大事なことを書き忘れていました。
みなさん、覚えてはりますか?
2004年12月26日に発生したスマトラ沖地震と津波。
犠牲者総数が約22万人。
スリランカの南部海岸も軒並み津波に襲われ、約3万4000人の命が奪われました。
そのとき国土非常事態宣言が発令されたそうです。
あれから15年……。
今回、南部に足を向けたのは、被災地の今を知りたかったこともあったのです。
街並みは完全に戻っており、かつて大惨事が起きたことが信じられないほどです。
でも、まだまだ心の清算ができていません。
何人かに訊きました。
ゴールのゲストハウスの主人は「城壁を越えて海水がどんどん迫ってきて、あっという間に2階まで浸水。親戚が数人、行方不明になりました」。
マータラの海岸で出会った男子学生は「幼いころの楽しい思い出をすべて消し去るほどの強烈な体験でした。多くの友達を亡くしました」。
昨年の南インドの旅でもよく似た声を聞きました。
先日、サファリ・ツアーで訪れたヤラ野生動物国立公園に、犠牲者追悼のモニュメントがありました。
そこには、サファリ・ツアーに参加した観光客とドライバー47人が波に呑まれたことが記されていました。
日本人も含まれていたんですね。
知らなかった。
日本で起きた大災害ともども、絶対に風化させたらあきませんね。