武部好伸公式Blog/酒と映画と旅の日々

ケルト文化に魅せられ、世界中を旅するエッセイスト・作家、武部好伸。映画と音楽をこよなく愛する“酒好き”男の日記。

ポルトガル紀行(2013年夏)

ポルトガル紀行(11)

投稿日:2013年8月17日 更新日:

ポルトガル紀行(10)

マデイラ島から2人の“偉人”が輩出しています。

ひとりは新大陸を発見したクリストファー・コロンブス。

この人、通説ではイタリア人になっていますが、本当のところよくわかっていないとか。

新大陸への旅立ちの前、マデイラ島のフンシャルで航海術を学んでいたそうです。

だから、コロンブスの像が公園にデンと置いてあります。

もうひとりは、サッカーのクリストファーノ・ロナウド。

彼のユニホームを着た子どもが何と多いことか。

話は変わって、ひょっとしたらマデイラ島で一番オモロイところは公設市場ではないでしょうか。

フルーツと花を売る店がところ狭しと立ち並んでいます。

何ともエキゾチックな雰囲気です。

亜熱帯ですからね~。

極めつけは“花売り娘”です。

みなさん、可愛い。

この衣装は、今や祭りでしか見られない民族衣装です。

市場内の東側が魚の店。

マデイラ島では、黒タチウオが知られています。

魚屋のおじさんがあっと言う間に固い皮をはいでいきます。

マグロも絶品です。

夜、黒タチウオとマグロの串焼きを味わいました。

黒タチウオは日本のそれよりも淡白、マグロはこれ見よがしにコクが出ていました。

メリハリがあり、ええ塩梅でした~(^o^)v

マデイラは山の島です。

最高峰は1862メートル。

山岳地帯は常に雲がかかっており、適度な湿気を放出しています。

それが自然に計り知れない恵みを与えているのです。

ロープウェイで標高550メートルのモンテに登りました。

そこにトロピカル宮殿という広大な植物園がありました。

下界を眺めると、フンシャルの美しさが手に取るようにわかります。

気温も街中より5度ほど低いです。

フンシャルに戻り、こんどはバスで西方10キロにあるカマラ・デ・ロポスへ。

漁村なのですが、リゾート地のようなたたずまい。

浜辺の漁船には黒タチウオの一夜干し。

港では子どもたちが元気よく海に飛び込んでいます。

イギリスの元首相チャーチルが晩年にここで絵を描いていた場所がありました。

今、レストランになっていますが、どういうわけか閉店中……???

植林されたバナナの木が丘一面に生えています。

海抜580メートルの世界第2位の断崖絶壁が近くにあると聞いたので、タクシーでそこに向かいました。

ジラオン岬といいます。

足元にガラス板が敷いてあります。

真下を見ると、580メートル下がもろに見えます。

これは厳しい!!

怖くて、怖くてガラスの上に立てませんでした。

周りの人たちもビビッています。

何とかガラス板越しに1枚撮り、こんどはカメラを塀の向こうに出してパシャリ。

あっ~~~!!!

そんなこんなで、このあとフンシャルに戻り、リラックスした夕べを迎えました。

有意義な「マデイラの休暇」~♪♪

-ポルトガル紀行(2013年夏)

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プロフィール

プロフィール
武部好伸(タケベ・ヨシノブ)
1954年、大阪生まれ。大阪大学文学部美学科卒。元読売新聞大阪本社記者。映画、ケルト文化、洋酒をテーマに執筆活動に励む。日本ペンクラブ会員。関西大学非常勤講師。