こんな人物がいたとは全く知らなかった……。
戦時中、ハンガリー公使を務めた大久保利隆。
日独伊三国同盟に疑義を唱え、ドイツの敗戦を見越して日本政府に早期終戦を説いた外交官です。
この人のお孫さん、高川邦子さんが本人の証言はもとより、外交史料、関係者の回想録・日記、研究書・評伝を徹底的に調べ、一冊の本にまとめておられます。
『ハンガリー公使 大久保利隆が見た三国同盟 ある外交官の戦時秘話』(芙蓉書房出版)。
70有余年前、ナチスドイツの台頭によって混乱の極みにあったヨーロッパで、冷静に事態を分析していた慧眼の士の足跡がよくわかります。
あっと驚く事実が散りばめられており、グイグイ引き込まれました。
NHKスペシャル向きかも。
読み応えのある書物に出会え、満足、満足~(^_-)-☆