毎週金曜日は、関西大学社会学部(メディア専攻)で非常勤講師としてジャーナリスト養成プログラム(JP)の文章実習を担当しています。
17日もそうでした。
2年生14人を前に、相変わらずベラベラ喋りまくっていたのですが、いつもとは様子が異なっていました。
内心、ソワソワしていたんです。
なぜか!?
明日からママチャリで琵琶湖を一周するからです。
「ビワイチ」
サイクリストやライダーは琵琶湖一周をこう呼んでいます。
帰宅するや、リュックとカバンに荷物を詰め込み、少しギターを奏でてから、家を出ました。
そして大阪駅からJRの新快速で大津へ。
今夜は大津で泊まるんです。
お腹が減っていたので、ビジネスホテルにチェックインする前、どこか居酒屋がないかとうろうろしていると、「とらきち」という看板が目に飛び込んできました。
磁石に吸い寄せられるがごとくその店に。
案の定、阪神ファンの店主がいました。
顔が「のたり松五郎」にそっくり!
知らない人はわからないでしょうね(^o^)v
テレビで阪神VSソフトバンク戦を観ながら、大将と阪神談議。
ええですねぇ、大津でトラキチの人と喋れるなんて(^o^)v
しかし、カウンター席のぼくの横にいた中年のサラリーマンが連れの女性を口説き始めまして、阪神戦より、そちらの方がはるかに面白くて、ずっと聞き耳を立てていました。
ほんま、場所をわきまえたらええのに。
よりによって、居酒屋で口説くとは……。
まぁ、ぼくの方はおかげさまで杯を重ね、ほろ酔い気分になれましたが(笑)。
でも、あきまへんなぁ、こんなことしてるから、阪神、負けてしもうたo(><)o
阪神の敗戦を自分のせいにして、チェックイン。
明日からのサイクリングのことを考えるとウキウキするのですが、空模様が気になり、、なかなか寝つけません。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
18日(土)の午前7時に目覚め、早めに朝食を取り、早めにホテルをチェックアウトし、琵琶湖の湖畔にあるホームセンターに足を運びました。
穏やかな晴天。
最高のサイクリング日和です。
よかった!!
釣りをしている人がぎょうさんいてはります。
どうしてホームセンター??
そこでママチャリを購入するためです。
しかし開店時間が午前9時。
まだ1時間ほどある。
それまで湖畔でボケーッとしていましたが、こういう時間もなかなかええものですね。
オープンするや、自転車売り場へ駆けつけ、パンクしにくいママチャリを選びました。
「この自転車で琵琶湖を一周し、大阪の自宅に帰るんです」
応対に当った女性従業員にそう言うと、目を見開いてはりました。
「えっ、このママチャリで!?」
「それも大阪まで!?」
「軽くてスピードの出るスポーツタイプの自転車の方がいいと思いますよ。何でそんなことしはるんですか?」
矢継ぎ早に従業員から質問され、思わず、「ママチャリストなんです」。
咄嗟に飛び出た「ママチャリスト」の言葉を自分でも気に入ってしまった(^o^)v
女性従業員は何か怪訝な顔つきに……(笑)
その自転車を湖岸に移し、散歩しているご夫婦に“勇姿”を撮ってもらいました。
「えっ、これで行きはるんですか!?」
またまた驚かしてしまった。
9時33分(えらい細かい! )にペダルをこぎ始めました。
琵琶湖一周+大阪の自宅までの総距離約260㌔の単独ツアーのスタート。
ルートは湖東から湖北、そして湖西を巡る、時計とは反対回り。
今日の目的地は約80㌔離れた湖北の長浜です。
このママチャリ、結構、重いけれど、走り具合がええです。
しかもパンクしにくいタイヤ。
うちの近所のホームセンターにはパンクのしないママチャリが売られていたのですが、こちらではそれがなく、パンクのしにくいタイプ。
まぁ、何とか持ちこたえてほしいものです。
琵琶湖の湖岸はサイクリング専用道路が施設されており、非常に走りよいです(^o^)v
ほとんど平坦なのもいい。
サイクリストが「ビワイチ」をめざすのがよくわかりました。
瀬田の唐橋は大渋滞。
土曜日とあって、レジャー客が多そう。
左手には比叡山。
近江大橋の手前ではボートの大会が行われていました。
いかにも琵琶湖らしい光景。
草津市に入ると、葦原がひろがっています。
これも琵琶湖らしい。
おっ、風力発電の風車がゆったり回っています。
定置網の一種、えりも見られます。
これまた琵琶湖ですねぇ。
南湖と北湖を分ける琵琶湖大橋に11時50分に到着。
大橋の付け根(?)で、コンビニで買ったサンドイッチをぱくつき、さらに北をめざしました。
必死にペダルをこぐも、ママチャリはスピードが出まへんなぁ~(((^_^;)
カッコいい自転車を走らせるサイクリストたちとすれ違う、あるいは追い抜かれる度に、みなぼくを異様な眼差しで見ていきます。
ママチャリを止めて、ミネラルウォーターを飲んでいたら、「がんばってください!」と年配のサイクリストから声をかけられました。
「ありがとうございます!」
何だかすごくうれしかったです。
この際、開き直って、ゆっくり、ゆっくり、のんびり、のんびりペースで。
なかなかええもんです。
近江八幡の近くに来ると、突然、久しくお目にかかっていない知人の顔が浮かびました。
西村明さん。
15年ほど前、大阪のバーで知り合い、その後、ぼくがのめり込んでいる音楽、ケルト、お酒が大好きな人であることがわかり、しっかりご縁が芽生えました。
そのとき、バンドを組んではりましたなぁ。
西勝酒造という日本酒の蔵元さんで、酒游館というライブ・イベントハウスを併設し、文化をめいっぱい発信してはります。
2回ほど、酒蔵見学もさせてもらいました。
しかしここ数年、年賀状のやり取りだけでしたので、この機会に訪ねようと思った次第です。
突然の訪問にえらい驚いてはりましたが、同時にえらい喜んでくれはりました(*^^*)
よかった。
そんなこんなで、旧交を温めてから近江八幡を発ち、彦根へと向かいました。
能登川の水車を横目で見て、延々とまっすぐ伸びる道をひた走り。
「あっ、懐かしい!」
関西大学の彦根荘の門に差しかかりました。
10数年前、ゼミを担当していた時、3期にわたり、夏の合宿で利用した施設です。
夕食に出た近江牛のすき焼き、しゃぶしゃぶは美味かったなぁ~(^o^)v
腕時計を見ると、すでに午後4時35分。
彦根に住むフェイスブックの「友達」から推薦されていた喫茶店に寄る時間がなくなり、長浜へゴー!
気がつくと、湖の上空に雲が張り出してきました。
明日は、天気予報通り、雨かもしれないぞ。
不吉な予感を抱きつつ、JR長浜駅に到着したのが午後6時5分でした。
寄り道や休憩をしまくり、時間にして8時間半~(((^_^;)
普通(?) の自転車なら、まぁ、5時間くらいでしょうかね。
駅前のビジネスホテルにチェックインするや、汗を流し、和洋折衷の郷土料理店に入りました。
「たけはな」というお店。
海の幸のサラダ、若鮎の唐揚げ、和牛のタタキ風、焼きリゾット。
すべて美味しかった~\(^o^)/
大阪の美章園で生まれたというお店のご主人と話が弾み、明日への活力もゲットし、ホテルに戻ってテレビのニュースを見ると、阪神が連敗を止めたことを知りました。
やった~!
熟睡できそう。
おやすみなさい~(^_-)-☆