武部好伸公式Blog/酒と映画と旅の日々

ケルト文化に魅せられ、世界中を旅するエッセイスト・作家、武部好伸。映画と音楽をこよなく愛する“酒好き”男の日記。

ポルトガル紀行(2013年夏)

ポルトガル紀行(2)

投稿日:2013年8月11日 更新日:

23日、目覚めると、信じられないほど清々しい。

雲ひとつないポルトガル晴れ~\(^o^)/

まずは新型の市電に乗って、リスボン市内西部のベレンへ。

発見のモニュメントとベレンの塔を見てから、ジェロニモス修道院内にある国立考古学博物館に足を向けました。


 

今回の旅の目的は、ポルトガル南部アレンテージョ地方とアルガルヴェ地方で出土した「タルテシアンの石碑」をこの目でしかと見ることです。

100近い碑文が見つかっています。

それらにはフェニキア文字、ギリシア文字、古代ルシタニア(ポルトガル)の文字などが刻まれているのです。

その文字を書いたのか古代ケルト人ではないか~とイギリスの学者たちが提唱しています。

青銅器時代とあって、ケルト人の源郷はイベリア半島南西部の可能性があるというのです。

つまり従来の中央ヨーロッパ説を覆す全く想定外の新説。

リスボンの考古学博物館に多くを展示していると聞いていたのですが、館内にはそれらしいものはなし。

ガックリ~(>_<)

訊くと、特別展示以外は陳列していないのだという。

「タルテシアンの碑文」を見たければ、南部の博物館に行くしかありません。

ならば、そうしよう~!!

この日は、庶民的なアルファマ地区を散策。

 

1775年の大地震でリスボンはほぼ壊滅したのですが、その時、地盤の固かったアルファマ地区だけが被害を免れ、往時の古風な街並みを今に残しています。

 

とことん庶民的!

 

おばあちゃんが絵になります。

 

路地裏でイワシを焼いてはったりして~(^_-)-☆

アルファマ地区にあるファド博物館も見学しました。

 

たまたまファドの生演奏が聴けました~♪♪

後日、イヤというほどファドを聴くことになります(笑)
民家の壁スレスレに走る路面電車(市電)はほんまに絵になりますね~(*^^*)
何度見ても飽きない。

 

ひかれるのを覚悟で激写しました。

運転士と目が合いました。

ええ年齢して何やってんねん!?

そんな眼つきでした(笑)


 

哀愁のヨーロッパ…。
そんなエキゾチックな風情がびんびん感じられます。

この黄昏感がたまりまへん~(^-^)v

-ポルトガル紀行(2013年夏)

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

ポルトガル紀行(5)

ポルトガル紀行(5)

26日の朝、アルモドバルの町を散策。 町外れに中世の石橋がありました。 枯れた川に架かる古風な橋。 なかなか風情があります~(*^^*) そこで記念撮影。 次の訪問地は大西洋に面するアルガルヴェ地方の …

ポルトガル紀行(6)

ポルトガル紀行(6)

27日の朝、アルガルヴェ地方の中心地ファーロからバスで北西の町ローレイへ。 ここもイギリス人観光客が異常に目立ちました。 ざっと見たところ、外国人観光客=イギリス人、そんな感じです。 総じてポルトガル …

ポルトガル紀行(12)最終回

ポルトガル紀行(12)最終回

マデイラ島で4日間、のんびり過ごし、リスボンに戻ってきました。 旅の最後はファド(Fado)を満喫~♪ ファドは人生の哀歓を託した魂の歌。 「サウダーデ」という失われたものに対する郷愁の想いや喪失感が …

ポルトガル紀行(3)

ポルトガル紀行(3)

24日、今日も快晴。 夏場、ポルトガルは雨とは無縁です。 リスボンのセッテ・リオス・バスターミナルから長距離バスでベーシャへ向かいました。 リスボンの南東140キロにあるバイシャ・アレンテージョ地方の …

ポルトガル紀行(10)

ポルトガル紀行(10)

ポルトガル紀行(10) 翌日(7月31日)、ポルトガル航空でマデイラ島へ飛びました。 約1時間半のフライト。 マデイラ島はリスボンの南西約1000キロの大西洋に浮かぶ島です。 モロッコのカサブランカか …

プロフィール

プロフィール
武部好伸(タケベ・ヨシノブ)
1954年、大阪生まれ。大阪大学文学部美学科卒。元読売新聞大阪本社記者。映画、ケルト文化、洋酒をテーマに執筆活動に励む。日本ペンクラブ会員。関西大学非常勤講師。