7月 02

単行本『安倍三代』(朝日新聞出版)~安倍首相のもう1つの系譜を徹底検証

非常に面白い本を読破しました。

 

『安倍三代』(朝日新聞出版)。

 

 

現在、総理大臣で自民党総裁の安倍晋三、父親の自民党代議士、安倍晋太郎、父方の祖父、安倍寛(かん)。

 

安倍家の三代にわたる系譜を、ジャーナリスト青木理(おさむ)氏が綿密な取材に基づいて解き明かしています。

 

青木氏は元共同通信記者。

 

関係者にとことん当たり、徹底取材を貫いています。

 

右寄り、独断的な政治を邁進する安倍晋三首相がいかにして誕生したのかがよくわかりました。

 

幼いときから成蹊大学時代まで、安倍首相は「ええしのボンボン」で、ほとんど政治に興味を示さず、すべてにおいて凡庸だったことを知りました。

 

それが社会人になって神戸製鋼に就職後、政治の世界に足を踏み入れてから、今のような強直な政治家になってしまいました。

 

そのときいろんな個人・組織が彼を「洗脳」したであろうことが伺われます。

 

祖父の安倍寛はリベラルな反戦派で、大政翼賛会から距離を置き、独自に選挙活動を展開し、国会議員に当選しました。

 

まさに反骨の士。

 

安倍首相とは対極にあります。

 

父親の安倍晋太郎も自民党の中では非常にリベラルな人で通っていました。

 

なのに、安倍首相はどうしてかくも真逆のベクトルを取るようになったのでしょうか。

 

そこに大きな影響を与えたのが、「昭和の妖怪」といわれた母方の祖父、岸信介。

 

全国的に強行な反対がありながら、日米安保条約を通した岸信介の生きざまに安倍首相が共感していたのは間違いないようです。

 

同じ祖父でも、安倍首相が生まれたときにはすでに他界していた父方の寛ではなく、幼いときに寵愛された母方の岸信介に敬愛していたということ。

 

それが通奏低音となり、政界に入ってからさまざまな「入れ知恵」によって、今の安倍首相が形成されたのでしょうね。

 

本書では、さまざまな「入れ知恵」については言及していません。

 

周知の事実だが、日本会議をはじめ右派の重鎮その他諸々……。

 

おそらく感化・影響されやすいタイプなのかもしれませんね。

 

こんな言葉があります。

 

本書の中でも紹介されています。

 

「偏信を捨て、兼聴せよ」

 

1人の言うことだけを信用せず、多くの人の率直な意見に耳を傾け、その中からこれはと思う意見を採用すること――です。

 

今の安倍首相は、祖父(寛)、父(晋太郎)がポリシーにしていた「偏信を捨て、兼聴せよ」を無視しているように思えてなりません。

 

今日行われた東京都議選の結果がその証左だと思います。

 

この本はぜひお読みください。

 

ここまで執拗に言うのは、ぼくが安倍首相と同じ昭和29(1954)年生まれだからです~(^_-)-☆

 

7月 02

西川光男さんの陶展を堪能~(^_-)-☆

かれこれ40年前、古巣新聞社の新米記者時代、初任地の京都で自社の先輩諸氏のみならず、他社の記者にも随分、お世話になりました。

 

その1人が産経新聞社の西川光男さん。

 

8つ年上で、京都府警担当のサブキャップをしてはりました。

 

非常にフットワークの軽い方でした。

 

右も左もわからないぼくに、折に触れて、いろいろアドバイスしていただき、本当にありがたかったです。

 

その西川さん、新聞社からFM802に移って要職を務められてからリタイア。

 

1999年に信楽焼の世界にはまり、今や陶芸家として活躍してはります。

 

今日(7月2日)、京都で開催中の陶展(最終日)を鑑賞してきました。

 

 

久しぶりにご本人と再会でき、楽しいひと時を過ごしました。

 

これまで2、3回、個展に足を運び、作品を見させてもらいました。

 

酒器や花器が多かったのに、今回はトルソを中心としたオブジェの数々……。

 

芸術性がよりいっそう高まり、着実に進化してはるなぁと実感しました。

 

とにもかくにも、ええ塩梅で年齢を重ねてはるのがすごくうれしかったです。

会場で京都時代、産経新聞の後輩記者だったKさん(のちに大阪本社編集局長!)のご一家ともお会いでき、びっくりポンでした。

 

こういうひと時、ええもんですねぇ~(^_-)-☆

6月 27

今日、誕生日です~(^_-)-☆

知らぬ間に63歳になりました。

この世に生を授かってから、63年間も生きてきたとは驚きです。

高校時代、「オレの寿命はせいぜい60歳くらいやろ」と思っていましたから、随分、長生きしています~(笑)

しかし、まぁ、これからですわ。

やらねばならないことではなく、やりたいことがぎょうさんありますので、一つ一つじっくり押さえていきます。

別に押さえやんでもええんですがね~(^_-)-☆

で、この1年、どう生きていくか!?

ぼちぼちと、ええ塩梅に、そしてイチビって~をモットーにやっていきますわ。

そして、2年前、還暦の思い出にと放浪してきた南インドで心に決めたことを実行していきたいと思っています。

それは……、毎日、可能な限り、「酔い一日」にしよう~ということ。

つまり……。

新たな出会いに酔い、心地よい語らいに酔い、やりがいのある仕事に酔い、歌とギターに酔い、心染み入る芸術(映画、小説、絵画、演劇…)に酔い、旅で訪れる見知らぬ土地に酔い、軽やかなランニングに酔い、阪神タイガースの勝利に酔い、クリエイティブなことを考えることに酔い、そして正真正銘、楽しく美味しいお酒に酔い……などなど。

酔い尽くしです~(^_-)-☆

だれか酔い止めの薬、くださいな~(^o^;)

これからもよろしくお願いします~!(^^)!

イェーツ~(^.^)/~~~

6月 23

アンジェイ・ワイダ監督の遺作『残像』、24日から公開

Ⓒ 2016 Akson Studio Sp. z o.o, Telewizja Polska S.A, EC 1 – Łódz Miasto Kultury, Narodowy Instytut Audiowizualny, Festiwal Filmowy Camerimage- Fundacja Tumult All Rights Reserved.

ポーランドの世界的な巨匠アンジェイ・ワイダの遺作。

昨年10月、90歳で他界した監督が、実在した芸術家の強靭な生き方を通して普遍的なメッセージを残した。

それは表現の自由の尊さを忘れてはならないということだ。

Ⓒ 2016 Akson Studio Sp. z o.o, Telewizja Polska S.A, EC 1 – Łódz Miasto Kultury, Narodowy Instytut Audiowizualny, Festiwal Filmowy Camerimage- Fundacja Tumult All Rights Reserved.

前衛画家ストゥシュミンスキ(1893~1952)は第一次大戦中、事故で左腕と右脚をなくし、松葉づえが欠かせない。

それをバネにして創作に励み、第二次大戦前には彼の絵画と美術理論が国内外で高く評価された。

Ⓒ 2016 Akson Studio Sp. z o.o, Telewizja Polska S.A, EC 1 – Łódz Miasto Kultury, Narodowy Instytut Audiowizualny, Festiwal Filmowy Camerimage- Fundacja Tumult All Rights Reserved.

戦後は一転、状況が激変する。

祖国がソ連主導の社会主義体制に組み込まれ、芸術にも政治性が要求されるようになった。

映画は画家の最晩年の4年間(49~52年)に絞られる。

自宅のアトリエで創作していると、室内が赤く染まってくる。

スターリンの肖像を描いた巨大な赤い垂れ幕が窓を覆ったからだ。

国家権力が不気味に忍び寄る象徴的なシーンだ。

その垂れ幕を松葉づえで破り、逮捕される。

そこから骨太なドラマが始まる。

Ⓒ 2016 Akson Studio Sp. z o.o, Telewizja Polska S.A, EC 1 – Łódz Miasto Kultury, Narodowy Instytut Audiowizualny, Festiwal Filmowy Camerimage- Fundacja Tumult All Rights Reserved.

抽象画を無用の長物と見なす政府に対し、主人公は果敢に意義を唱え、表現の自由を主張するのだ。

誰もが体制にしがみつき、口を閉ざす中、かくも信念を貫き通すとは、よほどの勇気と不屈の精神がないとできない。

かといって、この人物を英雄視しない。

家族を軽んじ、一人娘を傷つけてしまう、そんな弱さもあけすけと見せる。

大学の教え子が何かとサポートするも、窮地に追いやられる。

Ⓒ 2016 Akson Studio Sp. z o.o, Telewizja Polska S.A, EC 1 – Łódz Miasto Kultury, Narodowy Instytut Audiowizualny, Festiwal Filmowy Camerimage- Fundacja Tumult All Rights Reserved.

迫害と弾圧。

基本的人権を容赦なく剥奪する国家の素顔が一番、恐ろしく感じられた。

現代でも同じことが繰り返されている。

警鐘と受け止めたい。

Ⓒ 2016 Akson Studio Sp. z o.o, Telewizja Polska S.A, EC 1 – Łódz Miasto Kultury, Narodowy Instytut Audiowizualny, Festiwal Filmowy Camerimage- Fundacja Tumult All Rights Reserved.

6年前、古都クラフクで奇跡的にワイダ監督と出会えた。

その時、「1989年に自由を得た民主化達成が何よりも嬉しい」と話してくれた。

自国の現代史を検証してきた監督の遺志が本作からにじみ出ていた。

1時間39分。

★★★★(見逃せない)

☆6月24日(土)~シネ・リーブル梅田
7月1日(土)~シネ・リーブル神戸
7月22日(土)京都シネマ にて順次公開

(日本経済新聞夕刊に2017年6月23日に掲載。許可のない転載は禁じます)

6月 18

展示会『柳原良平 アンクル船長の夢』

トリスウイスキーをこよなく愛した鼻の尖がった二頭身のジェントルマン。

 

ご存知、「アンクルトリス」~!

 

そのイラストを手がけたデザイナー・画家、柳原良平さん(1931~2015)の作品を集めた展示会『柳原良平 アンクル船長の夢』を鑑賞してきました~(^_-)-☆

 

北新地の馴染みのバーテンダー、Aさんから招待券をいただき、仕事の合間の夕方、会場の尼崎市総合文化センターに駆けつけました。

 

ありがとうございました!

 

 

トリスの広告デザインもさることながら、船の超オタクで、味のある船舶の絵画を数多く創作されておられます。

 

まさに「好きの力」を見事に具現化してはりました!!

 

想定外に見ごたえある展示会でした~!(^^)!

6月 12

「ケルト」の守護神、アーサー王を新しい観点から斬った『キング・アーサー』(17日公開)

アーサー王――。

 

超有名な御仁とあって、これまで何度、映画化されてきたことか。

英国映画界の俊英ガイ・リッチー監督の『キング・アーサー』(17日公開)は、独特な解釈で描かれた新機軸のアーサー王物語です。

 

映画ファンのための感動サイト「シネ ルフレ(Cine reflet)」の〈武部好伸のシネマエッセイ〉に、アーサー王伝説の成立過程やバックボーンなどをわかりやすく解説しています。

 

やや長文になっていますが、お気軽に目を通していただければ幸いです。

6月 10

マリオネットの音楽にどっぷり浸りました~♪♪

昨夜、久しぶりにマリオネットのサウンドに酔いしれました~🎵🎵

 

湯浅隆さん(ポルトガルギター)と吉田剛士さん(マンドリン、リュート)の超技巧派アコギ・ユニット。

 

ポルトガルのファドをはじめ、オリジナル曲を数多く手がけておられ、アルバムは15枚出してはります。

 

テレビのCM曲にも使われています。

 

 

大阪・天満のライブバー「♭フラミンゴ」でのライブは大盛況。

 

ここはマリオネットの拠点になっています。

 

ありがたいことに、湯浅さんからご招待されました~(^.^)/~~~

 

感謝感激!😁

 

湯浅さんと知り合ったのはかれこれ四半世紀前、天満のバーででした。

 

あの時、古巣新聞社の科学部記者で、ポルトガルもファドもまったく縁のない世界でした。

 

それが湯浅さんの影響でグッと近い存在になり、知らぬ間に魅了させていったのです。

 

もちろんポルトガルを訪れ、リスボンとコインブラでファドを堪能しました。

 

これまでポルトガルには、「ケルト」の取材をふくめ3度、足を運びました。

 

庶民的で、おっとりとした国民性が肌に合います。

 

初めてポルトガルを訪れた1996年の夏、リスボンでお会いしたな~。

 

あれから21年か……、懐かしい。

 

もちろん、マリオネットのアルバムもぎょうさん買いましたよ(笑)

 

数えたら、10枚持っていました。

 

湯浅さんと吉田さんとの息がぴったり。

 

演奏はさることながら、トークもオモロイ~(^_-)-☆

 

お2人とも酒呑みです~(笑)

 

ボーカルなしで、インストゥルメンタルだけでライブを引っ張るのだからすごい。

 

さすがホンマもん、めちゃめちゃ巧い~❗

 

ちょかBandとえらい違いや~! 当たり前や(笑)

ライブ終了後、女性マンドリン奏者の江藤ようこさんを囲んで記念写真。

 

ビッグな存在になってきたのに、東京へ移らず、大阪を拠点に活動してはります。

 

そこが一番、好きなところ。

 

これからも大阪から素晴らしい音楽文化を発信していってください~(^_-)-☆

 

応援しています~!!

6月 08

ちょかBand、京都で「宵々山LIVE 」を開催~7月15日(土)

ちょかBand、ついに京都進出~!!!

 

古都が祇園祭で賑わっている7月15日(土)17:00~、京都の隠れ家的なバー、hayasakaba(ハヤサカバ)で、「宵々山ライブ」を開催します。

 

お店は中京区間之町通御池上る、にある素敵な空間です。

 

 

https://www.facebook.com/Hayasakaba/

 

冷やかしに聴きに来てください。笑えますよ~(^_-)-☆

 

6月 05

心地よい講演会+昼食会でした~(^_-)-☆

大阪日仏協会(事務局・稲畑産業)主催の講演会+昼食会に招待されました。

会場は、大阪城を望むホテルニューオータニ大阪。

フランスに造詣が深い古巣新聞社の編集委員(後輩の森恭彦さん)を誘い、在京都フランス総領事、ジャン・マチュー・ボネル氏の講演『関西における日仏文化交流』を興味深く拝聴させていただきました。

次回(9月25日)、ぼくが映画の渡来についてお話しすることになっています~
演題は、ちょっと長いですが……。
『シネマが日本にやって来た!~120年前、フランス・シネマトグラフVSアメリカ・ヴァイタスコープの〈攻防〉』
同席の方々と話が盛り上がりました。
美術評論家、大学の先生とその教え子、阪大に留学する2人のフランス人学生……。
とりわけぼくの隣に座られた美術評論家のジェントルマン、すごく話題が豊富で、会話の運び方がうまく、惚れ惚れするくらいでした。
少しは見習いたいと実感~(^^;)
美味なワイン&フランス料理を堪能でき、ほんまに素敵なランチになりました~💡😁
昨日は、Whisky Festival 2017 in OSAKAでウイスキーを痛飲し、2日続けて「昼飲み」になってしまった~😅

 

6月 03

大阪、映画はじめて物語~!! ムック『大人の大阪本』に掲載

 

『大人の大阪本』(京阪神エルマガジン社)

 

こんなムックが5日、書店に並びます。

 

落語&お酒、美術、映画、建築、古地図、絵葉書、寿司、昆布だし、割烹。

 

こんな切り口で大阪を斬った読み物です。

 

その中の映画の章をぼくが執筆しました。

 

題して、『大阪、映画はじまり物語。』。

 

拙著『大阪「映画」事始め』(彩流社)をベースに、6ページにわたって、大阪と映画との関わりをまとめました。

 

「大阪の街を歩きたくなる映画ガイド。」も付けています。

 

ぜひ、お手に取ってお読みください~(^_-)-☆

 

定価は本体880円+税

 

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