『日本に初めて映画を持ち込んだ男~大阪の実業家、荒木和一~』
こんな題名の拙稿が大阪市史編纂所の紀要『大阪の歴史』86号に掲載されました。
昨年秋に上梓した『大阪「映画」事始め』(彩流社)に盛り込めなかった情報やその後、新たに得た知見を加え、これまであまり知られていなかった荒木和一という人物に再度、光を当ててみました。
121年前の明治29(1986年)12月、エジソン商会から輸入した映写機ヴァイタスコープを使って、難波の鉄工所で日本初のスクリーン上映を行っていたことが映画史の中で埋没していました。
京都でのシネマトグラフの試写上映よりも前のことです。
それを掘り起こすのが最大の狙いでしたが、あれこれと調べるうちに、大阪の経済・産業界で多大な功績を残した御仁であることがわかってきました。
この拙稿をたたき台にして、和一さんのフィクション(小説)を書いてみたいという意欲が沸々と湧き起こってきています。
『大阪の歴史』は大阪市立図書館全24館に配架されます。
別途希望者には700円で販売。
詳細は大阪市史料調査会(大阪市立中央図書館内) へお問い合わせください。
℡ 06ー6539ー3333