。
恥ずかしいので、公表すべきか迷いましたが、思いきって告白します~(笑)
バールで美味なワインとタパスを満喫し、宿に戻る前、トイレに行きました。
男子用に入ったつもりが、絵の表示を見間違ったようで、女子トイレに入ってしまった~!
「わっ、こらアカンわ」とあわてて出ようとしたら、若い女性数人の声が聞こえ、反射的に便室へ。
これが失敗の元、「すんません、間違えましてん」と笑顔でごまして退出すればよかったのに……。
いったん入ってしまうと、なかなか出にくい。
もし見つかったら、変質者に思われる可能性が極めて大~。
便室が2つあり、うち1つはぼくが潜んでます。
ノックされるも、声を出せず、ノックで返すだけ。
そのうち人の気配がなくなり、やれやれと扉を少し開けたら、今度はおばちゃんが入ってきはりました。
あわててドアを閉め、またも中で息をこらして立ち尽くす。
この情けない異常な状況、わかりますか?
タイミングを図れず、出るに出られない。
困った、困った。
えらいこっちゃ~ えらいこっちゃ~( ;∀;)
酔いが醒めかけ、半泣き状態になっていたら、ドンドンと大きなノック。
同時にスペイン語で何やら叫んではります。もちろん女性の声。
どうやら、店の人が心配し、「大丈夫ですか?」と言うてはるみたい。
こうなれば、腹をくくって出るしかしゃあない。
その前にスマホの翻訳アプリで、「間違って女子トイレに入り、出るに出られなくなった」というスペイン語をスマホの画面に表示。
汗だくになり、もう必死のパッチですわ~。
そして思いきってドアを開けると、中年の女性が「わっ」と声を上げ、目を見開いて後退り。
そらそうでしょ、女子トイレに汗まみれの異邦人の男が突っ立っているんですから、ごもっとも。
「すんません」のスペイン語が出てこず、思わず、「オラ~(ハロー)!」と元気よくあいさつし、すばやくスマホの表示を見せると、彼女、大爆笑でした~((´∀`))
というわけで、警察に突き出されずにすみました。
原因は、男女の絵表示。
どちらもぼろぼろになっていたんですわ。
お客さんはみな地元の人やから、知ってはるんですがね~。
カウンターに戻ってくると、事情を聞かされていた店主のおっちゃんとお客さんにゲラゲラ笑われましたがな。
「なかなか戻ってけえへんので、気分が悪うなってはったんかなと思うてましたんや」やて。
ちゃう~ちゅうねん~!
「女子トイレ立てこもり事件」は、かつて2、3回あったような記憶があります。
男性諸氏、酒場では気をつけましょう~!!