Category Archive: 映画

2月 17

ドキュメンタリー映画『世界でいちばん貧しい大統領 愛と闘争の男、ホセ・ムヒカ』

「大勢の国民に選ばれたなら、国民と同じ暮らしをすべきです。特権層ではなくてね」

「大富豪のように800億ドル持ってたら? 騙されないように必死に警戒するでしょう。でも、所詮、それだけの人生」

人口345万人の南米ウルグアイ。

その小国の元大統領ホセ・ムヒカさん(在任期間2010~2015年)は、現職時代、貧しい人たちのために給料の9割を寄付し、職務の合間に農作業に勤しんではりました。

国情は異なれど、この人の素なる生きざまを見るにつけ……。

政治資金で年間1000万円を超える飲食代込みの会合費を使っている某閣僚、自分のことは棚に上げ、国会で質問した議員を嘘つき呼ばわりし、見苦しいヤジを飛ばす某首相、自分にとって都合の悪いニュースを「フェイク」と断罪し、ライバルを徹底的にこき下ろす某大統領……。

彼らの政治家としての、いや人間としての「品位」のなさが際立ちますね。

先日、ムヒカさんの素顔に迫ったドキュメンタリー映画『世界でいちばん貧しい大統領 愛と闘争の男、ホセ・ムヒカ』(3月27日公開)を試写で観て、つくづくそう思いました。

この人の笑顔、ほんま、たまりませんわ~

監督は、何と旧ユーゴスラビア出身のあの名匠エミール・クストリッツァです~!!

2月 11

異色戦争映画『1917 命をかけた伝令』(14日から公開)

第一次世界大戦のイギリス軍兵士に迫った異色戦争映画『1917 命をかけた伝令』(14日から全国公開)。

昨日、発表されたアカデミー賞で作品賞の有力候補といわれていたのに、韓国映画『パラサイト 半地下の家族』にあっさり取られちゃいましたね~(笑)

結局、撮影賞、録音賞、視覚効果賞の3賞に落ち着きました。

主要な登場人物が2人だけで地味な内容ですが、とにもかくにも、「全編、ノーカット撮影」という触れ込み通り、驚くべきカメラワークを存分に披露してくれます。

それと時代考証がバッチリで、塹壕戦の実態がよくわかりました。

映画ファンのための感動サイト「シネルフレ」で、本作についてあれこれと書かせてもらっています(ネタバレしてません!)

ご笑覧くださいませ~(^_-)-☆

2月 01

英国コーンウォールのトークショー~7日(金)夜、天六のワイルドバンチで

大阪・天六(天神橋筋六丁目)のブック・カフェバー「ワイルドバンチ」は、映画をいろんな形で発信している文化スポットです。

これまで、ぼくはそこで映画や人生訓などいろいろトークをさせていただきました。

そして7日(金)にはこんなイベントが~!!

公開中の映画『フィッシャーマンズソング コーンウォールから愛をこめて』に絡み、『イギリス・コーンウォール解説』というトークイベントです。

コーンウォールは、イングランドの最西端に位置する「ケルト」の地です。

拙著『イングランド「ケルト」紀行~アルビオンを歩く』(彩流社)の関連で、イングランドについてはちょくちょく講演しているのですが、コーンウォールだけに焦点を当ててお話するのは初めてです。

なかなかユニークな土地柄です。

ご興味があれば、お気軽に聴きに来てください~(^_-)-☆

1月 09

日経新聞で連載『〈ケルト〉映画の旅』が始まりました~(^_-)-☆

昨年暮れ、日経新聞東京本社から原稿依頼がありました。

『〈ケルト〉映画の旅』

こんなテーマで、毎週水曜日夕刊文化欄の「鑑賞術」で執筆してほしいと。

ケルトと映画~!!

ぼくの得意中の得意分野なので、即、OKの返答。

週に1回の4回連載です。

全国版というのが魅力的~(^_-)-☆

年末に送った1回目が8日の夕刊に載りました。

あと3回(15日、22日、29日)あります。

元日から「仕事始め」となり、お屠蘇もそこそこ、「好きの力」を目一杯活かし、3回分を一気に書き上げました。

めちゃめちゃ楽しかった。

掲載紙には、ルンルン気分で綴っているのがわかりました。

それにしても、自撮りの顔写真がイマイチですわ~(>_<) なお、日経新聞の電子版でも読めます。 「日経新聞 鑑賞術」で検索してください~(^_-)-☆

1月 07

イギリス映画『フィッシャーマンズソング  コーンウォールから愛をこめて』(10日公開) 

英国の南西端にあるコーンウォール。

そこはアーサー王伝説が宿っている〈ケルト〉の地で、イングランドとは一線を画しています。

『フィッシャーマンズソング コーンウォールから愛を込めて』(10日から全国公開)はそんなコーンウォールを舞台にした素敵なイギリス映画です。

地元漁師さんの合唱団がメジャーデビューを果たすまでのプロセスをコミカルに描いた物語。

実話です。

全編を包み込む温かいムードに癒されました。

「ケルト」の取材でこれまで数回、訪れているコーンウォールの歴史、文化、風土などを盛り込み、映画ファンのための感動サイト「シネルフレ」で本作についてたっぷり書かせてもらっています。

12月 18

ジャジャジャジャーン、独断と偏見に基づく今年の映画ベスト10、発表~(^O^)/

今年も余すところ、あと2週間となりました。

今日現在で、今年観た映画は235本です。

日本映画が100本、外国映画が135本。

この調子だと、例年並みに240本ほどになりそうです。

ベスト10作品の選定は結構、悩みました。

邦画は渋めの作品が多くなり、洋画はアメリカ映画が席巻しています。

以下の結果は、来年3月8日に開催の「おおさかシネマフェスティバル2020」の実行委員会へ投票した分です。

12月 10

周防正行監督の5年ぶりの新作は『カツベン!』

日本で映画が産声を上げたときから不可欠な存在だった活動弁士、略して活弁(かつべん)。

世界に類を見ない日本だけの専門職で、俳優以上に人気を博していました~!

そんな活動弁士を描いた映画『カツベン!』が12日から全国公開されます。

周防正行監督の5年ぶりの新作です。

真っ向から斬り込んだ作品と思いきや、活劇風味の痛快娯楽コメディーに仕上がっています~

映画館に熱気がほとばしっていた大正期へタイムスリップさせてくれますよ。

剣戟王の阪妻こと、阪東妻三郎主演、無声映画の傑作と評される『雄呂血』(1925年)の実写フィルムにはびっくりポン~

映画ファンのための感動サイト「シネルフレ」で、雑学をめいっぱい盛り込んで本作について書かせてもらっています~

11月 12

報道メディアの今を考えましょう~映画『i-新聞記者ドキュメント-』

『i -新聞記者ドキュメント-』

東京新聞社会部、望月衣塑子記者の取材活動を「密着取材」したドキュメンタリー映画です。

知りたいことを追い求め、納得できるまで引き下がらない彼女の姿勢には敬意を表しますが、ゆめゆめ〈ヒロイン〉ではありません。

一介の記者です。

それがこんなふうに焦点を当てられるというのは、やはり報道メディアが弱体化してきているからなのでしょう。

とりわけ、ジャーナリズムの根幹ともいえる「権力監視」において。

ぼくが現役記者のとき、取材先と「良好関係」を築いてネタを取るため、「提灯記事」を書いたりして忖度したこともありました。

望月記者が官邸記者会見で歯に衣着せぬ質問を投げかけられるのは、持ち場のない遊軍記者であることが大きな要因になっていると思います。

しかし、それを承知の上で本作を観ても、彼女のような気骨ある記者が年々、少なくなってきたなぁと外野席の人間でも感じています。

ぼくが担当している関大社会学部メディア専攻の講座「マス・コミュニケーション特論A」で、報道メディアを取り巻く現状を解説しながら、この映画を学生たちに紹介しました。

みな、思いの外、熱心に耳を傾けてくれたのがうれしかったです。

政府・政権のメディアへの介入、閉鎖的な記者クラブ……、いろんな問題があぶり出されています。

ドキュメンタリスト、森達也監督の妥協のない「取材」に拍手を送りたいです。

要は、何で今、こんな映画が撮られたんや~!?

そこを考えてもらいたいと思うてます。

大阪は16日から十三の第七藝術劇場とシアターセブンで。

映画のHP

10月 29

異色のドキュメンタリー映画『天才たちの頭の中 世界を面白くする107のヒント』

世の中には(いい意味で)けったいな人がいてはりますね。

ハーマン・ヴァスケというドイツ人男性もその1人。

大学で創造性について研究し、広告会社に入ってクリエイティブ部門で働いているうち、「そもそも創造的とは何ぞや?」と悩まされることに。

挙句の果て、その疑問を晴らすため、30年間にわたり、デヴィッド・ボウイ、スティーヴン・ホーキンス、スパイク・リー、ゴルバチョフ、ショーン・ペーンらVIP級の1000人を超える人たちにハンディカメラを抱えてインタビューを敢行。

しかも、全て「アポなし」というのだから恐れ入ります。

突撃取材で知られるマイケル・ムーア監督も真っ青~!

質問はこれ。

「Why are you creative?」(なんで創造的なんですか?)

そして、回答を得た人たちの中から107人をピックアップし、何とドキュメンタリー映画を創っちゃいました。

題して、『天才たちの頭の中 世界を面白くする107のヒント』(関西では11月1日公開)。

「人間はグラつく時に創造的になれる」(写真家:オリビエール・トリスローン)

「その質問はムカデになぜ歩いているかを尋ねているようなもの」(映画監督:ミヒャエル・ハネケ)

謹言(金言)のオンパレードで、めちゃめちゃタメになりました。

映画のHP

10月 27

映画『春画と日本人』……、Spring(春)を描いた絵画ではありません(笑)

春画の映画――。

こう聞くと、鼻の下を伸ばし、ニヤける男性諸氏が多いかもしれませんね。

ぼくもその1人です~(笑)。

でも、大阪・第七藝術劇場で公開中の『春画と日本人』はベクトルがちゃいます。

何せ文化記録映画ですから。

4年前、東京の私立博物館が企画した春画展示会の開催へ向けた動きと世間の反応を軸に、タブー視されてきた春画にアプローチしています。

学術的にとらえると、春画は相当、芸術的価値の高いことがわかってきます。

秘め事を大らかに描いた、葛飾北斎や喜多川歌麿ら稀代の浮世絵師が世界の目を向けさせたのですから、そらすごいもんですわ~

これまでこっそり裏から覗いていた世界を、ドカーンと正面から見据えたところが新鮮でした。

これは意外性があって、楽しめましたよ~

本作のHP

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