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筆者の詳細

登録日時: 2012年3月19日

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武部好伸(タケベ・ヨシノブ) 1954年、大阪生まれ。大阪大学文学部美学科卒。元読売新聞大阪本社記者。映画、ケルト文化、洋酒をテーマに執筆活動に励む。日本ペンクラブ会員。関西大学非常勤講師。

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この筆者の投稿リスト

4月 12

スリランカ紀行(3)3日目~4月3日

スリランカ紀行(3)3日目~4月3日

旅の3日目、ヤバイ、だんだん現地に慣れてきました~(笑)

朝から気温30度、雲ひとつない快晴のゴールの街で見かけた光景。

インド洋からそよぐ潮風に当たりながら、ベンチで腹筋を鍛えている人が少なからずいてはるんですよ。

中年太りの解消?

この男性、勢い余って(?)、途中でベンチから転げ落ちはりました。

それを目にした小学生の一団からゲラゲラ笑われ、おっちゃん、バツ悪そうに退散……。

ちょっと気の毒やったけど、ぼくもゲラゲラ笑ってしもうた(笑)

どうってことのない日常のひとコマでした~😁

ゴールの街は、元々アラブ商人によって開かれ、その後、ポルトガルが占拠し、続いてオランダが堅牢な城壁を築きました。

そして、最後がイギリス(大英帝国)。

スリランカの歴史とよく似ています。

街の建物はほとんど17世紀のオランダ時代のもので、後から来たイギリスがそれらを有効活用していたようです。

旧市街の古色蒼然とした街並み、アラビア海の大波が打ち寄せる外壁、得もいわれぬ静謐な風情……、時が止まったかのような錯覚に陥りました。

この形のモスクは珍しい

カトリックの学校

オランダ植民地時代の倉庫

漁村もありました

欧米人の観光客が多いです。

しかし、街自体は全く俗化しておらず、世間によくある観光地とは一線を画しています。

ヨーロッパの旧市街と大きく異なるのは、すべて支配者による植民地の「遺産」であることですね。

そこが哀しい……😅

だからこそ、たそがれているんです。

すべてにおいてこの街が気に入り、もっと独特な空気感に浸りたいと思い、急きょ連泊するにしました。

ほんま、気ままな旅ですわ~(笑)。

ゲストハウスのご主人いわく、「1か月でも、1年でも、好きなように泊まっていきなはれ」。

連泊を思い立った決定打は、昨日の夕方、アラビア海へ沈む夕陽を見たからでしょうね。

ほんまに心が洗われました。

朝食後、ゴールの旧市街と新市街をじっくり散策。

世界遺産に登録されている旧市街は、テーマパークのような作り物ではなく、すべて歴史の重みを伝える本物です。

さらに、そこで暮らしている人たちの営みと息づかいが感じられるからこそ、居心地がええのかもしれませんね。

歴史的な事情で、仏教だけでなく、イスラム教とキリスト教も混在しており、極めて多様性があります。

それに小、中、高の学校が文教地区的な旧市街に集中しています。

博物館で社会見学に来た高校生と出会ったけど、イチビっている(大阪弁で、ふざける? おちょける?)者は皆無でした~🙆

一方、北側の新市街は雑然としています。

生活臭がふんぷんとしており、めちゃめちゃ活気があります。

日本語学校がありました

新市街を40分ほど海岸沿いにどんどん歩いて行くと、海に突き出た岬の上に感じのいいホテルがありました。

イギリス植民地時代の提督クローゼンバーグが暮らしていた邸宅をそのままホテルに活用しているらしいです。

その名もクローゼンバーグ・ホテル。

ロケーションが最高です😃⤴⤴

左手にはビーチが広がり、対岸の丘には赤い大仏が鎮座、そして右手は茫莫たるインド洋。

宿泊客が少ないのか、シーンとしています。

テラスのバーでビールを飲もうと思ったら、「BAR CLOSED」の貼り紙……、ガックリ😖⤵

仕方なく、ホテル敷地内の展望台で潮風に当たりながら、ぼんやりしていました😃

4月 12

スリランカ紀行(2) 2日目~4月2日

27年ぶりのコロンボは、都市開発が進み、やはり様変わりしていました。

かつての首都です。

現在の首都は隣接するスリ・ジャヤワルダナプラ・コッテ。

コロニアル風の古い建物がどんどん壊され、味気ない無機質なビルが建てられています。

コロンボのラウンド・マークともいえる高さ350メートルの放送塔ロータス・タワーにはびっくりしました❗

ロータスタワー

それでも、市内中心部は、大英帝国時代の古色蒼然とした街並みが残っています。

大英帝国植民地時代のセイロン総督府。現在は国立博物館

かつての商館❔

南インド・チェンナイ(マドラス)にもよく似た建物がありました

ひと昔前の老朽化した建物

下町の雑然としたところはインドと同じですね。

こんなんめちゃめちゃ好きですねん(笑)。

インドと違う点がいろいろあります。

全体的にこざっぱりしている。

街中のクラクションがそれほどうるさくない。

街中のゴミも比較的少ない。

つまりクリーンです

人の当たりが柔らかい。

これはあとで触れますが、仏教徒が多いのが影響していると思われます。

☆     ☆     ☆     ☆     ☆

コロンボ中心部にあるフォート駅はもろに大英帝国時代の雰囲気をかもし出しています。

コロンボの中央駅とも「いえるフォート駅

そこから鉄道で南へ120キロのゴール(Galle)へ向かいます。

現地では、「ガラ」、「ガッラ」と発音されてますが~。

つまりコロンボは通過するだけ。

スリランカで列車に乗るのはこれが初めて。

切符売り場で、押し合いへし合い状態になると思っていたら、意外や意外、整然と買えました(笑)。

2時間15分ほど乗るんですが、2等で180ルピー(約108円)、3等なら100ルピー(約60円)。

インドともども、公共交通機関は信じられないほど安いです。

切符が今や懐かしい硬い紙のタイプ。

駅構内が何ともレトロでした。

いろんな車両があり、鉄道オタクでなくても、見ているだけで楽しい。

年季の入ったディーゼル機関車に引かれた列車がプラットホームに入ってくるや、先ほどの切符売り場とは一転、我先にのカオス状態に~👀‼

「アフター・ユー(お先に)」はダメで、「アフター・ミー(こっちが先や)」の気持ちに切り替え、何とか席を確保。

白人の旅行者も「アフター・ミー」の精神で押し退けてはりました~😲。

車内では次々と弁当、ドリンク、果物、新聞などを売りに来はります。

これはインドとまったく同じ。

エアコンなんてあるわけがなく、天井の扇風機が時々、油を落としながら、ギュンギュン音を立てて回っています。

正直、効果なし(笑)。

動き出してしばらくすると、進行方向の右手に雄大なインド洋(厳密に言えば、アラビア海)が見えてきました。

これは感動モノでした~❗

この先、列車はずっと海岸沿いを走行するんです。

最高の景色にうっとり~🙆

一応、急行ですが、速度が遅い分、よけいに風情を満喫できます😃

途中、ビーチが広がる駅に停車したとき、通路を隔てて横のお兄ちゃんに「写真撮れる時間あるかな」と聞くと、「大丈夫やと思う」との返答。

この駅で、えらいこっちゃ!がありました

その言葉を信じて、一眼レフを持ち出し、50メートルほど離れた海岸で撮影をしていたら、「Come back~❗」「Come back~❗」の声が背中から聞こえてきました。

振り向くと、列車が動き出してた~❗

わっ❗ こら、あかん。

えらいこっちゃ❗❗

ついに出ました、この言葉が~😣

必死のパッチで列車に向かって猛ダッシュ~🏃💨🏃

乗客の視線を一斉に浴びていたのをしかと感じて……、あぁ、恥ずかし。

何とか後ろの方の車両に飛び乗れました。

そのとき大柄の白人女性(あとでノルウェー人と判明)が手を差し伸べてくれて、大助かり~😁

やれやれ。

座席に戻ると、くだんのお兄ちゃんが「めちゃ足、速いやん」と。

あんたの言葉を信じたばかりに……、ほんまに、もう~😡⚡

でも、彼は車掌でも何でもないんですから、無碍に責めるわけにはいきません。

こちらの心情を知らず、我関せずといった感じで、申し訳なさそうにしてないところが、何ともおおらかと言いましょうか。

この30分後、再び「えらいこっちゃ!」が発生しました。

あの青年が下車し、次の次の次の(?)駅から乗ってきた白人女性がぼくの隣の席に座り、しばらくしてからある駅で下車しはりました。

列車が動き始めたころ、彼女が座ったシートにふと視線を落とすと、赤いパスポートが~❗

「わっ、忘れはったんや~❗」

そのパスポートを手にし、あわてて乗降口に来ると、彼女の姿はすでになかった……。

えらいこっちゃ❗ えらいこっちゃ❗

自分のことではないけど、めちゃめちゃ焦った。

こういう場合、どうしはりますか?

やっぱり車掌さんに言いますよね。

ぼくもそうしました。

しかし、車両をくまなく探したのに、車掌さんがいなかった❗

道理で一度も検札に来なかったはずや。

えらいこっちゃ❗

イギリスのパスポートで、持ち主はメアリー・ゴードンさん。

名前からして、スコットランド人です。

さぁ、どうしょう、どうしょう。

次の停車駅で駅員に渡すのが普通ですよね。

でも、そのときは動揺していてその考えが浮かばなかったんです。

荷物を他の乗客に見てもらい、一番、先頭の車両へ。

そして次の停車駅で、一旦、プラットホームに下りて運転席の扉をドンドンと叩きました。

運転士がびっくりした顔で扉を開け、事情を伝えてパスポートを渡しました。

「どの駅でした?」と言われても、わかりまへんがな。

「とにかくひとつ前の停車駅です」としか答えようがなかったです。

運転士さんはすぐさま携帯で連絡し、「オーケー。ありがとうございました」と。

はて、その後の顛末はいかに?

今でもちゃんとメアリーさんの手元に無事、パスポートが戻ったのか気になっています。

そんなこんなでゴールに着きました。

何はともあれ、この路線は超オススメです❗

☆     ☆     ☆     ☆    ☆   

コロンボからちょっと刺激的な列車の旅で南部の街ゴールに着き、城壁内の旧市街へ足を向けました。

インド洋に突き出た岬に位置する旧市街にはコロニアル風の建物がびっしり建ち並んでおり、瞬時にタイムスリップ。

なるほど、ユネスコの世界文化遺産に登録されているのを納得しました。

魅力的な建物は翌日、じっくり視察するつもりです。

宿屋は静かな路地裏にあるゲストハウスに決め、すぐさま街中を散策。

電気事情が悪いのか、思い出したように停電します~😅

これは27年前と変わってない。

インフラ整備が遅れているのでしょうかね。

夕方、アラビア海に沈む夕陽を眺め、心が打たれました。

今日一日の疲れをすべて癒やしてくれる、そんな安らぎの情景……。

ほんまに素晴らしかったです。。

4月 12

スリランカ紀行(1) 1日目~4月1日

スリランカ紀行(1) 1日目~4月1日

関西国際空港なう。

新年度の始まりで、新元号が発表される4月1日、あわただしい世の中の動きと逆行し、スリランカへ1人バックパッカー放浪の旅に出かけます~💨

午前10時離陸のキャセイ・パシフィック航空で香港経由コロンボ~✈

年に一度の「心の洗濯」ですが、最南端の岬でインド洋に向かって「イェーッ❗」と叫ぶのが目的です。

〈放浪癖〉と〈絶叫病〉は治りそうにありませんわ~(笑)

スリランカへは27年ぶり3回目です。

かの国から「インドばっかり行かんと、こっちにも来なはれ」と呼ばれました(笑)。

今回は未踏の南部に足を向け、いつもながら行き当たりばったりの旅を満喫するつもりです。

とことん足を使って、様変わりしたであろうスリランカのいろんな情勢を見聞してきます。

早く穏やかな風土に触れ、インドとはまた違った美味なカレーを食べた~い🙆

10日間なので、このリュックで十分(ちょかBandの相方、疋田さんから借りました)です。

ほな、行て参じます~💨

   ☆     ☆     ☆     ☆     ☆    ☆

深夜、バンダラナイケ・コロンボ国際空港に無事に到着。

実は関空からの空の旅で、けったいな青年と知り合いました。

何せよぉ目立つんですわ。

その理由は、阪神タイガース・ファンクラブの黄色のジャージを着てはったから。

経由地の香港で彼と再会し、「ぼくも同志やさかい」と安心させて握手してから、「取材」しました。

日本語は片言……。

英語はあきません。

何でも京都の八幡でビジネスをしていて、久しぶりに里帰りとか。

何のビジネスなのかは、いくら訊いても不明??

トラキチの日本人に甲子園に連れて行ってもらい、いっぺんにハマったらしい。

「キナミはそのうち打つよ。イワサダがええ感じ。フジナミはあかんやろね」

阪神の話題になると、流暢な日本語がバンバン出てくるから、オモロイ~(笑)

こんなお兄ちゃんと行きの道中で知り合え、ほんま、幸先がよろしいわ~😁

搭乗間際に焦ってツーショットで撮影したので、ピンぼけでした(笑)

で、今回の旅行で唯一、予約を入れた空港近くのホテルはなかなかクリーンでした~😁

ただし、インドでも見たことのないでっかいゴキブリが2匹、床に昇天してはりましたが~😅(笑)

4月 12

中島貞夫監督、渾身の本格時代劇~『多十郎殉愛記』(12日から公開)

「伊藤大輔監督の霊に捧ぐ」――。

『多十郎殉愛記』の冒頭に出てくる中島貞夫監督の言葉から、本格時代劇を撮るんだという本気度が伝わってきました。

しかも監督が20年ぶりにメガホンを取った新作とあって、否が応でも期待度が高まります。

幕末の京都、親の借金から逃れるために長州藩を脱藩し、貧乏長屋で暮らす若き浪人、清川多十郎。

高良健吾の何とも精悍な面構えに気圧されました。

凄腕の剣士なのに、今や討幕の想いも失せ、酒に溺れる怠惰な日々が続く……。

それでも眼光鋭く、思わずゾクッとさせられる不気味さを全身からかもし出していました。

そんな多十郎に小料理店の女将おとよが何かと世話を焼くも、すげない素振りをされ、胸を痛めます。

時代劇ではあまり見たことのない前髪がじつにチャーミング。

彼女に扮した多部未華子の愛くるしさに惹きつけられました。

ダメ男に惚れるというどうしようもない〈性〉をそこはかとなく演じ切っていました。

高良とのカップリングは申し分ありません。

ちょっと脱線しますが……。

その小料理店に飾ってあったお多福人形。

2013年に放映された森山未來と尾野真千子共演のNHKドラマ『夫婦善哉』で大阪・ミナミの法善寺横丁のぜんざい屋に鎮座していたものだと看破しました(笑)。

そのドラマは東映京都撮影所で撮影されたので、その後も撮影所に保管されていて、再利用したのでしょう。

こんな発見をするのが結構、楽しい~(^_-)-☆

閑話休題――。

そのうち、ひょんなことから多十郎は、新選組とライバル関係にある佐幕派の見回り組から目をつけられます。

そこへ故郷から勤王の志士になるべく腹違いの弟、数馬がやってくる……。

不穏な空気感をはらませながら、多十郎、おとよ、数馬の三人を絡ませ、一気にクライマックスの大立ち回りへと引き込んでいきます。

それも30分間、延々とチャンバラが続くのです。

気合の入った高良の殺陣。

よほど特訓を積んだに違いありません。

CGはいっさいなし。

すべて肉体で表現していました。

そこに中島監督の美意識を強く感じられます。

何本もの縄で捉えられるシーンは、まさに伊藤大輔監督の代表作『忠治旅日記』(1927年)の有名な場面とそっくり。

一瞬、高良健吾が大河内伝次郎になり代わった、そんな印象を受けました。

冒頭の言葉をきちんと具現化させており、それは伊藤監督への揺るぎないオマージュであるのです。

強いて言えば、殺陣が流麗すぎて、人を殺すことの凄さがあまり伝わってきませんでした。

血と刺殺音を強調させる実録時代劇とは一線を画し、それでいて壮絶なチャンバラを見せたかったのでしょう。

それが中島監督の理想とする時代劇なのかもしれませんね。

題名のごとく、多十郎とおとよの殉愛が哀しくもあり、また美しい。

てっきり原作があるものと思いきや、オリジナル脚本でした。

よけいな情報をそぎ落としており、非常にこなれたコンテンツだと思います。

どのワンシーンからも熱き映画愛がにじみ出ていた~!

久しぶりにホンモノの時代劇を目にし、充足感に浸れました。

どうか後進の映画人がその魂を引き継いでいってほしい。

84歳の中島監督、ほんまにお疲れさまでした。

HP:http://tajurou.official-movie.com/

4月 12

御年、78歳のリンゴ・スター、健在でした~(^_-)-☆

昨夜(11日)、大阪・オリックス劇場でリンゴ・スター・アンド・ヒズ・オールスターズのコンサート。

リンゴはめちゃくちゃ元気でした~👍

ステージへ走って現れ、ピョンピョン跳びはね、とても78歳とは思えないほどの若さ。

声が衰えておらず、ドラムもちゃんと叩いてはりましたよ。

『マッチボックス』、『ホワット・ゴーズ・オン』、『ボーイズ』、『ドント・パス・ミー・バイ』、『イエローサブマリン』、『アクト・ナチュラリー』、『ウィズ・ア・リトル・ヘルプ・マイ・フレンド』といったビートルズ時代のナンバーはやっぱり良かったな~💕。

一緒に歌ってると、涙がこぼれてきました~😅

ぼくの大好きな『オクトパス・ガーデン』が聴けなかったのがちょっと残念でしたが……。

解散後ソロの時代の『ユー・アー・シックスティーン』、『想い出のフォトグラフ』なども懐かしい。

バックが、サンタナ、TOTO、アベレージ・ホワイト・バンドなどの元メンバーで、各自、持ち歌を披露。

演奏が抜群に巧かった~❗

サンタナの『ブラック・マジック・ウーマン』と『ホエ・コモ・ヴァ』はジーンときたな~🙆

リンゴはステージでのボーカル、ドラム(時にボーカルも)、そして休憩をうまくミックスさせて、実に楽しいサウンド空間を作ってくれました。

リンゴを持ち上げ、リスペクトしている他のメンバーも素敵だった。

ラストは『ギブ・ピース・ア・チャンス』の大合唱~🎵🎵

インターバルなし、アンコールなしでピタリと終了~👍

濃密な2時間10分でした~💡

3月 30

13年間続けてきた日経新聞の「シネマ万華鏡」……終焉と相成りました

昨日、アップした日経新聞の「シネマ万華鏡」の拙稿。

金曜日夕刊の文化面で月に2度、映画の原稿を寄稿していましたが、昨日をもって「上がり」となりました。

2006年からなので、13年間も続けてきたことになります。

トータルで305本の映画~!

毎回、エッセイ風に好き放題に書かせていただき、編集の方には感謝しています。

何よりも、ほとんど接点のなかった日経新聞とご縁を作ってくださった元デスクのCさんにはほんまにありがたく思うています。

ジャーナリズムの本質に迫った骨太な社会派映画『記者たち~衝撃と畏怖の真実』で締めくくれたのがほんまによかったです。

どうして「上がり」かと言うと、4月以降、東京の原稿を流用することになったからです。

以前から他の全国紙ではそうなっており、日経の大阪本社が最後の牙城でした。

時代の流れですね……。

よくぞここまで踏ん張ってきたものです。

すべて東京中心。

メディアの世界も東京一極集中の趨勢に逆らえなくなってきました。

海外ではちょっと考えられないことです。

先進諸国の中で一極集中を続けているのは日本だけ。

全くよろしくない事態だとぼくは受け止めています。

かつて全国紙の大阪本社はどこもこちらの書き手に原稿を依頼し、独自に映画のページを作っていたのですが……。

うだうだ言っても仕方がありません。

残念ですが、現実をきちんと受け止め、これからも映画を観続けていこうと思っています。

そして、大阪に踏み留まり、執筆テーマ(映画、ケルト文化、洋酒、大阪)をあれこれと表現・発信していくつもりです~(^_-)-☆

3月 29

日経新聞「映画万華鏡」の最後の原稿~『記者たち~ 衝撃と畏怖の真実』

大量破壊兵器の保有――。

2003年のイラク戦争開戦の真相を徹底的に追い求め、その事実がないことを報道し続けた記者たちの実像。

政府発表を鵜呑みにせず、権力の監視を貫いたジャーナリスト魂に胸が打たれる。

ⓒ 2017 SHOCK AND AWE PRODUCTIONS, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

同時多発テロ以降、愛国心と報復心が高まるアメリカ。

大手メディアはこぞってブッシュ政権のイラク侵攻を後押ししていた。

そんな中、独自取材を始めたのが中堅新聞社ナイト・リッダーのワシントン支局。

支局長を含め4人の記者が中東の専門家や外交官らに裏取りを重ねるうち、政権の嘘がわかってくる。

ⓒ 2017 SHOCK AND AWE PRODUCTIONS, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

真っ向からの政府批判の報道とあって、孤立無援となり、脅迫も受ける。

それでも、「我々はわが子を戦場に送る者たちの味方だ」という支局長の信念は揺るがない。

監督は『スタンド・バイ・ミー』や『恋人たちの予感』など軽妙な娯楽作で知られる名匠ロブ・ライナー。

この事実を知るや、使命感を持って映画化し、自ら支局長役にチャレンジした。

本気度が伝わってくる。

ⓒ 2017 SHOCK AND AWE PRODUCTIONS, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

実録風で冒頭からグイグイ引き込まされる。

非常にシャープな演出だ。

ともすれば記者を美化しがちだが、どこまでも等身大の視点で見据えていた。

その記者に扮したウディ・ハレルソン、ジェームズ・マースデン、トミー・リー・ジョーンズは実際に取材に当たった記者からアドバイスを受け、演技に臨んだ。

ⓒ 2017 SHOCK AND AWE PRODUCTIONS, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

情報入手の場面はリアル感満点だった。

戦場で負傷した若い兵士の悲痛な姿が並行して描かれ、ニュース映像も随所に挿入される。

これらがより現実味を高めていた。

この話は全く知らなかった。

元新聞記者の身としていたく感動を覚えた。

ジャーナリズムの本質に迫った『大統領の陰謀』、『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』と比肩できる一級の社会派映画である。

1時間31分  

★★★★★(今年有数の傑作)

☆3月29日(金)から全国公開
  関西では、大阪ステーションシティシネマ、布施ラインシネマ、シネ・リーブル神戸
  3月30日(土)から 京都シネマ

【配給】ツイン

(日本経済新聞夕刊に2019年3月29日に掲載。許可のない転載は禁じます)

3月 27

スコットランドから素敵なプレゼント~(^_-)-☆

英国スコットランドのForresに住む友人夫婦から素敵なプレゼントが届きました~❗

ご主人の亡きお父さんが生前に撮影された大判の写真。

そこにウイスキーのミニチュアボトル(フェイマス・グラウス)が添えられていました~😁

3月 24

素敵な土曜日になりました! 朝日カルチャーのケルト講座&山崎先生を囲む会

昨日、朝日カルチャーセンター中之島教室での特別講座『「ケルト」を旅する 中・東欧からギリシア、トルコへの歴史紀行』は、おかげさまで大盛況のうちに終了しました~👍

受講者は62人。

当日、参加した方も多く、急きょ、仕切りをはずして「大教室」でお話しすることになった次第。

ありがたいです。

「ケルト」紀行シリーズ第7弾『東ヨーロッパ「ケルト」紀行~アナトリアへの道を歩く』(彩流社)の内容をかみ砕き、午後3時半から6時まで、途中、10分間の休憩をはさみ、喋りまくりました~(^_-)-☆

みなさん真剣に耳を傾けていただき、教室内は熱―い空気に満たされ、まことにええ塩梅でした。

満足感を抱きつつ、その足で中之島ダイビルにある四川料理店へ駆けつけ、文化勲章を受章された大学(大阪大学文学部美学科音楽演劇学専攻)のゼミの恩師、山崎正和先生を囲む会に出席。

41年前(1978年)に大学を卒業して以来、初めてゼミの集いに顔を出しました。

山崎先生とは1984年、吉野作造賞を受賞された時、分野外の科学部記者なのに、「おまえの大学の先生やろ」とデスクに言われ、取材させてもらって以来です。

あの時、先生は50歳でした。

現在、御年84歳。

ぼくのことをちゃんと覚えてくださっていて、うれしかったです。

先生はぼくの隣の席でした。

「卒論の口頭試問で、『君の論文、分量はあるのだが、映画の感想だね』と先生に言われたのをよく覚えていますよ」

「そんなこと言ったかな。ハハハ」

「もう一つあります。吉野作造賞の受賞の取材を終え、ご自宅から退出するとき、『いろいろ喋ったけれど、ちゃんと文章にまとめられるか』と言われました。完全に先生と学生の関係になってました(笑)」

「えっ、そんな失礼なことを言った覚えはないんだがね。それは申し訳なかったです。ハハハ」

楽しい会話でした~(^_-)-☆

先生は笑みをたたえ教え子たちの顔を眺めながら、紹興酒を美味しそうに味わっておられました。

先生をお見送りしてから、みんなで北新地へ繰り出し、二次会でグビグビ飲みまくり、熱く語り合いました。

新聞記者、大学教官、予備校の先生、食料品関係の社長、劇場関係者……、みないろんな分野で活躍してはりました。

一つ上の素敵な女性先輩と同期のU君以外はみな後輩でした。

しっかりしてはりましたわ(笑)。

最後はU君と劣等生同士でバーで締めました。

帰宅したら、午前1時半。

何とも濃密な土曜日になりました❗

3月 22

なんと黒人刑事がKKKに潜入捜査!~『ブラック・クランズマン』(22日~公開)

ブラック・ムービー(黒人映画)の旗手、スパイク・リー監督が渾身の力を込めて撮った犯罪サスペンス。

約半世紀前の物語とはいえ、人種や宗教で分断が進むアメリカの今を浮き彫りにしている。

この監督初のアカデミー受賞作(脚色賞)。

(C)2018 FOCUS FEATURES LLC, ALL RIGHTS RESERVED.

不朽の名作『風と共に去りぬ』(1939年)のアトランタ陥落シーンが冒頭に映される。

南北戦争での南軍敗北による奴隷制崩壊の象徴的な場面。

その後もしかし、黒人差別が続くという意味深な序章である。

一転、1972年の田舎町に転換する。

過激なブラック・パワーが吹き荒れる中、青年ロンが唯一、黒人警察官として地元警察署に採用される。

署内でも差別が横行する歪な時代だった。

ロンに扮するジョン・デヴィッド・ワシントンは名優デンゼル・ワシントンの息子。

父親がリー監督の代表作『マルコムX』(92年)で主演していた。

まことに奇妙な縁……。

この主人公が白人至上主義の秘密結社KKK(クー・クラックス・クラン)への潜入捜査に着手する。

相棒の白人刑事フリップ(アダム・ドライバー)がユダヤ人というのがミソ。

(C)2018 FOCUS FEATURES LLC, ALL RIGHTS RESERVED.

思いもよらぬ超変化球の作戦に度肝を抜かれるだろう。

非常にシリアスな内容で、いつ正体がバレるのかとハラハラさせられる。

なのに全編、ユーモアが散りばめられ、笑いを生む。

その〈ゆとり〉が本作の隠し味になっていた。

「アメリカ・ファースト」を連呼するKKKの最高幹部(トファー・グレイス)。

その姿がトランプ大統領を彷彿とさせ、かなり政治的な映画といえる。

聡明な黒人対愚かな白人。

一見、単純な構図だが、差別を許さない白人もきちんと描かれている。

(C)2018 FOCUS FEATURES LLC, ALL RIGHTS RESERVED.

何よりもこのドラマが実話であることに驚かされる。

歯に衣着せぬ発言で知られるリー監督ならではの風刺の利いた一作だった。

2時間15分

★★★★(見逃せない)

☆3月22日(金)より、全国公開
TOHOシネマズ梅田/TOHOシネマズなんば/MOVIX京都/シネ・リーブル神戸……。

(日本経済新聞夕刊に2019年3月22日に掲載。許可のない転載は禁じます)

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