武部好伸公式Blog/酒と映画と旅の日々

ケルト文化に魅せられ、世界中を旅するエッセイスト・作家、武部好伸。映画と音楽をこよなく愛する“酒好き”男の日記。

『ハンガリー公使 大久保利隆が見た三国同盟 ある外交官の戦時秘話』を読破

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こんな人物がいたとは全く知らなかった……。

 

戦時中、ハンガリー公使を務めた大久保利隆。

 

日独伊三国同盟に疑義を唱え、ドイツの敗戦を見越して日本政府に早期終戦を説いた外交官です。

 

この人のお孫さん、高川邦子さんが本人の証言はもとより、外交史料、関係者の回想録・日記、研究書・評伝を徹底的に調べ、一冊の本にまとめておられます。

 

『ハンガリー公使 大久保利隆が見た三国同盟 ある外交官の戦時秘話』(芙蓉書房出版)。

 

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70有余年前、ナチスドイツの台頭によって混乱の極みにあったヨーロッパで、冷静に事態を分析していた慧眼の士の足跡がよくわかります。

 

あっと驚く事実が散りばめられており、グイグイ引き込まれました。

 

NHKスペシャル向きかも。

 

読み応えのある書物に出会え、満足、満足~(^_-)-☆

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プロフィール

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武部好伸(タケベ・ヨシノブ)
1954年、大阪生まれ。大阪大学文学部美学科卒。元読売新聞大阪本社記者。映画、ケルト文化、洋酒をテーマに執筆活動に励む。日本ペンクラブ会員。関西大学非常勤講師。