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筆者の詳細

登録日時: 2012年3月19日

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武部好伸(タケベ・ヨシノブ) 1954年、大阪生まれ。大阪大学文学部美学科卒。元読売新聞大阪本社記者。映画、ケルト文化、洋酒をテーマに執筆活動に励む。日本ペンクラブ会員。関西大学非常勤講師。

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  3. 不審死のナゾに迫る女医~異色サスペンス映画『午後8時の訪問者』 — 2017年4月9日
  4. 日本初の映画上映地はなんばだった! 南海電鉄の情報紙に大きく掲載されました~(^.^)/~~~ — 2017年4月4日
  5. ケネディ暗殺から4日間の夫人に密着~米映画『ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命』 — 2017年3月30日

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4月 15

あの4人が再びスクリーンを疾駆する~『T2トレインスポッティング』公開中

 

あの4人が帰ってきた!

 

英国北部スコットランドを舞台に鮮烈な青春群像を描いた『トレインスポッティング』(1996年)の続編。

 

質的に前作よりもグレードアップしている。

 

ピカレスク(悪漢)映画の代表作になるだろう。

 

 

薬物漬けの4人組が闇取引で得た大金を仲間の1人レントンが持ち逃げした。

 

1作目のこの結末から20年後、オランダで会計士になっていた彼が悄然と故郷に戻ってくる。

 

レントンに扮したイアン・マクレガーをはじめ前作と同じ俳優が4人を演じる。

 

スタッフも同じだ。

 

壮年になっても、彼らはパッとせず、相変わらず社会の落ちこぼれ。

 

そこが映画の〈芯〉になっている。

 

 

シック・ボーイ(ジョニー・リー・ミラー)は売春やゆすりで稼ぐ。

 

ジャンキーのスパッド(ユエン・ブレムナー)は家族から愛想をつかされ、孤独に苦しむ。

 

レントンは起業を図るも、うまくいかず、失意の淵に沈む。

 

みな空回りばかり。

 

そんな3人に比べ、殺人罪で服役中のベグビーだけは異常なほどにエネルギッシュだ。

 

 

レントンへの復讐に燃える激情的な暴力男に扮したロバート・カーライルの煮えたぎる演技は圧巻の一言に尽きる。

 

エディンバラの街を疾駆した青春時代の一コマを随所に挿入し、郷愁を添えて時代の変遷を意識させる。

 

その一方で、シュールな映像でスタイリッシュな味をかもし出す。

 

軽快なテンポも健在。

 

ダニー・ボイル監督の職人肌的な演出が冴える。

 

女性はたくましくなっているのに、4人はいつまでも青年のまま。

 

しかし物事を見る目が多少なりとも養われた。

 

それを生かし、再生を求めて始動するひたむきな姿を活写する。

 

だからこそ爽やかに感じるのだ。

 

彼らの今後の行く末はいかに?

 

ここまで来たら、20年後の熟年期に三度、同じ俳優を使って第3弾を撮ってほしい。

 

1時間57分

 

★★★★★(今年有数の傑作)

 

☆全国で公開中

 

(日本経済新聞夕刊に2017年4月14日に掲載。許可のない転載は禁じます)

4月 13

ちょかBand、天満のバーでライブをやります~♪♪

 

 

ちょかBand、4か月ぶりのライブ~♪

5月14日(日)PM7:00~大阪・天満のMORITA BAR(盛田バー)で。

チャージなし。

その代わりに「投げ銭」、〈募金箱〉を回します~(笑)

ウクレレのゲスト出演もあり、楽しい音楽&トークで心をほんわかと包み込みまっせ~!

このお店でのライブは2年ぶり3度目。

ウキウキしています~!(^^)!

お気軽に「予約」してください~(^_-)-☆

4月 09

不審死のナゾに迫る女医~異色サスペンス映画『午後8時の訪問者』

あの時、ああしておけばよかった……。

日々、後悔するのが世の常だが、そこに人の死が絡むとどうなるのか。

本作の主人公は自責の念と罪悪感にかられ、ストイックな行動に移す。

その姿を徹底的に追尾した異色サスペンス映画。

© LES FILMS DU FLEUVE – ARCHIPEL 35 – SAVAGE FILM – FRANCE 2 CINÉMA – VOO et Be tv – RTBF (Télévision belge)

女医ジェニー(アデル・エネル)は臨時で町の診療所に勤務している。

診療時間が過ぎた午後8時、玄関のベルが鳴るも、取り次がない。

翌朝、近くで身元不明の少女が遺体で見つかった。

何と昨夜、ドアホンを押した人物だった。

ジェニーの心がざわめき立つ。

あの時、玄関を開けようとした若い研修医に「患者に振り回されたらだめ」と諫めただけに、いっそう胸が締めつけられる。

© LES FILMS DU FLEUVE – ARCHIPEL 35 – SAVAGE FILM – FRANCE 2 CINÉMA – VOO et Be tv – RTBF (Télévision belge)

少女は何者なのだ。

なぜ診療所に駆け込んできたのか。

死因は? 

脳裏に湧き出る疑問を晴らすべく、刑事顔負けに町の住人に聞いて回る。

ここからカメラはひたすら彼女に肉迫する。

© LES FILMS DU FLEUVE – ARCHIPEL 35 – SAVAGE FILM – FRANCE 2 CINÉMA – VOO et Be tv – RTBF (Télévision belge)

監督はベルギーのジャン=ピエールとリュックのダルデンヌ兄弟。

これまでの手法通り、感情を入れずドキュメンタリータッチで淡々と描いていく。

ジェニーは近々、大病院へ赴任する有能な医師だが、患者への接し方が事務的でクールだ。

そんな彼女のキャラクターと作品の画風が重なり、非常にさばさばした空気が映像に充満する。

聞き込みで重要な情報を入手しても無表情。

そこに違和感を持つかもしれない。

© LES FILMS DU FLEUVE – ARCHIPEL 35 – SAVAGE FILM – FRANCE 2 CINÉMA – VOO et Be tv – RTBF (Télévision belge)

彼女はしかし、人との出会いによって確実に変わっていく。

それが監督の伝えたいところでもある。

前作『サンドラの週末』と同様、ヒロインに同調し、ぐいぐい引きずり込まれる。

長回しも効果的。

ただ、私生活に全く触れていない。

少し盛り込むと、作品に深みが出たと思うのだが……。

© LES FILMS DU FLEUVE – ARCHIPEL 35 – SAVAGE FILM – FRANCE 2 CINÉMA – VOO et Be tv – RTBF (Télévision belge)

彼女が脅されながらも追求した事案に欧州が抱える社会問題が潜んでいる。

その点も頭に入れておきたい。

1時間46分

★★★★(見逃せない)

☆8日からテアトル梅田ほかで公開

(日本経済新聞夕刊に2017年4月7日に掲載。許可のない転載は禁じます)

4月 04

日本初の映画上映地はなんばだった! 南海電鉄の情報紙に大きく掲載されました~(^.^)/~~~

南海電鉄の情報紙『NATTS(ナッツ)』4月号にドカーンと出ました!

カラーでこんなに大きく写真が載ったのは初めて。

121年前の明治29年(1896)12月、大阪・難波の福岡鉄工所で、心斎橋の舶来品輸入業、荒木和一さんが輸入した米国エジソン社製の映写機ヴァイタスコープによって日本初の映画上映が行われました。

この歴史的事実をメインにした拙著『大阪「映画」事始め』(彩流社)の紹介と、「難波が日本の映画のふるさと」であることを周知する記事です。

南海電鉄のお膝元である難波が映画興行と映画上映の発祥地。

1人でも多くの人にこのことを知ってもらいたいと切に願っています。

この情報紙はフリーペーパーで、南海の各駅や関連施設に置いてあるそうです。

3月 30

ケネディ暗殺から4日間の夫人に密着~米映画『ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命』

© 2016 Jackie Productions Limited

1963年11月22日、初の日米衛星中継でいきなり飛び込んできたのがケネディ大統領暗殺のニュースだった。

悲劇から葬儀までの4日間、大統領夫人ジャッキーこと、ジャクリーンの言動に迫る。

監督はチリ人のパブロ・ラライン。

© 2016 Jackie Productions Limited

ジャッキーと言えば、華麗なファーストレディをイメージするが、実は夫を引き立てる陰のプロデューサーでもあった。

この暗殺を題材にした映画やドラマが多々ある中で、夫人に焦点を当てたのは極めて珍しい。

副大統領の大統領就任宣言と司法解剖の立ち合い、転居の準備……。

© 2016 Jackie Productions Limited

悲嘆にくれる間もなく、ジャッキーは職務に翻弄される。

見方を変えれば、特別な存在から市井の人に戻るプロセスともいえる。

© 2016 Jackie Productions Limited

夫の伝説を忘れないでほしい。

その思いから、34歳の彼女が荘厳な国葬を取り仕切る。

© 2016 Jackie Productions Limited

そこが映画の見せ場。

司法長官の義弟ロバート(ピーター・サースガード)の忠言を受けながらも、決して信念を曲げない。

© 2016 Jackie Productions Limited

気品と知性があふれ、常に毅然とした態度で臨むも、時折、弱さを垣間見せる。

人生の激変期にあって、引き際の美学を求める姿が何ともいじらしい。

そんな主人公の人間的な面をナタリー・ポートマンが堂々たる演技で見せ切った。

近づき難い人物なのに、妙に親近感を抱かせる。

彼女の代表作になるだろう。

ケネディが在任中、「キャメロット」と呼ばれたホワイトハウスでの華やいだ日々と沈痛な空気が漂う現在とを対比。

そこに当時の記録映像を随所に挿入し、臨場感を高めていた。

後日、雑誌記者の取材を受けるジャッキーの回想形式で物語が展開する。

衣装や内装など細部にこだわった映像は全く飽きさせない。

ただ、生前の夫ケネディとの絡みが少なかったのが残念。

© 2016 Jackie Productions Limited

使命感を伴った内助の功。

心理面を重視した1人劇としても観させる。

1時間39分

★★★★(見逃せない)

☆31日から大阪ステーションシティシネマほかで公開

(日本経済新聞夕刊に2017年3月24日に掲載。許可のない転載は禁じます)

3月 17

ケン・ローチ監督の最新作『わたしは、ダニエル・ブレイク』

© Sixteen Tyne Limited, Why Not Produc@ons, Wild Bunch, Les Films du Fleuve,Bri@sh Broadcas@ng Corpora@on, France 2 Cinéma and The Bri@sh Film Ins@tute 2016

社会派の名匠ケン・ローチ監督の〈怒り〉が伝わる入魂の一作。

 

社会的弱者に寄り添う姿勢は揺るがない。

 

本作ではセーフティーネットが機能していない現状を如実にあぶり出す。

 

昨年のカンヌ国際映画祭パルムドール(最高賞)受賞作。

© Sixteen Tyne Limited, Why Not Produc@ons, Wild Bunch, Les Films du Fleuve,Bri@sh Broadcas@ng Corpora@on, France 2 Cinéma and The Bri@sh Film Ins@tute 2016

英国の地方都市で暮らすブレイク(デイヴ・ジョーンズ)は腕の立つ59歳の大工。

 

妻を亡くし、独居生活をしている。

 

頑固そうだが、非常に実直な男だ。

 

心臓発作で仕事ができなくなり、国から雇用手当をもらっている。

 

しかし就労可能と審査された途端、手当てが打ち切られ、求職活動を強いられる。

 

といっても働き口がない。

 

精一杯、行動に移すも、複雑な手続きと役所の官僚的な対応に全て阻まれる。

 

職業安定所ではパソコンで登録できず、右往左往。

 

デジタルに不慣れな者ははじき出される。

 

まさに人間疎外。

 

もはやブラック・コメディーの域だ。

 

そんな彼が2人の子を抱え、日々の生活に困窮するシングルマザーのケイティ(ヘイリー・スクワイアーズ)に手を差し伸べる。

© Sixteen Tyne Limited, Why Not Produc@ons, Wild Bunch, Les Films du Fleuve,Bri@sh Broadcas@ng Corpora@on, France 2 Cinéma and The Bri@sh Film Ins@tute 2016

 © Sixteen Tyne Limited, Why Not Produc@ons, Wild Bunch, Les Films du Fleuve,Bri@sh Broadcas@ng Corpora@on, France 2 Cinéma and The Bri@sh Film Ins@tute 2016


自身、厳しい状況にあるのに……。

 

慈愛の精神と優しさに胸が締めつけられる。

 

彼らは必死になって生き抜いている。

 

しかも能力があるのに生かされず、空回りばかり。

 

それを自己責任で済ませていいのか。

 

そこをローチ監督はぐいぐい突いてくる。

 

80歳の監督は前作『ジミー、野を駆ける伝説』(2014)で引退表明したが、この問題は全世界共通のものと受け止め、使命感を持って臨んだ。

 

確かに熱い意気込みが感じられる。

 

ブレイクが放った言葉が脳裏から離れない。

 © Sixteen Tyne Limited, Why Not Produc@ons, Wild Bunch, Les Films du Fleuve,Bri@sh Broadcas@ng Corpora@on, France 2 Cinéma and The Bri@sh Film Ins@tute 2016

 

「当たり前の権利がほしいだけ。私はそれ以上でも、それ以下でもない。人間だ」

 

これぞ魂の叫び声。

 

市井の人を描かせたら、この監督の右に出る人はいない。

 

改めてそう実感した。

 

1時間40分

 

★★★★(見逃せない)

 

☆18日からシネ・リーブル梅田ほか全国ロードショー

 

(日本経済新聞夕刊に2017年3月17日に掲載。許可のない転載は禁じます)

3月 14

吹けば飛ぶような将棋の駒……ではない! 日本映画『3月のライオン』

 

将棋の映画『3月のライオン』の前篇が18日、後編が4月22日から公開されます。

映画ファンのための感動サイト「シネルフレ(Cinereflet)」の『武部好伸のシネマエッセイ』でこってり書かせてもらっています。

 

3月 13

最高の爆笑「格言」~(^_-)-☆

読めば読むほど意義深い「格言集」(?)が知人から送られてきました。

以前、テレビ番組『笑点』で紹介されたネタらしいですが……(*’▽’)

納得できて、爆笑~!!

シャレと思ってお読みください。

3月 07

21日、またまた『大阪「映画」事始め』の講演をします~(^_-)-☆

今夕、ABCの情報番組『キャスト』で特集「神戸・京都・大阪の映画発祥地論争(?)」が放映されました。

海外からの映画導入に貢献した稲畑勝太郎さんと荒木和一さんの名前が出てこなかったのは残念ですが、短い時間のニュース枠ならあんなものでしょうね。

その中で唯一ニュース姓のあるネタはぼくのコメントでした(笑)

拙著『大阪「映画」事始め』(彩流社)のハイライトとして取り上げた米エジソン社製ヴァイタスコープの難波での試写。

それ以外は旧知のことばかり。

映画の初上映も初興行も大阪の難波でした。

だから、映画は大阪で種がまかれ、京都で成長・熟成した。

ほんま、そう思っており、京都に対してすごくリスペクトしています。

大阪でのこの事実を軽んじることなく、謙虚に受け止めてほしいと思っています。

テレビで報じられなかった部分をお知りになりたい方、これまでの講演を聴き逃した方、21日に〈なにわ名物開発研究会〉の3月例会で『大阪「映画」事始め』と題してお話ししますので、ぜひ足をお運びください。

どなたでも参加できます。

会員以外は1000円。

3月 05

おおさかシネマフェスティバルでサイン会~(^_-)-☆

今日は、映画ファンのための映画まつり~『おおさかシネマフェスティバル 2017』でした。

 

会場は堂島・エルセーランホテル大阪の綺麗なホール。

 

開演の直後、ステージで拙著『大阪「映画」事始め』(彩流社)についてスピーチさせていただきました。

短時間でしたが、ベラベラ喋ってしまった~(笑)

 

「大阪ならではの映画祭で、大阪と映画の深い関係を探った本を販売できるのがうれしいです!」

 

こう締めくくりました。

 

あとはフロアでサイン会。

きっと飛ぶように売れるぞと期待したのですが、思いのほか皆さん、買うてくれはりません~((+_+))

 

ゲストの俳優目当ての人が多かったからでしょうかね。

 

映画祭であっても、必ずしも映画の本が売れない、そのことがよくわかりました。

 

まぁ、こういうかたちでサイン会をしたのは初めてだったので、ええ経験になりました~(^_-)-☆

懇親会では、元モデルのイケメン俳優・東出昌大さん、期待度200%の新人・毎熊克哉さん、『64-ロクヨンー』の瀬々敬久監督らもおられ、非常に華やいだ雰囲気。

司会の浜村淳さん、本を販売してくれはりました隆祥館書店の二村さんの3人で記念写真を撮って、映画祭を締めました~(^_-)-☆

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