旅の6日目。
朝、アルヘシラスの港から対岸のジブラルタルを眺めました。
コンテナリフトの向こうに見えるジブラルタルは頂に雲がかかっていました。
バスで1時間半揺られ、昼前にヘレス・デラ・フロンティーらに到着。
ここも20年前に来ています。
バス・ステーションに隣接する鉄道駅はなかなか風格がありますね。
本来は仕事のはずやったのですが……。
古代ケルト絡みの取材で、午後、この町の考古学博物館の学芸員と会うことになっていたのですが、博物館に行くと、「今日は都合が悪くなったので、明日の午前10時に来てほしい」との英文伝言を受け取り、ガーン~!
ドタキャンされちゃいました~( ;∀;)
スマホの連絡先を教えていたんやから、事前に一報してくれはったらよかったのに……、プンプン。
まぁ、文句を言うても詮ないこと。
時間ができたので、シェリー酒のボデガ(酒蔵)見学をしてもよかったのですが、前回、3か所ほど訪れているので、今回はパスし。西方にある海辺の町サンルーカルへ行くことにしました。
初めて訪れるところです。
その前にランチ。
こちらに来て、初めてIPAのビールを飲みました。
切れがすごくよかった~!
そしてシェリー酒のアモンティリャードを。
これ、大好きですねん。
街の通りにはリモコンで動く「ロボット」が人の目を楽しませていました。
これ、一体何???(笑)
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
サンルーカルへはバスで約40分。
そこはシェリー酒と同じ酒精強化ワイン、マンサニージャの産地。
街中に9つのボデガがあります。
どこかに見学しようと、日本で一番よく知られているLA GITANA(ラ・ヒターナ)のボデガに入ると、若い男性従業員が「すんません、土曜日、午後は閉めてますねん」。
ありゃ、残念~( ;∀;)
「この酒蔵を見たさにわざわざ日本からやって来ましてん。何とかなりませんか~」
こういう場合、嘘も方便~(笑)
「おおきに、ありがとうございます。でも、スタッフがもういてませんねん。まぁ、こっちのカウンターで一杯飲んでください」
ほんまに一杯、サービスしてくれはりましたわ~
シェリー酒のフィノとはまた違った爽やかな風味、大好きです~💛
気温は34度。でも、乾燥しているので、ぼくには心地よかったです~(#^^#)
なにせインドで湿気ムンムンの46度を経験してまっさかいに、全くノープロブレム~(笑)
堅牢な岩の城、誰も歩いていない通り、華やいだ広場、広々としたビーチ……、素敵なところで、いっぺんに気に入りました~。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
夜、ヘレスに戻り、夕食のための恒例のバール巡り~
毎晩、飲んでますね(笑)
もちろん、シェリー酒のオンパレード~。
黒澤映画が大好きなバールのお兄さん。
キリストみたいな風貌なのに、ぼくが日本人とわかると、「どうも、どうも」と日本語を発し、くいだおれ太郎のような仕草を連発しためちゃめちゃイチビリなバールの店主(だれか教えたんかいな~)。
その横で、「お父ちゃん、イチビるのんええ加減にしとき」とブレーキをかける息子さん。
「京都アニメの事件はほんまに悲しい」と声をかけてきたアニメ好きの青年……。
皆さん、人なっこいです~(^_-)-☆
街中では、アイリッシュ音楽のコンサート、ビートルズやストーンズの曲をカバー するアコギ・ユニットのライブなどなど、えらい賑わってました~♬♬
そのユニット、結構、笑いを取ってはったので、アンダルシア版のちょかBandかも~(笑)。
ビートルズの『抱きしめたい』が演奏されると、大合唱が沸き起こり、おばちゃんが踊ってノリまくり~。
20年前と比べ、居酒屋的なバールが減り、レストランやオシャレなバーが増えていました。
前回、シブイおじいさんがカウンターの中にいたシェリー酒専門のバールを訪れると、何と中国人夫婦が経営するごくありきたりなバールになってました~((+_+))
時代は変わってきてますね。
そんなこんなで、ヘレスの夜を存分に楽しみました~(^O^)/