武部好伸公式Blog/酒と映画と旅の日々

ケルト文化に魅せられ、世界中を旅するエッセイスト・作家、武部好伸。映画と音楽をこよなく愛する“酒好き”男の日記。

ポルトガル紀行(2013年夏)

ポルトガル紀行(3)

投稿日:2013年8月11日 更新日:

24日、今日も快晴。

夏場、ポルトガルは雨とは無縁です。

リスボンのセッテ・リオス・バスターミナルから長距離バスでベーシャへ向かいました。

リスボンの南東140キロにあるバイシャ・アレンテージョ地方の中心地です。

バスがリスボンを離れると、すぐに景色が一変します。

乾いた台地にオリーブの木とコルク樫が累々と広がっています。

それがアレンテージョ地方の典型的な風景です。

ベージャは標高277㍍の小高い丘に市街地が密集しています。

人口は約3万5000人。

ここは17年前に訪れました。

内陸地なので、猛烈に暑い~f(^_^;

気温は36度ほど。

強い紫外線が肌を突き刺します。

街には人通りがなく、完全に死んでいました。

かつて女子修道院だった市立博物館に入ると、あった、あった、「タルテシアンの石碑」が~\(^o^)/

それも真ん中に兵士らしい人物を描いた、一番見たかったものが!!!

感動のあまり、体が震えました~(*^^*)

昨日、リスボンで碑文をお目にかかれなかっただけに、なおさらうれしい~(*^^*)

「タルテシアンの石碑」との初対面です。

他にも数点、展示してありました。

すべて実物です。

うーん、人物像はケルトらしい図柄なのだけれど、はて、ケルト人の手によるものか~?

文字はアルファベットのようにも見えるし、そうでもないようにも見えるし。

紀元前700年ごろのもの。

なかなか面白い。

他にもっと見てみたいという欲望が募ってきました。

満足感に浸り、博物館を出ると、さらに気温がヒートアップ~(*_*)

しかし夜半には涼しげな風がそよぎ、Tシャツでは寒いほど。

寒暖の差が激しい。

ブーゲンビリアが壁面に咲き誇る小綺麗なホテルの前の広場で、ダンスパーティが催されていました。

オーソドックスな音楽ではなく、乗りのいいヒップポップ系~♪♪♪

老若男女、実に楽しく踊ってはりました。

ぼくも参加したかったのですが、ワインの酔いに足をとられ、やむなく断念~(((^^;)

ともあれ、べージャに来て、ほんまによかったと実感した次第です。

-ポルトガル紀行(2013年夏)

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プロフィール

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武部好伸(タケベ・ヨシノブ)
1954年、大阪生まれ。大阪大学文学部美学科卒。元読売新聞大阪本社記者。映画、ケルト文化、洋酒をテーマに執筆活動に励む。日本ペンクラブ会員。関西大学非常勤講師。