深夜の「火事騒ぎ」の翌朝、チェックアウト。
「昨夜はエキサイティングだったでしょう」
フロントのおばさんが冗談交じりで言う。
「はい、旅の最大の思い出になりました」
こちらもジョークで~(笑)
こういう時は大人の対応が肝要ですね。
「迷惑をおかけしましたので、サービスで宿泊費を割り引きさせていただきます」
日本ならこういう言葉が返ってきそうですが、こちらでは当然、ありません(笑)
これからユトランド半島北方のオールボーに列車で向かいました。
車内はほぼ満席。
ぼくの周囲はみなご高齢の方々ばかりで、皆さん、気持ちよぉ寝てはります~(笑)
到着まで2時間以上あるので、暇つぶしにデンマーク人の所感を列挙します。
一介の観光客で、しかも短期間の滞在ですが、それを承知の上で~😅
★社会ルールをよく守る。
車が来ていなくても、赤信号なら絶対に渡らない。
イラチのぼくが赤で渡ろうとしたら、「ナイ(英語でNo)」とおばちゃんに止められました~😓
ヨーロッパで一番、信号を守らないのはイギリス人かも~(笑)
チャリの人は何があっても自転車道から外れない。
舗道ではみな、きちんと右側通行を守っています。
ぼくが左側を歩いていたら、向こうから来た人が「右に寄りなさいよ」と手で合図されました。
列車に乗り込む時も列を乱さない。
実に整然としています。
★非常に冷静
昨夜のハプニングでも、「えらいこっちゃ❗」と動揺しているのはぼく1人だけでした。
3階の部屋から階段を伝って避難中、焦っていたぼくに大学生らしき青年が「落ち着いて、落ち着いて」となだめてくれました(笑)
皆さん、事態の推移を腰を据えてじっと眺めてはりました。
★酒呑みが多い
昼間から缶ビールを手にして歩いている人をよく見かけます。
普通のサラリーマン風の人も。
ジュース代わりなんでしょうかね~🍻
アルコール依存症とドラッグ禍が社会問題になっているようです。
★意外と喫煙率が高い
タバコは一箱、1000円ほどするのに……。
もちろん、根元まできっちり吸ってはります。
★英語が母国語
幼い子は別にして、国民のほぼ全てが英語を流暢に喋ってはります。
小学校から徹底した英語教育が行われているそうです。
★イギリス大好き
第二次大戦時、デンマークは中立国だったのに、ドイツが攻めて来ました。
その時、街が破壊されるのを防ぐため、早々と降伏したというのです。
ナチスは長く持たないであろうと見越してのことだったそうです。
そのためデンマークでは、戦災がほぼ皆無。
そしてイギリス軍がドイツから祖国を解放しました。
アメリカ軍は関与していなかったそうです。
そんな歴史的な事実を踏まえ、イギリス好きになっていったみたいです。
コペンハーゲンの「人魚の像」近くにチャーチルの像がありました。
キリがないので、この辺りでストップ~😓
それにしても、デンマークは平べったい。
ペターンとしています。
アイルランドもそんな感じですが、それでも緩やかな丘がありました。
この国には全く起伏がありません。
地球温暖化で異常に海面上昇したら、国土が全て水没してしまうのでは~とふと心配になりました~😅