今年、創業100年を迎えるバー「サンボア」。
大正7年(1918年)、神戸・花隈で母体となる店が誕生し、現在、大阪(8店)、京都(3店)、東京(3店)に14店舗あります。
チェーン店ではなく、各店、独自に個性を出しているのが特徴です。
でも、どのお店に入っても、どことなく共通した空気が漂っています。
それは安心感……かな。
確かに「サンボア」おブランド力は大きいと思います。
ぼくは全店を「踏破」していませんが、訪れる店ではいつもええ塩梅にほろ酔い気分に浸っています。
そんな「サンボア」の足跡をまとめた本『バー「サンボア」の百年』(白水社)を読破しました。
北新地、銀座、浅草店のオーナー、新谷尚人さんが新聞記者顔負けの徹底した取材によって、「サンボア」の伝統と心意気を見事に浮き彫りにしています。
想定外に深く斬り込んでいたので、吃驚しました!
時代の息吹を添え、おびただしい証言に基づいたバーの物語。
資料としても価値あり。
新谷さん、なかなか文才がありますね。
それに取材力も!
素晴らしいご本を書かれ、お疲れ様でした!