昨夜、列車から飛び降りるという「荒業」を使って、真夜中にトリヴァンドラムに到着。
中央駅前から乗ったリクシャーの運転手におススメ宿まで連れて行ってもらい、野宿せずにすみました~(^_^.)
今、思うに、あの飛び降りはインドの列車だからこそできたこと。
日本なら、発車したら扉が閉まっていて、あんなことできないし、加速がついてまず飛び降りるのが不可能です。
昨夜の急行列車は20両以上つないだ客車を1台の電気機関車が引っぱっていたのだから、なかなか加速がつかない。
ぼくが飛び降りた時も、それほどスピードが増していなかったのかもしれませんね。
その翌日(25日)、午前中はトリヴァンドラム市内の北部にある動物園を見物しました。
野生王国のインドでどんな動物を飼育しているのか気になっていたからです。
動物園には幼稚園児や小学生がいっぱい来てきました。
みな小ざっぱりしています。。
キリスト教系の学校の子供たちです。
動物園は見事なほど整然としていました。
これぞ熱帯の動物園、そんな感じでした。
インドの動物の象徴トラをはじめ、豹やホワイト・タイガー、そして南米のジャガーもいました。
インドライオンも飼われているようですが、この日は残念ながら、見れなかった。
そして午後から近郊のリゾート地、コヴァーラム・ビーチにやって来ました~(^-^)
トリヴァンドラムからバスで30分。
そこはアラビア海に面してリゾートホテルが建ち並ぶ別天地でした。
北側のビーチはインド人が多く、欧米人の保養地となっている南側とは雰囲気が異なっています。
せっかくインドにいるのだから、北のビーチで泊まりたかったのですが、海岸通りを歩いているうちに南側に達していました~(^_^.)
宿屋も、素泊まりで、800ルピー(約1600円)で難なくゲットできました。
1階の右端の部屋です。
ここはどういうわけか、ロシア人が多い。
あとイギリス人にフランス人にドイツ人……。
何だか地中海のリゾート地にいるみたい。
海辺のレストランの客は全て欧米人でした。
ぼくがランチを取ったカフェ・レストランでは、隣の席で中年の2人のご婦人がイタリア語をまくし立てていました。
インドでイタリア人に会えるとは思わなかった~(^q^)
これまで見てきたインドとは何もかも異なり、夢見心地でした。
ビーチを望めるカフェ・レストランではたいていビールが飲めます。
ぼくはチキンカレーとビールでお腹を満たしました。
実はカレーはそんなに辛くないです。
むしろ甘辛い感じ。
スパイシーなチキンカレーが欲しかったので、チキンマサラを注文すべきでした。
つい日本の感覚で、チキンカレーと言ってしまった~(‘;’)
ビールのボトルはテーブルの上ではなく、下に置かれます。
なんでか??
ケララ州は禁酒地域になっており、酒を出すにはライセンスが必要なんです。
それを取得するのが結構、難しいみたいで、「不法」でビールを出している店がほとんどらしい。
だから外から見えたら都合が悪いというわけです。
タミール・ナドゥ州からケララ州に来ると、空気がガラリと変わります。
全てにおいてあか抜けしており、街の佇まいもどこか落ち着いています。
各地にリゾートがあり、このコヴァーラム・ビーチはその代表格です。
混沌とした喧騒の世界もあれば、こういう西洋化されたところもあります。
それがインドですね~(^-^)
日本へのフライトは明日の深夜便なので、まだ1日ありますが、今日がインド最後の夜。
アラビア海に沈む夕陽を眺め、ウイスキーでもちびちびやろうと思っています。
最終日(26日)、旅の疲れを癒やそうと、午前中にアーユルヴェーダの伝統的なオイル・マッサージを受けました。
これは全く想定外の行動だったのです。
実は、南インドに来てから、Facebookでトリヴァンドラム在住の今長学さんという方と「友達」になりました。
彼は、ガイドブック『地球の歩き方』(ダイヤモンド社)のトリヴァンドラム駐在員。
32歳の好青年。
最終日に一度、会おうということになり、コヴァーラム・ビーチを勧めてくれました。
アーユルヴェーダもそうです。
「せっかく南インドに来られたのですから、本場のアーユルヴェーダを体験されてはいかがですか」と。
ぼくが訪れた施術院のオーナー(Dr.ハリクリシュマン)が今長さんの知り合いだったんです。
だから、懇切丁寧に応対してくれはりました。
ありがたいです!
夜は海岸通りから離れ、裏手にあるレストランで、今長さんと一緒にヴェジタリアンの美味な料理を満喫しました。
「穏やかな南インドをもっと日本の人に知ってもらいたいです」
南インドの地で日本の青年が奮闘していると思うと、それだけでうれしくなってきますね。
こういう出会いがあるから、旅はやめられない!
食後、彼のバイクでトリヴァンドラム国際空港まで送ってくれました。
おおきに、ありがとう!!
夜道を爆走し、すごく気持ちがよかった。
還暦記念の南インドの旅もいよいよ終わりに近づいてきました。