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8月 29

(7)フランス南西部紀行~アングレーム

ボルドーで“ワイン三昧”し、北東のアングレーム(Angouleme)へ向かいました。

 

途中、クートラスという田舎の乗り継ぎ駅で、意外な光景を目にしました。

 

ドイツ国鉄のICE(高速列車)の白い車両が停まっていたのです。

 

こんなところまでICEが来ているのか!?

 

そのことをFacebookで投稿すると、鉄道マニアの人からすぐに「回答」がありました。

 

ほんまにすごい時代ですね(笑)

 

2年後にICEがフランスの主要都市に乗り入れるとのことで、その試運転らしいです。

 

なるほど。

 

ヨーロッパは地続きだから、国際列車がいっぱい走っています。

 

フランスのTGVもベルギーやスイスに直結しています。

 

ドイツも負けてはならじと攻勢をかけているのでしょう。

 

ぼくは左手に停まっているアングレーム行きの古めかしい鈍行に乗りました。

 

こういう車両の方が好きです。

 

アングレームはシャラント県の県庁所在地ですが、人口は4万人ほど。

 

丘陵の上に広がる典型的な田舎の町です。

 

ここに来たのは、その丘陵が紀元前5世紀~同1世紀、オッピドゥムだったから。

 

おそらくガリア人のピクトン族が定住していたと思われます。

 

当時、イクリスマ(Iculisma)と呼ばれていました。

 

主要街道から外れており、ローマ帝国はそこに手を加えなかったのですが、シャラント川を見渡せる立地を戦略的要所と見なし、紀元3世紀からガリアの拠点のひとつになりました。

 

川から丘を眺めると、まぎれもなくオッピゥムらしく思えてきます。

 

美しい町です。

 

その中心部にあるアングレーム博物館で素晴らしい「ケルト」の逸品と出会いました。

 

紀元前4世紀ごろに作られた儀礼用の兜です。

 

金で覆われているゴールデン・ヘルメット!!

 

1981年にほとんど無傷のまま発見されたそうです。

 

微細な文様がうごめいています。

 

何から何まで「ケルト」です。

 

これぞケルト美術のエッセンス。

 

こんな貴重な遺産とめぐり会えるとは思わなかったので、身体が震えました。

 

アングレームにやって来てよかった!!

 

つくづくそう実感した次第です。

 

この町はコミックの見本市でもよく知られています。

 

雨宿りに駆け込んだところがコミック博物館でした。

 

その売店に、世界各国の漫画が所狭しと置かれていました。

 

一番多かったのがジャパニーズ・コミック。

 

『コナン』『ピカチュウ』『北斗の拳』……。

 

 

みなフランス語版です。

 

なんと手塚治虫の『新宝島』があったのには吃驚しました。

2年前、オランダのライデンで知り合った少女はジャパニーズ・コミックとアニメの影響で大の日本好きになったと言っていました。

 

なんかうれしいですね。

 

「ケルト」の至宝と日本のコミック。

 

アングレームという町にぞっこん惚れてしまいました。

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