武部好伸公式Blog/酒と映画と旅の日々

ケルト文化に魅せられ、世界中を旅するエッセイスト・作家、武部好伸。映画と音楽をこよなく愛する“酒好き”男の日記。

デンマーク&北ドイツ紀行(2017年9月4日~14日)

(16)デンマーク&北ドイツ~ハンブルク生まれのブラームス

投稿日:2017年9月16日 更新日:

40数年ぶりにハンブルクに来ました❗

中央駅はえらい人で、活気があふれています。

地下鉄(Sバーン)も混雑しています。

24日にドイツの総選挙が行われるので、街角には選挙絡みのポスターが目につきました。

メルケル首相のポスターも。

まずはハンブルク生まれの作曲家ブラームス(1833~97年)の博物館を訪れました。

残念なことに、生家は戦時中の空襲で破壊されています。

その跡地にはモニュメントがあり、周りは芸術家たちの創作エリアになっていました。

生家にほど近い博物館には、「ドイツレクイエム」の楽譜原本や「交響曲第一番」の楽譜表紙などが展示されており、それらを目の当たりにでき、思いの外、感動しました。

クラシック音痴のぼくがいつの頃か、ブラームスの「交響曲第一番」を聴き、鳥肌が立ちました。

以降、ブラームスを愛聴するようになり、ドイツ音楽の深遠さを実感するようになったのです。

ブラームスが黄泉の客になったのはオーストリアのウィーン。

学生時代、イギリス映画の傑作『第三の男』のラストシーンが撮影されたウィーンの中央墓地に足を運んだ時、ブラームスの墓があったのをはっきり覚えています。

ブラームスを「文化の顔」にしているハンブルクに品格の高さを感じました。

-デンマーク&北ドイツ紀行(2017年9月4日~14日)

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プロフィール

プロフィール
武部好伸(タケベ・ヨシノブ)
1954年、大阪生まれ。大阪大学文学部美学科卒。元読売新聞大阪本社記者。映画、ケルト文化、洋酒をテーマに執筆活動に励む。日本ペンクラブ会員。関西大学非常勤講師。