Category Archive: バー(BAR)

2月 26

オリジナル・カクテルの逸品「雪国」、その背景を探るドキュメンタリー映画『YUKIGUNI』

「雪国」――。

川端康成の小説を彷彿とさせるカクテルがあります。

Ⓒいでは堂

グラスのふちに白い砂糖をつけたスノースタイルと底に沈むグリーン・チェリーの美しさ。

この2つが絶妙なるアンサンブルを奏でてくれ、口にふくむと陶酔してしまいそうになる、そんなウォッカ・ベースのショート・カクテルです。

ちょうど60年前(昭和34年)、陸奥(みちのく)は山形県酒田市のバー「ケルン」の店主、井山計一さんが考案されました。

どのカクテルブックにも記載されているスタンダードの逸品。

Ⓒいでは堂

井山さんは御年、92歳(大正15年生まれ)で、いまなおカウンター内でシェーカーを振っておられます。

日本最高齢の現役バーテンダーです。

そんな井山さんの半生を綴ったドキュメンタリー映画『YUKIGUNI』(渡辺智史監督)が今年1月から東京を皮切りに全国各地で順次上映されており、3月以降、関西で相次いで公開されます。

今のところ、3月8日~=イオンシネマ和歌山、22日~=大阪・テアトル梅田、4月6日~=神戸・元町映画館、京都シネマ の予定です。

カクテルとバーにはドラマがあります。

そのことがご本人、ご家族、関係者の証言から浮き彫りにされています。

ぼくの洋酒+バーの盟友ともいえる大阪・北新地のBAR UKのオーナー・バーテンダー、荒川英二さんも出演しています。

この人はカクテル史に詳しく、稀代のカクテルの魅力を的確に解説されています。

Ⓒいでは堂

さらにバーをこよなく愛され、それを切り絵で表現した亡き成田一徹さんも……。

一瞬、目頭が熱くなりました。

Ⓒいでは堂

「日本一幸せなバーテンダーです」

こう語っていた井山さんの笑顔が忘れられません。

残念ながら、ぼくはまだお店にお伺いしたことがありません。

なんとしても井山さんが作られた「雪国」を一度、味わってみたいと思っています。

バー好き、カクテル好き、人が好きな方には必見の映画です。

映画のHP:http://yuki-guni.jp/

4月 25

ボビーズ・バー、50周年……、マスターの千頭一心さん、おめでとうございます&お疲れさまでした!

バーテンダー歴65年、御年86歳の千頭一心(ちかみ・いっしん)さんのボビーズ・バー(大阪市北区曽根崎)が創業50周年を迎えました~❗

おめでとうございます~😃🎊✨

今日は午後6時のオープン直後にお伺いすると、そのあとからお客さんがぞくぞくと。

あっという間に満席になりました。

忙しくなる前に嫁さんが描いたイラスト似顔絵をプレゼントすると、「わ~っ、よぉ似てる!!」とえらい喜んでくれはりました。

よかった、よかった~(^_-)-☆

周年記念(25~27日)として、超レアな1963年のグレンフィディック(36年熟成)を超破格のディスカウント価格でいただき、いたく感動~❗❗

他にもあっと驚くお酒をいろいろ試飲させてもらいました。

28年前にボビーズ・バーとご縁ができ、ちょくちょく通うようになりました。

当時、シングルモルト・ウイスキー一辺倒のぼくにいきなりこんな言葉を。

「ウイスキーだけが全てではありませんよ。お酒の世界は広いですよ。いろいろお試しになればいいと思います」

この言葉はかなり強烈でした。

以降、リキュール、ジン、ウォッカ、ラム、ブランデー、カクテル……と視野が広がっていきました。

何よりも千頭さんのマシンガントークに魅了され、2004年には拙著『ボビーズ・バー 〈洋酒の精〉に乾杯!』(新風書房)を上梓させていただきました。

ボトルの種類が約1500.

かくもいろんな種類の洋酒をそろえたバーはほんまに珍しいと思います。

とりわけリキュールへのこだわりが凄い❗

国内で有数の名物バーテンダー&バーとして知られています。

ご高齢ゆえ、残念ながら、今回のイベントをもってぼちぼち店を終息されるようです。

千頭さん、お疲れさまでした~❗❗

27日以降、営業するのか否か、はっきりわかりませんが、ちょこっとお邪魔しようと思っています。

そうそう、千頭さんが常日ごろから心している「バー十訓」をお客さんに配ってはりました。

すべて納得できました~(^_-)-☆